革職人を目指す人(12年前の自分)に向けて書いた記事をまとめます。

革職人になりたいです。

革職人になって12年目のミコガイです。
当時の自分に向けて、革職人を目指すのに役立つ記事をまとめました。
令和の革職人になるにはどうすればいいのか?昔の私と一緒に勉強していきましょう。
はじめに。あなたがなりたい「革職人」ってどんな仕事のこと?
一口に革職人と言っても実はいろいろです。業種は細分化されており、また稼ぐ方法も実は様々。

革職人って財布やバッグを作る仕事じゃないの?

それが一般的に言われる革職人ですが、革を作る職人を革職人と呼んだり、作家の垣根があいまいだったり、実はあやふやな言葉なんです。
なので、よそでは通用しないデテログだけの定義を作りましょう。
この記事でいう「革職人」は次にあげる例のような職業を指します。
記事の内容はデザイナーにも職人にもどちらの立場の方にも役に立つ考えておりますので、便宜上、これらの職業を目指す方に向けて書かせていただきます。
革職人になる方法は主に3つある

ざっくり革職人になりたいって思っては見たものの、どんな働き方があるのかいまいちわかってない。

革職人の働き方は大きく分ければこの3つに分けられます。
職人を募集している企業に就職する
メーカーの社員として働く職人です。
メリットデメリット
メリット 先輩社員から技術を盗むことができる(コンプライアンス遵守です)のはほかの働き方にないメリット。
デメリット 待遇は会社によりますが、他業種と比較して正直稼げる仕事ではないです。
どうすればなれる?
かなり稀なケースではありますが、メーカーが職人の求人を出していることがあります。
職人の正社員募集してます。
— dete® (@mkgx81) October 17, 2021
人によってはチャンスかも? https://t.co/kwdZ3zEzZa

多くの場合、求められている人材は即戦力の経験者ですが、運が良ければ未経験可の案件も。
希望に合った求人を見つけたら即実行!チャンスを生かしましょう。
独立して他社から仕事を請け負う
メーカーやブランドから直接仕事をもらったり、振り屋と呼ばれる斡旋業者から仕事をもらい、他社製品の製作を請け負う下請けのような働き方です。
メリットデメリット
メリット 基本的に量産なので、うまく仕事を得られれば効率的に稼げる可能性も。
デメリット ただ、地雷案件の話をよく耳にしますね…。

deteも過去に個人の職人に量産品の製作依頼をしていたことがあります。
数が稼ぎを左右する体力仕事です。
どうすればなれる?
資格が必要な仕事ではないので、職人だと名乗ってしまえばなれますが、仕事は自分で得なくてはいけません。
ある知人の場合、組合のような団体に加入してコネを得ていました。その繋がりで振り屋さんから仕事をもらったり、職人同士で仕事を振ったり振られたりも。
メーカーやブランドに営業をかけてみるのもいいでしょう。その場で仕事をもらえなくても、つながりを作っておくと何かのタイミングで声がかかるかもしれません。
埼玉県草加市の「そうか革職人会」のように、皮革産業が盛んな地域では業者の寄り合いがあったりするので、参加すれば便宜をはかってもらえる可能性も。そのような地域の商工会議所を頼ってみるのも手です。
独立して自分のブランドを作る
自分が顔のブランドを作り、製作して販売する働き方です。小売店などに卸す場合と、ネットやイベントなどで自分で販売する方法の二種類があります。
職人を志してこの記事にたどり着いた方の多くはこの道を目指しているのではないでしょうか。
メリットデメリット
メリット 自分で販売する場合、お礼の言葉や製品に対するご意見を直接受け取ることができ、製品に生かすことができます。
デメリット その反面、自分が販売員であり店長でもあるため、営業力や店舗運営のいろいろなスキルが必要です。
他社から仕事をもらう働き方とちがい、後ろ盾がありません。
メリット 売れれば利益は大きくなります。が、
デメリット いくら作っても売れなければ一円も稼げません。当たり前のことと片付けてはいけません。シビアです。

deteはこのスタイルです。
自分の好きなように写真を撮ったりサイトをいじったり物書き(このブログなど)をしたり、いろんな仕事ができて楽しかったりもします。
どうすればなれる?
請負職人の場合と同じく、始めようと思えばいつでも始められます。
クラフト市や委託販売などリアルなイベントで販売するか、ネットで自分で販売する作家さんが多いです。
イベントに出店するには、自分でイベントに応募する場合と、催事の主催者側からお声がかかる場合があります。
ネット販売の方法は主に3つ。

SNSのメッセージやメールで注文をもらう方法もありますが、いずれは何かしらの販売ページを用意することをおすすめします。
理由は、メッセージだけでは規約や契約があいまいでトラブルのもとになる可能性があるのと、決済方法が煩雑でお客様の手を煩わせてしまうことになるから。
革職人になるには?無料でも読める電子書籍を出版しました
2021年12月、革職人を目指す方向けに電子書籍を出版しました。

おかげ様で、Amazonの書籍ランキング1位を達成しました!
(手芸ジャンル1位、kindle書籍手芸ジャンル1位、小規模ビジネスに関する電子書籍2位 2021年12月16日14時4分時点)

革職人として生きていくと決めた昔の自分へのメッセージのつもりで書きました。
「毎日好きなものづくりをして食べていけたらどんなに幸せだろう。」
出典 革職人になる方法 プロ直伝マニュアル ― Amazon.co.jp
前職を挫折し、日々悶々とした毎日をすごす私が考えていたことです。
あれから12年間、レザークラフトだけで食べてきた私が積み上げた経験と知識を凝縮しました。
「過去の自分に教えるなら?」をテーマに書いています。

革職人を目指す方、専業目指して奮闘している方にぜひ読んでいただきたいです。
この本、電子書籍ならではの特殊なシステムになっています。それは、不定期でアップデートを続けて内容が濃くなっていくというもの。
そしてアップロード分は無料で読めます。アップロード情報はTwitterでお知らせさせていただきます。
試行錯誤の末kindle本のアップデートを読者に届ける方法を見つけました。
— dete® (@mkgx81) February 4, 2022
今後も同じやり方が通用する限り情報量を増やしていきますが、それに合わせて値上げもする予定です。
なおアップデート分は無料なので一度買えば本を削除しない限りずっとアップデート分も読めます。 https://t.co/MBvANfx2Of
ここからは、このブログ『デテログ』内で公開している、革職人を目指す方向けの記事を紹介します。
革職人として稼ぐノウハウについての記事
革職人として稼ぐためのテクニック、販売ノウハウ、撮影方法などについて。
テクニックノウハウ

個人的に役に立った本と、読んでみたい本(区別できるようにしてあります)を紹介。

本当に使っている道具全部の掲載を目指しています。

レザクラテクニックから道具レビューまでのまとめ記事

半裁とダブルショルダーを買うとどんな勉強ができるのかを解説。

お手入れに関する記事のまとめです。

オーダーメイド職人10人に取材しました。参考にさせていただきましょう。

世界のすばらしい革職人インスタ26選を紹介。良い刺激になるはず。
販売ノウハウ

ハンドメイドブログで売上をアップするための方法を、私が出版した電子書籍に沿って解説。

ハンドメイド作家に必要な3つのスキル(継続・稼ぐ・楽しむ)について解説しました。

売上アップに効果的な画像加工(文字入れ、切り抜きなど)に使えるCanvaについて。

ハンドメイド販売に役立つおすすめ本をレビュー。

ハンドメイドで食べていくなら、真っ先にすべきな販路の確保について。

基本的に、ハンドメイド販売で食べていくなら確定申告は必須です。

ハンドメイド作家の手取り計算方法。売上50万で手取り13万?

商標登録を目指す方に参考になる内容です。

企業とお仕事をするなら知っておく必要があります。

Twitterでプレゼント企画を行うならぜひ読んでください。



撮影ノウハウ



革職人の働き方についての記事
革職人としての生き方、アトリエの環境などについて。
考え方

本気でハンドメイドで食べていきたい方を応援する一冊。

脱サラしてハンドメイドで食べていきたい方へ。

時代は変わって、今は本当に多くの独立した職人が活躍していますね。

リスクはあるけど面白い仕事、それが革職人。どんなリスクが?対策は?

私は孤独な働き方も好きです。

本当にやり方次第だなと思います。


実際に合ったエピソードを元にしたフィクション。企業案件は慎重に考えたいもの。

結論は、半分本当で半分ウソ。その理由。
働く環境

慣れない在宅ワークのストレスに耐えよう。

どれくらいかかるのか試算しました。

立っても座っても作業できる環境は本当に快適です。


半裁革の収納例を写真で解説しています。

私が実践しているアイディアをシェアします。
革職人の苦悩、むずかしさについての記事
職人がかかえがちな悩み、よく聞く相談などについて。

少しだけバズりました。


必要以上の安売りは誰も幸せにしないです。
革職人の仕入れに関する記事
仕入れ先、お得な情報、仕入れについての不明点を解消します。

クラフト用ヌメ革の販売店紹介。

プロ向けだけど小売りもしてくれるお店を紹介。

安く買えるお店紹介です。試作用に。

問屋で革を仕入れるときのお作法など。

芯材の仕入れ先をお教えします。

金具の仕入れ先一覧。

財布やバッグに使える留め具の種類。

金具の素材とメッキのあれやこれや。
随時追加していきます。
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