- PR記事を請け負うデメリットと理由
- PRを受ける際のポリシーの参考
とある方とのやり取り。
はじめまして。
〇〇の商品を提供するので感想を聞かせてもらえませんか?
いいですよ。
それについてレビュー記事を書くかもしれません。記事内で良いことも悪いことも書くことになり、御社に利益がある内容になる保証はないですがいいですか?笑
でしたら、レビュー書かかないようにお願いできますか?
でも感想は聞かせてほしいです。
提供する理由は宣伝して欲しいからではなくて後者の方です。
(いずれ自分で買ってレビュー書くつもりだったんだけど・・・)
感想は伝えます。でも、レビューを制限されるなら提供は受けられないです😊
それではレビューは良いのですが、無償提供を受けたと書かれると困ってしまうなと思います😅
目的が宣伝でないにしても、提供を受けた上でレビューを書いたら、そのことは必ず記載します。
隠すことはできません。
といういきさつがありました。
実際にはお互いもっとちゃんと話し合い、了承の上でまた別の機会にとなっています。
このやりとりを読んで、あなたはどのように感じましたか?
もし、この提供を受けて、無償提供を隠してレビューを書いていたら、私はリスクを背負ってしまっていたかも。
それについてお話ししていきます。
それと、私が最初に悪いことも書くかもと言ったがために相手の方が構えてしまったというのもあり、反省しています。
それを踏まえても、今回のお願いは双方にとってリスクがあるものだということを知って欲しいです。
その上で今後もお付き合いしていきましょう!という気持ちでこの記事を書いています。
※デテログで私がお話しすることは全て独断と偏見によるものです。
安易にPR記事/企業案件を受けるデメリット
企業案件の依頼がきました!
タダで商品がもらえてお金までもらえるんだからやった方がいいですよね?
レビューを書くだけで商品やお金がもらえたらうれしいですよね。
でも、デメリットもあることはわかっていますか?
デメリット?
具体的なデメリットは何かというと、それは信用を失うリスクです。
では、どんな記事を書くと信用を失うのでしょうか?
『商品提供された事実』を隠すのはNG。
『商品提供された/報酬をもらっている』ことを隠してPRやレビュー記事を書くというのは、最近ではモラルに反することになりつつあると私は考えています。
- 提供(報酬)を受けたレビューとそうでないレビューをわける必要があること
- 提供(報酬)を受けていることを隠すのは、広告主(提供した側)の商品と、広告メディア(私)の情報全部の信頼を損ねるリスクがあること
レビュワー、情報提供者がどんな立ち位置なのか?が大切
提供を受けたレビューや依頼されたPRの場合、多くの場合ソンタクが働いて悪い部分をかくし、いい部分を強調してしまうのが心情なのではないでしょうか?
なので、読者はそのレビューやPRを書いた人がどんな立場なのか?を理解した上で情報を得たいと考えています。
テレビを観ていて、へえーと思ったら後になってCMだとわかってがっかりした経験ありません?
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Googleは、広告のリンクであることを読者&Googleのロボットに示すことを推奨している
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Amazonは、サクラレビューが横行していることを重要な問題ととらえている
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価格ドットコムでは、通常のレビューと試用レビューが分けられている
私の場合ですが、提供を受けた場合でもそうでない場合でも、できるだけ内容に差がでないことを目指しています。
たとえばこの記事。
使いかけのサンプルですがライニガーという製品をいただきました。
試しに使ってみたら一瞬革がヤバい感じになったのですが、かくさず書いています。
たぶん、メーカーとしてはここまで書いてほしくかなったと思います(実際はデメリットも書いた方が売れるケースが多いですが)。
にもかかわらずソンタクなく書く理由は、デテログを読んで欲しいと私が思っている推定読者に一番のメリットがある内容を常に意識しているから。
それが信用につながると考えているからです。
でも、、、
忖度を完全にゼロにするなんて、感情がある人間にはとうてい無理です。
だから提供を受けていることを書き、『バイアスがかかっている前提』で読者に判断してもらう必要があるわけです。
PRと自分のレビューをごっちゃにすると他の記事まで信用できなくなる
数年前、ステマという言葉が話題になりました。
「ステマ」とはステルスマーケティングの略でユーザーに広告だと気づかれないように宣伝を行うマーケティング手法の1つです。
引用元 ステマとは?違法なの?
もしすごくいいレビューを書いていても、その中の一部でもステマのレビューがあったら、他のレビュー内容も疑わしくなりませんか?私はそう感じます。
報酬や商品提供を受けてレビューすること自体は悪いことではないと考えていますし、このブログにもGoogleやAmazonなどの広告は掲載しています。
でも、それならそうと読者に知らせる必要はあると思います。
だから、何度も言いますが、商品提供を受けていることを書く必要があります。
PR記事も自分の感想であるかのように書いているとしたら、信用してもらうのはむずかしくなると思います。
広告に対する目が厳しくなっている経緯
2016年に起きた某医療系キュレーション(まとめ)サイトの問題(WELQ問題)で、ネット上の広告に対する見方は大きく変わりました。
WELQ問題は広告の問題
2016年末にWELQが不正確な医療情報記事を大量に公開していたことが発覚します。「ブラックシードという健康食品はあらゆる病を治す」であったり「肩こりが酷いのは霊のせい」など、医学的根拠の無い低品質な記事が次々と暴かれ、SNS上で話題となりました。キュレーションサイトで大量に公開されていた記事のほとんどが、医療に関して素人のライターが書いたものだったのです。
引用元 WELQ問題からネット上の医療情報はどう変わったのか―幻冬舎
人命に関わるテキトーな情報をばらまいていたことが一番の問題だったわけですが、メディアをやっている人間から見ればこれは広告の問題でもあります。
高額なアフィリエイト報酬に目がくらんだ企業が、素人のライターに根拠のない記事を量産させたことが発端。
同様のことは世界中で起こっており、年々、広告を監視する目はきびしさを増しています。
Googleはリスクを取らない
たとえば、世界最大のオンライン広告企業Google。
Googleの仕事の一つに、広告主(広告を出したい企業)と広告メディア(ニュース記事、個人ブログ、YouTube動画など)をつなぐ役割があるのですが、これがメディアに対してとてもきびしい。
記事や動画の内容にマズいところがないか、Googleのポリシーにのっとってチェックされ、違反する記事や動画を見つけば、警告⇒アカウントBAN(一発アウト)となります。
BANされると復活は不可能。個人名で登録しているなら再登録してゼロから始めるのもむずかしいでしょう。(ブロガーもユーチューバーもビビってます。)
なぜGoogleはそんなことをするかというと、マズい内容のメディアに広告をのせてしまうと、スポンサード企業に迷惑がかかるから。
そのようなメディアをGoogleは容赦なく切りすてます。結果、メディアにも大きなダメージが返ってきます。
個人に目がむけられる時代。
ますます信用が大事になっています。
提供を受けてレビュー、ブログを書く際の私のポリシー
商品提供を受ける可能性、PR記事を書く可能性があるなら、ポリシーを定めて残しておく必要があると感じました。
同じようにポリシーの必要性を感じている方に参考にしていただけたら幸いです。
- レビューを書くことは可能(商品により、可否はこちらで判断)
- 提供元に、レビューを書くことを制限する権限はありません
- レビューを書く場合、商品提供を受けた事を記事内に記載します
- 提供元の指示によるPR不可。読者のメリットになるなら悪い面は隠さず書きます
- 虚偽の情報を掲載することはできません
報酬をもらってPRするのはまずやらないと思いますが一応。
- PRである事を記事内に記載します
- 虚偽の情報を掲載することはできません
- 読者のメリットになるなら悪い面は隠さず書きます
まとめ
安易なPR記事を書くデメリットについて書きました。
ざっくりまとめると、信用を失うリスクがあることはしない方がいいということです。
商品提供でも金銭の授与でも、ソンタクが発生してしまうと、読者の求める情報からは離れてしまいます。
インフルエンサービジネスなどもそうだと思うのですが、一時的にはもうかったとしても、長くは続きません。
ちなみに、過去に何度かPRして欲しいという依頼が来たことがありますが、全てスルーしています。
PRするのってリスクがあるので、そのリスクを吹き飛ばすくらいのメリットがないと受けないです笑
というのは冗談で、報酬をもらったとしても、良い物は良い良くない物は良くないというレビューしか書けません。
なので、今後もデテログやInstagramでPRを受けることはまず無いものと思われます。
本当に良い商品だったら報酬などもらわなくても喜んでレビュー書きます。
あと最後にもう一度。
その連絡をくれた方が悪いことをしようとしていたとは全く考えていません。感想が欲しかっただけだというのもよくわかっています。
でも、例えそうだとしても、提供をうけたことは書かないと気が済まない不器用な私のポリシーの表明という意味も兼ねた記事でした。
今後ともよろしくお願いいたします笑
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