2020/9/10 レザークラフターのための 革漉き機と工業用ミシン 追加
私が読んだレザークラフト教本の中で本当に役に立った本と、レザークラフトを学びたい方に役立ちそうな本を紹介します。
何にでも使える技術を身につけたいならレザークラフト技法辞典〈2〉。
ブランド品のような上質な財布をつくりたいなら本格革財布の仕立て方がおすすめです。
読んだ本と読んでいない本両方紹介しています。タイトルの下に、以下いずれかを付けておきます。
私が実際に読んだ本:読んだ
興味はあるけどこれからの本:これから読む
本当に役に立つレザークラフト関連本

参考になった本や読み物として面白かった本など。
初心者におすすめな本
難易度が低めの本です。
手縫いで作る革のカバン

読んだ
吉田カバン創業者の次女・野谷久仁子さんが著者。
私がレザークラフトを始めたころに読んだ本です。
初めてでも作れるシンプルな作品が多数載っています。
ナチュラルな雰囲気の作品が多く掲載されていて、gentenやイルビゾンテなど好きな方は気に入るのではないでしょうか。
はじめてのレザークラフト
これから読む
私は読んでいませんが、今から始めるとしたらこの辺りがとっつきやすそうかなと思います。
技術を学ぶ為の本
レザークラフトの腕を上げるならこの本。
レザークラフト技法辞典〈2〉

読んだ
レザークラフト初心者からそれなりに何でも作れる人まで、とても参考になる本です。
各種手縫いの技法やマチの作り方、金具の取り付け方法など。
この本で基本を学び、「より自分らしくするには?もっと美しくするには?」を考えると上達が早いと思います。
レザークラフト技法事典
読んだ
レザークラフト技法辞典〈2〉の前作。こちらも参考になります。
レザークラフト 実践技法40
これから読む
レザークラフトの実践技術を学ぶための本!?
執筆時点では予約販売となっていますが、かなり気になります。
革工芸手縫いの真髄

読んだ
型紙付きですぐに作れる作品が掲載されている本ですが、どちらかと言えば技術を身に着けるのに役立つ本です。
30代~世代の革職人のバイブルというと言い過ぎかもしれませんが、ネットも無かったかつての時代、この本で手縫いを学んでプロになった職人も多いはず。
私もその一人です。
最新の本と比べると、内容に古さがあるのは否めません。
でも、その分説明は懇切丁寧。
今の本では学べない内容があります。
レザークラフターのための 革漉き機と工業用ミシン


読んだ
漉き機や工業用ミシンのメンテナンスや加工方法を解説する本。写真がふんだんに使われていて非常にわかりやすいです。トラブルが起きた時の為のお守りに置いておきたい一冊。
財布やバッグを作る為の教本
型紙がついていたり、作り方を図解で教えてくれる本。
本格革財布の仕立て方 一流サンプル職人が教える

読んだ
風琴マチやボックス型のコインケースなど、本格的な財布の作り方を学べる一冊。おすすめです。
中級者~向けの少し難しい内容です。
大人のレザークラフト [一流プロがこっそり教える]
![大人のレザークラフト [一流プロがこっそり教える]](https://dete-diary.com/wp-content/uploads/2020/05/DSF_6035-3.jpg)
読んだ
『本格革財布の仕立て方』に比べるとカジュアルな作品構成なので作りやすいです。
イラストと写真が併用されていてわかりやすいと思います。
大人のレザークラフト2 紳士の革小物

読んだ
大人のレザークラフトの続編。
掲載作品は、大人のレザークラフトよりも若干カジュアルな印象です。
2冊揃えれば身の回りの革小物はほとんど自前でカバーできるはず!
Leatherworking Handbook

読んだ
日本のレザークラフト本には良本が多いですが、内容が似偏っている感はいなめない。
海外の本を読んでみると新たな発見があります。
この本は、洋書ですが図解が多くわかりやすいです。
掲載されている作品も日本の教本とは雰囲気が違うので、良い刺激を受けることができるのではないでしょうか。
革のお面などという奇抜な作品も紹介されています。
がまぐちの型紙の本
これから読む
がまぐちにフォーカスした型紙の本というのはおもしろい。
がまぐちって、作るのに工程は多くないですが、型紙の作り方で仕上がりや使い心地が大きく変わる深みのある分野。
まだ手にしていませんが是非読んでみたいです。
紳士靴を仕立てる
これから読む
良い靴は自分で作るよりも買いたい派なのでトライする予定はないですが、靴づくりの技術自体には興味があります。
数ある製靴本の中で、私が買うならたぶんこれ。
ファスナー仕立てのレザークラフト
これから読む
レザークラフト教本も出そろって飽和してきましたね。
この本のようにどこかに特化している内容だと、おもしろそうだなと手にとってみたくなります。
ファスナーの革製品って巷に多く溢れていますが、苦手とする職人も多いです。
苦手克服に一役買ってくれそうな一冊。
手縫い革カバンの作り方 2
これから読む
レザークラフターが主に作るのは財布や名刺入れ。
理由は、需要の多さもありますが、小さな革で作れという点も大きい。
対して、バッグを作るには大きなパーツが必要です。
大きなパーツを取るには、両手を広げても収まらないような大きな革を買う必要があり、趣味で行うにはハードルが高く敬遠してしまいがち。
でも、革の醍醐味を味わうならやっぱりバッグです。
読んでいませんが気になった本の一つ。
自分で作る本格鞄 ダレスバッグを仕立てる
これから読む
レザークラフトの最終目標にダレスバッグを挙げているクラフターは多いです。
レザークラフト教室に通ってもそうカンタンには作らせてくれません笑
この本は、そんな上級者向け作品であるダレスバッグをいきなり作らせてくれるんだとか。
本通りに作ってどこまで上手に作れるのかわかりませんが、企画としては画期的ですね。
仕立ての差が出る 本格トートバッグ
これから読む
1冊で3作品だけを載せているということなので、つきっきりで説明して何が何でも完成させる本ということでしょう。
多くの方は、本を買ってもちゃんと全作品作るとは思えませんので、こういう構成の方が読者には親切かもしれませんね。
大人のレザークラフト3 職人仕立ての革小物
これから読む
おすすめした大人のレザークラフトシリーズの続編。
こちらもいずれ読んでみたい。
デザインの参考その他
ルイ・ヴィトン シティバッグ ナチュラル・ヒストリー

読んだ
レザークラフト本ではないですがあえて紹介します。
これを読んで技術が身に付くという類の本ではありませんが、感覚を養うことができて目の保養にも◎。
装飾が豪華で読みごたえがある良書です。
レザークラフト vol.14

読んだ
こちらは特におすすめというわけではないですが、うちの商品を貸与して協力した経緯があるので笑
以前作っていたシザーケースととクラッチバッグが載っています。
肝心の内容ですが、革包丁の砥ぎ方が丁寧に図解されていて参考になります。
Fashionary Bag Design: A Handbook for Accessories Designers
これから読む
Amazonのレビューを見て読んでみたくなった本です。
バッグの展開図や解説などが書いてあるのかなと想像。
日本のレザークラフト教本のように親切な内容ではなさそうですが、その分広い情報量が得られそうですね。
余裕が出来たら買う。
まとめ
おすすめのレザークラフト本について書きました。
何を作るにしても使える技術を勉強したいならレザークラフト技法辞典〈2〉、ブランド品のような上質な財布をつくれるようになりたいなら本格革財布の仕立て方がおすすめです。
市販のレザークラフト本は初心者向けの内容になっていることがほとんどですが、良い本はプロが読んでも気づきがあります。
技術が身についてくると学ぶことをおろそかにしてしまいがちですが、初心にかえる意味でも、良い本は手元に残しておくと良いことがあるなと、この記事を書きながらいくつか読み返して思いました。
良い本があったらコメントで知らせてください。
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