撮影ボックスだけで商品写真は撮れるの?
使うメリットは?デメリットは?
そんな疑問にこたえる内容です。
ネット販売をしていて商品撮影に悩んでいる方、趣味の作品などの撮影にチャレンジしたい方などにもお役立ていただける内容です。
ちなみに、デテログで使っている撮影ボックスはAmazonベーシックの撮影ボックスですが、残念ながら廃盤になってしまいました。
近いものをお求めならハクバのAmazon限定撮影ボックス60あたりがサイズも近く信頼して使えそうです。
撮影ボックスで撮ったブツ撮り写真公開
撮影ボックスで商品写真が撮れるか否か?ですが、結論を言えば十分なクオリティの写真が撮れます!
まず写真をご覧ください。
使ったカメラはNikonの一眼レフとオリンパスのミラーレス一眼ですが、ぶっちゃけスマホで十分撮れます。
基本的に撮影で一番重要なのはカメラじゃなくてライティング(照明)や背景です。撮影ボックスはその両方をちゃんと整えてくれる最高なアイテムなのです。
写真やカメラに詳しくない人こそ撮影ボックスを使うことをおすすめします。
撮影ボックスを使うメリット
- 時短化できる
- トーンを揃えられる
- 夜でも撮れる
- 誰にでも扱える
時短できる|メリット
毎回ライトの位置や窓からの距離など考える必要がなく、セットしてカメラで撮るだけ。
撮影がはかどります。
トーンを揃えられる|メリット
自然光の撮影では、天気によって、季節によって(夏と冬の差は大きい)、時間によって、写真の仕上がりは全然違ってきます。
撮影ボックスを使えばいつでも同じように撮れるので、色ブレが起きません。
写真に統一感が出るから販売ページが見やすくなります。
夜でも撮れる|メリット
昼でも夜でも同じ写真が撮れます。
自社での商品撮影や趣味のブツ撮りの場合、狙った一番いい時間に撮影ができるとは限りません。
時間帯を選ばず夜でも撮れるのは大きなメリットです。
誰にでも扱える|メリット
写真に詳しくない人でも、スマホと撮影ボックスがあれば、ネット販売で使えるレベルの写真がかんたんに撮れます。
プロに頼まなくてよくなり、コスト削減と効率化が可能。
撮影ボックスで撮るデメリット
- 被写体が少しかすむ
- 構図が限られる
被写体が少しかすむ|デメリット
かなり厳密に言えばの話ですが、写真全体が少しかすみ、コントラストが弱くなりやすい傾向にあります。
これを解決する為には、撮影ボックスは諦めてライティングの勉強をするか、lightroomなどのアプリで補正するか、お金を払ってプロに頼むかになります。
普通にネットで使うだけなら気にならないレベルとも言えます。
構図が限られる|デメリット
4面もしくは5面を囲んだ箱の中に商品を置いて撮るので、カメラをセットできる位置が限られる。
その為、構図の自由度は低くなります。
撮影ボックスの使い方
私が使っているAmazonベーシックの撮影ボックスを例に使い方を紹介します。こちらは残念ながら廃盤です。
近いものをお求めならハクバのAmazon限定撮影ボックス60あたりがサイズも近く信頼して使えそうです。
広げてスイッチを入れるとこうなります☟
扉を閉じると、6面が白い生地で覆われることになります。
天井部分についた照明の光を白い生地が反射して、被写体全体を照らしてくれるのが撮影ボックスの仕組み。
カメラの設定はフルオートで!
試しに撮ってみましょう。
撮影してみた
傾向として、多少眠い写真にはなります。
眠い写真というのは、コントラストが下がり、全体がかすみがかったような写真のこと。
とはいえ、これは厳密に言えばのレベルで、普段目を凝らして写真を見つめているような人間でなければ気になることはないでしょう。
商品写真の補正
トリミング(切り取り)と色補正をするとこんな感じ。補正は無料のアプリで十分です。こだわるならlightroomなどを使いましょう。
トリミングしてかすみを除去し、コントラストを高めました。
部分補正で製品の周りを明るくし、被写体を目立たせています。
lightroomの場合、プリセットを設定しておけば、ワンクリックで毎回同じ設定に修正してくれます。
ネット販売で使うならスマホの無料アプリでも十分です。
撮影ボックスを使って撮った写真は後からいくらでも修正や加工ができます。
Amazonベーシック ポータブルフォトスタジオで撮るコツ
真上の穴から撮る場合は、ボックス正面にある3つの撮影穴をしっかりふさいで撮りましょう。そうすることで照明の映り込みがなくなり全体に均一な写りに仕上がります。
正面から撮る場合も、できるだけふさいで撮るようにしましょう。
ふたはマグネット式で簡単に閉じることができます。
三脚は必要?
同じ商品の色違い、サイズ違いなどシリーズで撮る場合は使うと便利です。同じ構図の写真を量産できます。
同じ構図で何枚も撮る必要がないなら三脚は必要ありません。
撮影ボックスの選び方
撮影ボックスには、LED付きの物と、外から光を当てて使うタイプの2種類があります。
LED付きを選びましょう。
LED照明が付いているタイプが主流でおすすめです。
中には、LEDが付いておらず、外からの照明に頼るタイプの撮影ボックスもあります。
LED無しのタイプは撮り方のアレンジがしやすい利点もありますが、初心者の方には扱いが難しいです。
サイズは?
スペースが許されるなら、撮影ボックスは大は小を兼ねる道具。
うちで使っているボックスは、63.5×76.2×63.5 cm。
財布など小物なら十分すぎるサイズですが、バッグ用だと少し頼りないかも。
いろいろ撮るなら60cm以上がおすすめ。
撮影ボックスを使うなら良いカメラが必要?
結論、スマホで十分です。撮影ボックスで撮るなら、良いカメラでもスマホでも大差ない仕上がりになります。
おすすめは?
私が使っているAmazonベーシックの撮影ボックス(廃盤)はおすすめできます。
他にAmazonで見た中でよさそうなのはこの辺り。
安定のハクバの撮影ボックス。
少し高いですが、撮影用の窓や全体の造りはAmazonベーシックより良さそう。
調光ができ、背景の色も変えられます。光を和らげるオプションも付いているようです。
80×80cmの大型。こちらも調光出来て背景も複数色付いています。
バッグなどを撮るのにも安心です。
白以外の背景で撮りたい時は?背景シートがおすすめ
撮影ボックスは基本的に背景が白になります。
オプションで交換できる色つきの背景をセットしている背景ボックスがありますが、正直交換が面倒で使わなくなるケースが多いです。
白以外の背景にしたいなら、背景シートを使うのがおすすめ。
撮影ボックスのサイズによっては、ボックスの中にシートをセットして使ったりもできるでしょう。
背景シートについては、ピノスタジオの背景シート(コンクリート)で物撮りするメリットとデメリットでくわしくレビューしています。
商品撮影(ブツ撮り)と撮影ボックスのまとめ
商品撮影(ブツ撮り)と撮影ボックスについて書きました。
撮影ボックスは商品撮影にアリな選択肢です。
100点のクオリティの写真は撮れませんが、時間や天気に左右されず毎回同じ設定で撮れて、誰にでも扱えるのがメリット。
スマホと撮影ボックスがあれば、十分に使える商品写真が撮れ、効率化やコスト削減にもぴったりです。
大は小を兼ねる道具なので、余裕があるなら大きい物を選びのがおすすめです。
初心者の為の商品撮影テクニック集記事を書きました。こちらも合わせてご覧ください。
撮影ボックスを使わない場合はレフ板が便利。
より高い品質の商品写真を撮るならこちらを。
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