室内での商品撮影方法(いわゆるブツ撮り)について書きます。
なお、私は撮影のプロではありませんが、10年間の試行錯誤の結果、ほぼほぼイメージ通りに撮れるようになりました。
たとえば、
こんなのとか
こんなのとか、
こんなのを撮っています。
イメージ通りに撮れれば表現や発信の幅が広がりますよ。
いくつかのパターンのライティングと仕上がりを載せてみます。
参考にしていただけたら幸いです。
- ライティングごとに、どんな仕上がりになるかを公開
- その写真をRAW現像するとどう変わるのかを公開
大切なことは、被写体に対しての光の角度と、それを受け止めるカメラの位置です。
RAW形式で撮影されたデジタルデータの色や明るさを補正し、JPEGやTIFFなどの画像ファイルに変換すること。
lightroomやSILKYPIXなど、専用のソフトが必要です。
革製品の商品撮影ライティングテクニック|事例集
まず革製品を撮る時にポイントになるのは、革独特の質感をどう生かすか?です。
これから載せる写真を拡大してみてください。どんな質感に写っているかにも着目していただけたら幸いです。
ライティングの種類は、自然光でも、外付けのストロボやLEDを使っても、どのライティングでもOKです。
それでは、商品撮影のライティング事例集の始まりです。
ライティング事例集
- 各ライティングごとに写真を3枚ならべています。
- ならびは、撮影風景/仕上がり写真/RAW現像後の順です。
- 写真タップで拡大できます。
事例1(ストロボ・フルサイズ一眼)
被写体奥の高い位置から、約45度の角度で照らしました。
手前にレフ板を置いています。レフ板はただの白い画用紙です。
カメラは真上90度の位置。
事例2(ストロボ・フルサイズ一眼)
革製品ではありませんが、光の当たり方を参考にしていただければ。
ストロボの光源は右から、正面のロールスクリーンがレフ板代わりに。
カメラは上45度くらいの位置から見下ろしています。
黒く潰れたカメラ底面を明るくしたい場合は、左側にレフ板を置きます。
事例3(自然光・コンデジ)
アンティークの双眼鏡ケースを被写体にしました。
どんな撮影でもそうなのですが、ミックス光を避けると色のコントロールがしやすいです。
この撮影では、室内の照明を消し、ガラス戸越しの光だけで撮影しています。
なお、このシチュエーションでスマホ(Huaweiの2万円台の)で撮影するとこんな感じ☟。
RAWが撮れないカメラなので、JPEGを補正しています。
撮り方によっては格安スマホでも全然アリな気がしてきましたw
光源(照明) の位置による違い
次は、被写体とカメラの位置を変えずに、光源(ストロボ)の位置と向きを変えたらどうなるかを比較してみます。
事例1(LEDワークライト・フルサイズ一眼)
商品撮影にライティングどんだけ重要かを伝えるための動画。
カメラ固定でLEDをクネクネ動かしています。
一眼レフのディスプレイに注目を。被写体の質感がみるみる変わります。 pic.twitter.com/zndBX3W9wD— dete (@mkgx81) February 14, 2020
事例2(ストロボ・フルサイズ一眼)
事例3(自然光・スマホ・背景シート)
背景シートを敷き、横から光を当てて反対側(180°でなくちょっとずらす)からレフ板で反射させて撮りました。
撮影は格安スマホですがここまで撮れます。
背景シートについては、ピノスタジオの背景シート(コンクリート)で物撮りするメリットとデメリットをご覧ください。
以上、光の向きが変わるとどれだけ写りが変わるかを実感していただけたかと思います。
これは、ストロボでも普通の照明でも原理は同じ!応用可能です。
特に、アクセサリーなど小さな被写体を撮る場合や、財布の一部分を強調するような撮り方だったら、LEDのワークライト一つでいろんな撮影が可能。
例えば、動画内で使っているZライトとか。
これは本当に使いやすいワークライト。
お求めやすくて近い性能のIKEAのワークライトについて☟で書いているのでよろしければご覧ください。
商品撮影ライティングのまとめ
商品の素材感や手触りを表現するなら有効な方法です。
照明の位置や、自然光なら被写体の位置、カメラの位置をほんのわずか変えるだけで写りはまるで変ります。
工夫しながらいい作品を残してみてください。
グッドラック👍
私はこの本で物撮りを勉強しました。
この記事の撮影機材
記事内で紹介した背景シートのレビュー記事
ピノスタジオの背景シート(コンクリート)で物撮りするメリットとデメリット
記事内で紹介したブツ撮り用レフ板の作り方
初心者向けの商品撮影テクニック記事を書きました。
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