革職人が実践しているレザークラフト道具や材料の収納についてお話します。
何かのヒントにしていただけたら幸いです。
関連記事で革の収納についてはこちら☟
レザークラフト用道具の収納と使いやすい方法
道具の収納には若干強めのこだわりを持っています。
使いたい時にすぐ見つかって取りやすい形に納まっているのが理想。
長年かけていいやり方が固まってきましたが、その中で他の職人さんや趣味の方にもトライしていただけそうな収納方法をいくつか紹介します。
まず、どういうスタンス(理想)でもって作業環境作りをしているかお話します。
最初に|私の理想のアトリエは?
全ての道具が手に取りやすいところにあって、作業台が整頓された空間。
写真は2019年までの旧アトリエですが、この時点では理想とは程遠いです。
ですが、少しずつ改善を続けた結果、かなり使いやすい作業場に仕上がってきたと感じています。
今のアトリエについて興味がある方は、革職人のアトリエ紹介|理想を形にした注文住宅です をご覧ください。
それでは収納法について深掘りしていきます。
ガラス容器に立てて収納|探しやすい
ガラス容器は中身が見えるため、欲しい道具が一瞬で見つかります。
うちでは昔からWECK(ウェック)のガラス容器を愛用しています。
☝ペンやはさみなど、細長い道具類の収納に使いやすいサイズです。
☝菱ギリや目打ち、ポンチなどに使いやすいサイズです。
種類ごとにまとめる
同じ種類、一緒に使う道具はまとめておきます。
この写真では、ハトメ抜き、打ち棒、角のR落としなど、使用頻度が高い打ち具をまとめています。
使っている収納は、さきほど紹介したウェックと、山崎実業のツールボックストスカS。
トスかは持ち手が便利。ウェックの160mlモールドシェイプがギリギリで入ります。
ぴったりは収まっていないですが、使う分には問題はありません。
収納の収納|カゴを使ってまとめる
プエブコのシューズボックスも便利。
ウェックに種類ごとに収納し、それをカゴでまとめることでごちゃつきをおさえる。
必要なウェック容器だけを取り出して作業に取り掛かれます。
サイズ、形状でまとめる
長い物は長い物でまとめています。
定規、ハンマー、打ち木の収納にはこちら☟が便利。
詳しくは☟で紹介しています。
ラフな感じに雰囲気が出る|メンテナンスグッズの収納
無印で買った良い感じのカゴなどにガサっと入れただけ。そんなラフな雰囲気が気に入っています。
ケアグッズはおしゃれな商品が多く、見せる収納向きです。
有孔ボード|よく使う道具こそ見せる収納
有孔ボードなどを使って見せる収納をすると、取りやすく、インテリアとしてもアリ。
抜型とも相性が良いです。
入れ物のブランドを統一する
あとに紹介する金具の項目でも出てきますが、すっきりさせたいなら入れ物のブランドを統一するのが重要。
メリットは、すき間なく収納できてたくさん入ったり、高さがそろうから使いやすくなったり、たくさんあります。
段ボールは通気性が良いのもメリットです。
メインでない道具や消耗品のストックなどを収納しています。
あえて見せる|紙やすりをクリップで
DULTONで買った鉄のクリップで紙やすりをまとめる。
— dete® (@mkgx81) April 18, 2021
イメージ通り!
磁石にもつく。 pic.twitter.com/Dl00vy2qeX
ダルトンで買ったメタルクリップが紙やすりをまとめるのに便利。
出しっぱなしでも様になります。
IKEAの磁石付きクリップ「KUNGSFORS」も便利です。
KUNGSFORSはマグネットが強力。そしてクリップ力も強くて信頼できるアイテムです。
手縫い針の保管もマグネットで
手縫い針もやっぱり磁石に付けて保管しています。無くしにくいから安心です。
多段引き出しでまとめる
薬箪笥や多段引き出しなど、細かく分けて収納できる家具もレザークラフトの収納に便利です。2021年から私のアトリエでは無印のスタッキングシェルフとスタッキングチェストを使っています。
くわしくは、薬箪笥より良い?ハンドメイド道具・材料収納の最適解は無印スタッキングチェストをご覧ください。
安定のブランドがおすすめ
うちでは、ドイツのガラス容器メーカーのWECKや、無印良品、山崎実業、プエブコ、アスクルなどを愛用しています。
どれもお手頃な価格ですがデザインが好みで、シンプルなデザインだからそれぞれ相性が良いところが気に入っています。
そして、これらのブランドは、定番商品がほとんどだから、今後も継続して買える可能性が高いです。
逆に、安いからと100均の商品をそろえてしまうと、あとになって追加したくても同じ商品が買えるとは限りません。
レザークラフトの材料、金具の収納
革製品作りに使う金具は小さなパーツが多く、収納方法に悩んでいる方が多いようです。
カシメ、ホックなど小さな金具の収納
ポリプロピレン整理ボックスを使っています。
うちの場合は無印ですが、他のブランドでも似たような商品はあります。例えばニトリ。
大事なのは統一することです。
ナスカン、丸カンなど金具の収納
各ケースを外して使うことができ、ケース内に納まらない大きな金具も収納できます。
品番やイラスト、買ったお店などをラベルに書いておくとわかりやすいです。
この金具収納についてはこちら☟で個別紹介しています。
ミシン糸の収納
ワゴンはこちら。
うちで使っている糸の太さは3種類。太さで段を分けています。
革の収納
革は筒状に巻いて寝かせて保管するのが一般的です。
横に長いスチールラックが便利です。
たとえばこれ。
収納方法やおすすめの棚などについて詳しくはコチラで書いています☟
まとめ
手に取りやすくて整頓された空間を目指したレザークラフト収納について書きました。
ポイントは、ブランドやサイズに統一感を持たせることだと思います。
メリットは、見た目がスッキリして省スペース、そして使いやすいこと。
見せる収納をうまく使うと、限られたスペースでもごちゃついた印象にならず、きちんと感が出ます。そして探しやすくて手に取りやすい。いいことずくめです。
部屋づくりは趣味性が出ます。
どんな家具を選ぶか、容器を選ぶかなど人それぞれ。
お気に入りのブランドで統一するのも楽しいと思います。
最後に、うちで活躍している収納グッズブランドのリンクを貼っておきます。
コメント
とても参考になります。収納に悩んでいたので一部真似させていただきます。。
ちなみに縫い針はどのように収納管理してますでしょうか?
どうぞマネしてください。
縫い針は磁石につけて保管しています。すぐに取り出せるのと無くしにくいので便利です。
記事内に写真を追加しました。