革の勉強をしたいなら一度でいいから半裁とダブルショルダーを買ってほしい理由3つ

革の勉強をしたいなら半裁とダブルショルダーを買うといい|理由は3つ革辞典

レザークラフトを始めたけど、革のことがまだよくわかっていない。

革の良し悪しがわからない。

そんな方は、一度でいいので半裁とダブルショルダーを買ってみて欲しいです。

『初心者が半裁なんて・・・』と思うのはごもっとも。
でも、初心者だからこそメリットが大きいのです。

メリット
  • 部位ごとの質のわかって製作にいかせる
  • 繊維の向きがわかって製作にいかせる
  • パーツに合う部位を自分で選べる

『使い切れるかわからない!』

と思うかもしれませんが、大丈夫。

革はきちんと保管すれば何年も持ちます。

レザークラフト用の革の保管方法
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『広げるスペースがない!』

なるほど。でも、床に置いて必要な分だけ切り出して使うこともできます。

そういう時は革用のハサミが便利です。

厚物 革用はさみ(レザーシーザー) 210mm
厚物・革用はさみ(レザーシーザー)。普通の裁ちばさみと下刃の角度が違い、驚くほど軽い感覚で革の裁断ができます。

私は6畳ほどのスペースから始めました。きっとなんとかなります笑

この記事を書いた人
dete

・レザーブランド"dete"の人
・職人歴10年/元・美容師

【DeteLogはこんな方向け】
・レザクラの腕を上げたい
・革のケアの腕を上げたい
・「革」に詳しくなりたい

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まず最初に、半裁とダブルショルダーについてゆるいイラストで解説します。

半裁革とは?

一頭のうち右半分もしくは左半分をまるまる使った革。横に長い。

ダブルショルダーとは?

一頭のうち首のつけ根から背中までの左右の肩付近を使った革。正方形に近い。

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革の勉強をしたいなら半裁とダブルショルダーを買うといい理由

革の勉強をしたいなら半裁とダブルショルダーを買うといい理由
理由
  1. 部位ごとのちがいがわかって製作にいかせる
  2. 繊維の向きがわかって製作にいかせる
  3. パーツに合う部位を自分で選べる

部位ごとの革質のちがいがわかる

半裁革は大まかに分けると、4つの部位に分けることができます。

革の部位
  • ネック(首)
  • ショルダー(肩から背中にかけて)
  • ベンズ(お尻から背中にかけて)
  • ベリー(お腹)
ベリー(お腹)
ベンズ(お尻)

ベンズは繊維が詰まっていてハリがある、ショルダーはキメ細かく傷が少ない、ベリーは繊維がゆるい、ネックは粗く硬いなど、それぞれに特徴があります。

各部位の革を切って、曲げて、揉んで、いろいろ試してみることは、本を読むよりも動画をみるよりも何よりも良い勉強になります。

繊維の向きの傾向がわかる

背すじに平行して伸びる、尻は縦方向、脚は脚のラインに沿うなど、それぞれに繊維の向きがあります。

この特徴をつかむには半裁革にさわるのが一番です。

繊維の向きを理解するメリット

  1. 革にシワが入りやすい向きがわかる
  2. 革が伸びやすい向きがわかる

くわしくはこちらで↓

パーツに合った部位を自分で選べる

パーツに合った部位から選んで使うことができます。
これはカット革では絶対にできないことです。

例)半裁革を使ってショルダーバッグを
  • ベンズ部分でストラップ
  • ショルダーのトラ模様を活かしてフラップに
  • 丈夫なベンズでバッグ本体を

例えばですがこのような感じ。

パーツ取りの楽しさを知って欲しいです。

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半裁とダブルショルダーのメリットの違い

半裁のメリット

  1. 質が良いベンズが使える
  2. 質が良いベルトパーツがとれる
  3. 革の全部位が使える
ダブルショルダーのメリット

  1. 大きくて質が良いパーツがとれる
  2. 質が良い左右対称のパーツがとれる
  3. 半裁よりも捨てる部分が少ない

半裁のメリット

半裁のいいところは、良質な部位のベンズ(お尻付近)が使えるところ。この部分は繊維密度が高く丈夫です。

半裁はショルダーからベンズまで横に長い特徴がある為、この方向で長い(成牛なら2.5m以上)パーツがとれるのもメリット。
この部位は繊維の向きがほぼ真横に流れており、横に伸びにくく、ベルトにすると最高級品になります。

牛の体から革になる部分をあますところなく手にできるところもポイント。
(革でいうところの半裁というのは、一頭分の右半分か左半分が半裁)

ダブルショルダーのメリット

ダブルショルダーの良いところは、大きくて質のいいパーツがとれるところ。

どんな革でも周囲の端の部分はロスが出ますが、ダブルショルダーは一番質のいい背すじ付近がカットされていない為、丸々使えます。

背すじを左右にまたいでパーツ取りすることができるのも大きなメリット。
これにより、左右対称の性質の革が取れるので、経年劣化によるバランスの崩れが起きにくくなります。
高級なバッグはこの方法で革のど真ん中からパーツ取りします。

ダブルショルダーは、ネックやベリー(お腹)など繊維がゆるい部分や硬い部分が取りのぞかれているので、半裁に比べるとむだが少なくなります。

はじめて買うのにおすすめの半裁革/ダブルショルダー

はじめて買うのにおすすめの半裁革/ダブルショルダー

はじめて買うのにおすすめの革、半裁やダブルショルダーの革を買えるショップを紹介します。

はじめて買うならタンニンなめしのシボ革がおすすめ

理由

管理しやすく、多少雑に扱ってもシワや色ムラが気になりにくいから。
タンニンなのでコバも磨きやすい。

タンニンなめしのスムースは、少しでも内側に折れば線が残るし、キズも色変化も目立ちやすい。
長い間保管する前提で考えると、初心者の方には管理がすこしむずかしいかもしれません。

どこで買える?

信頼できるレザークラフトショップ、輸入代理店、革問屋、タンナー直販などから買いましょう。

楽天はイデアルさんやぱれっとさん辺りは信頼できそうですが、Amazonで出店している業者さんについては情報がありません。

Amazon

牛革 ヌメ革 牛ヌメ 半裁 1枚革 シュリンク 植物 タンニンなめし レザー 厚さ 2.3mm (キャメル 半裁)
Harvest mart
¥39,800(2020/06/07 20:16時点)
上質な北米原皮、姫路産日本製一枚革。柔らかくしなりがあり、初心者の方にも扱っていただきやすい革です。バッグなど大きな作品も自由に作成出来ます。

楽天

楽天で半裁を扱っているお店は多くないですが、イデアルさんとパレットさんは種類が豊富。

【条件付き送料無料】イタリア産 GB社製ショルダーレザー【当店限定】【全4色】

GB社の革は国内で扱っているお店が少ないですが、質はなかなか良い革です。

かなり厚みがある状態で売られているので、使いやすい厚みに漉き加工してもらうといいかもしれません。
バッグなどに使うなら1.5~2.0mmくらい、小物なら1.0~1.5mmくらいが使いやすいです。

ダコタヌメ(牛革) 黒/焦茶/茶 約250デシ 1.8mm前後

トスカーナ(牛ショルダー) 全9色 約135デシ 1.6mm前後

PHOENIX

大阪の老舗のレザークラフトショップ。

革を売るプロに対して上から目線で恐縮ですが、マメに発信されているSNSやブログから判断するに、きちんと革に詳しい方がいらっしゃるんだなということがわかります。

ソフトヌメ - ヌメ革と真鍮金具とレザークラフト材料の通販-フェニックス
大阪難波にあるレザークラフト材料店のネットショップです。革素材をはじめ、道具や金具、染料や関連書籍などを取り扱っており、小売、卸売の設定もあり、初心者の方からプロの方まで対応しています。

和乃革

本ヌメ革を扱っている革屋さん。

本ヌメ革 半裁サイズ 和乃革

株式会社 三昌

姫路のタンナー直販サイト

タンナー直販だけあって、他ではちょっと見かけない革やスポットらしいレアな革もあります。

s1422 「マテーラ」 ヌメシュリンク アニリン仕上 #02 フォクシーオレンジブラウン 商品詳細|姫路のタンナー 三昌|レザークラフトなどで使用する皮革の販売店
商品詳細|株式会社三昌は姫路市でヌメ革やゴートなどの革/レザークラフト/革/卸/はぎれ/イタリアンレザー/クラフト/カービング/馬革/ヌメ革/タンロー/白なめし/革製品用材料の製造販売をしています。個人様向け、法人様向けにご用意可能です。 革生来のシボ感を強調するようシュリンクさせました。革の野性味を引き出すようアニリ...

革を買う時の注意点

初めて買う方は、革の値段のしくみがわからず、とまどうことがあるかもしれません。

価格の仕組み|デシ単価とは?

革は当然ですが生き物の皮から作るものですので、個体によってサイズが違います。

なので、お店によっては、注文するまで正確なサイズと金額がわかりません。

わかっているのは、『デシ単価』という価格だけ。

デシとは?

革業界では、100dsとか、200デシと表記されて使われるのですが、正確にはds㎡(デシスクエアメーター)。つまり、平方デシメートルのこと。

ここで『デシ単価』に話を戻します。
デシ単価というのは10cm×10cm辺りの単価のことです。

革は個別に機械計量されているので、

半裁革の計算式

デシ単価×デシ数+送料

となります。

傷、汚れと捨てる部分

革は動物の皮から作られてるものだし、タンナー(工場)から届いたままの工業製品なので、傷や汚れがほぼほぼ入っています。

よほどひどい場合を除いては、返品や交換はできません。

商売でものづくりをするとなると、こういった使えない部分のロスも計算に入れて価格設定する必要があります。

じゃあ、どれくらいロスがあるのかというと、個体差や職人の許容度にもよりますが、

半裁革のうち捨てられる部分

最初に周囲をトリミングして15~20%、さらに内側の傷やパーツとパーツの間を取りのぞくと、30~40%くらいは使えない部分が出ます。

一度買ってみるとよくわかるはずです。

その他、革問屋をたずねるときの注意点やノウハウについてこちら☟で書いています。

まとめ

革の勉強をしたい方が半裁とダブルショルダーを買うメリットについてお話ししました。

半裁とダブルショルダーを買うメリット
  1. 部位ごとのちがいがわかって製作にいかせる
  2. 繊維の向きがわかって製作にいかせる
  3. パーツに合う部位を自分で選べる

経験を通して革の知識が入ってくるので、とてもいい勉強になるはず。

中でも、半裁を使うメリットは、ベンズ(尻付近)が使えること、ベルトに使える長くて伸びにくいパーツがとれること、革の全部位にさわれること。

ダブルショルダーを使うメリットは、背すじをまたいだ左右対称の良い部分が使えること、ロスが少ないことです。

ネットでも良い革は買えますので、情報を集めながらぜひチャレンジしてみてください。

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