革製品のお手入れ方法 ~美しいエイジング編~

革製品のお手入れ
スポンサーリンク
この記事では、味が出るタンニン鞣し革(ヌメ革)のキレイなエイジングを目指すお手入れの仕方をご紹介します。

革のお手入れといっても、素材や用途ごとにベストなやり方は違います。

例えば、乾燥した地域でのケア方法と、年間を通して湿った空気の地域(日本のような)では、適したケア方法が違うかもしれませんし、当店のイタリアンレザーのシザーケースと、クロム鞣し型押しのWHカーフのブックカバーでは、適切なお手入れ方法が違います。

この記事で紹介する方法のメリット

  • 黒ずみや汚れの少ないきれいなエイジングが目指せる
  • ひび割れを防いで革を長持ちさせることができる

早速紹介します。

革製品の美しいエイジングを目指そう。

タンニン鞣し革は味が出ると言いましたが、不純物による汚れでも革の色は変化します。

そうなってしまうと美しいエイジングは望めませんし、革にいい影響もありません。

では、汚れを防ぐ為にはどうすればいいでしょうか?

何よりもブラッシング

革のお手入れで何よりも大切なのは、日頃のブラッシングです。エイジング云々抜きにしても一番大切なこと。

ブラッシングを怠ると革はどうなるか・・・

良質な油分が使われたタンニンなめし革なら、汚れさえ付かなければ、普通に使っていれば、大抵いい感じにエイジングしていきます。

汚れの元となる要因はいろいろと考えられますが、沈着する前なら、その多くはブラッシングで取り除くことができるものと考えています。

ブラッシングを行わず、革表面を汚れたままにしておくと、知らず知らずのうちに汚れが革内部にまで浸透してしまいます。水に濡れた時は特に注意!水が汚れを革内部まで浸透させます。

また、汗に含まれる老廃物や塩分も革に悪影響を及ぼします。手に触れる財布やブックカバーなどは、特に念入りに、ブラッシングで汚れを落としてあげましょう。

お掃除だけじゃない!ブラッシングの効果。革が美しく変身?

ブラッシングの効果は、汚れ落としだけではありません。

革のキメが整う為、軽い傷は目立たなくなり、革に艶ができます。美しく使うためにも、ブラッシングは欠かせません。

エイジングするタンニンなめし革であれば、ブラッシングしてすぐに効果を実感できるはずです。継続は力なり。こまめにお手入れしてあげることで、より美しいエイジングを目指しましょう。

革製品用ブラシの選び方

ブラシにはいろいろ種類があって、どれを使ったらいいのか、迷ってしまう方も多いと思います。

財布やバッグ用だったら、迷わずこれ

[エム・モゥブレィ] ブラシ プロブラシ ホワイト

でいいと思います。

すこしだけ説明します。

革製品用のブラシ|種類と用途

気にしていただきたいのは、毛の種類。豚毛、化繊毛、馬毛、山羊毛などのブラシが一般的です。

硬く太い毛の方が弾力があるため、しぶとい汚れも掻き出すことができます。その反面、革に刷毛跡が残ってしまうリスクもはらんでいます。

逆に、柔らかく細い毛のブラシは、繊細なキメの細かい繊細な革との相性が良く、革を傷つけることなくブラッシングができます。

先に挙げた豚~山羊の毛の種類は、硬いものから順番に並べてあります。

これらの大まかな用途としては・・・

  • 豚毛・・・革靴のアウトソールのクリーニング、ワークブーツや登山靴などカジュアルな革靴のブラッシング、カジュアルな革製品(成牛革など)のクリーニング
  • 化繊毛・・・カジュアルな革靴・革製品(成牛革など)のブラッシング
  • 馬毛・・・カジュアル・フォーマルの革靴・革製品(成牛革・カーフ・コードバンなど)のブラッシング
  • 山羊毛・・・フォーマルな革靴・革製品(カーフ・コードバンなど)の仕上げブラッシング、特に繊細な革製品のブラッシング

メーカーや商品によって毛の硬さや太さは異なります。

より詳しい説明は、こちらの記事で。

ブラシの選び方について書いたブログです。

防水スプレーは必要?

防水スプレーの多くは、タンニンなめし革を想定していないように思います。

デリケートなタンニンなめし革は、防水スプレーでシミができます。皮肉なものです。

とはいえ、後々の汚れの蓄積というデメリットを考えると、多少のスプレー跡には目をつぶり、きれいに使うことを目指すのも一つの選択肢かなと、私は最近思うようになってきました。

特に水濡れが多く、薬品にも触れる理美容使用シザーケースの場合、シミが出来たとしてもスプレーをかけた方がきれいに使えます。

しかし、普通の財布や小物の場合、水濡れのリスクはあまり高くありません。

その代わり、手汗等の汚れが付きやすいです。

防水スプレーは汚れも防いでくれますので、汚れを気にされる場合は防水スプレーを使うことをおすすめします。

おすすめな防水スプレー

[コロニル] Collonil 防水スプレー ウォーターストップ

フッ素タイプの防水スプレーです。革に浸透して初めて効果を発揮する為、革用のクリームやオイルなどによるケアを行う前に塗布してください。

ヌメ革、ナチュラルなタンニンなめし革(TOIANOの明るめの革など)では、多少のスプレー染みができます。それでも、サロンワークでできるシミや傷みに比べれば、スプレーを使用する方がマシです!!

※フッ素、シリコンなど成分を問わず、防水スプレーの吸引による肺への健康被害が報告されています。防水スプレーを使用する際は、必ず屋外で使い、できればマスクをしてください。

防水スプレーの比較記事です。よろしければこちらもご覧ください。

amazonの激安防水スプレー(LOCTITE 超強力防水スプレー)と王道Collonilの防水スプレー比較。動画と写真で検証するその性能!

 

クリームやオイルは必要?

革用のクリーム、ゲルなどの保湿剤は、状況に応じて適切に使用することをおすすめします。

ほとんどの場合、新品の革製品には不要です。しばらく使って、革表面が少し乾いてきたかなと感じたら、薄く塗ってください。

オイル(油分の多いケア用品)は、使いどころが難しいです。

理由ですが、革に油分を多く入れすぎると、柔らかくなり過ぎて型崩れしてしまうから。

革は、タンナーがそれぞれ独自の技術と配分で油分をコントロールして作り上げます。少ないと革が乾いたり柔軟性が足らなかったりしますが、逆に多すぎるとヘタってしまいます。

油分の多いケア用品は、商品によっては、革への影響が大きすぎてしまい、塗ることで革製品の寿命を縮めてしまうことも考えられます。

こちらでヌメ革財布に使うクリームの選び方について書いています。

ヌメ革財布用クリーム|おススメ3選と選び方&実験結果

そもそも、革のエイジングって?

一般的に言われる革のエイジングは、ヌメ革のあめ色への変化ですね。

ベージュのヌメ革が深い茶色になり、艶々とした独特の光沢を放ちます。

なぜ艶が出るのか?

表面の凹凸がつぶれ、平らになることで光沢が出ます。

これには、タンニンなめし革の特有の、”可塑性(かそせい)が強い”という性質が寄与しています。

可塑性とは・・・固体に力を加えて弾性限界を越える変形を与えたとき、力を取り去っても歪(ひず)みがそのまま残る性質。塑性。

タンニンなめし革は、摩擦や圧などの影響が後々まで残ります。その為、よく擦れる部分はどんどん平らに潰れて、早い段階で艶が出ていくのです。

なぜ色が変わるのか?

ベージュのヌメ革が褐色に変化していく理由はいくつかありますが、美しいエイジングとされるのは、摩擦熱による焼けと、紫外線による日焼けです。

これらは、革に含まれるタンニン(渋)によるものです。

タンニンを多く含む無垢素材の家具なども、使い込むと深い色合いに変わっていきますね。それと同じ作用が革にも起こっています。

まとめ

きれいなエイジングの為のケア方法は、何よりも汚れをためないこと!そして、必要に応じて防水スプレー、そしてクリームも必要なら。

適切なお手入れをしながら、革製品を少しでも永く愛していただければ、これ幸いでございます。

このサイトDeteLogでは、エイジングだけでなく、ひび割れを防いで革製品を長持ちさせる方法ヌメ革財布用クリーム|おススメ3選と選び方など、革製品を持つなら知っておきたい情報を発信しています。

「もっと詳しく聞きたい。」、「こういう場合はどうすれば?」となどの疑問は直接お問合せください。私も自身も日々勉強中で、中にはすぐに適切なアドバイスができないケースもございます。お客様の疑問から研究を深めて、自分の知識や経験を積み上げていけたら、これ以上うれしいことはございません。

お気軽にコメント欄からお問い合わせください。

防水スプレーの吸引を原因とする健康被害が報告されています。必ず屋外で使用する、顔の近くで使用しない、マスクを使用するなど、商品の注意書きを守り、正しく使いましょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました