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タンニンなめし革とクロムなめし革のちがいと見分け方

タンニンなめし革とクロムなめし革のちがいと見分け方 革の種類と専門知識

この記事は、次のような疑問を解消する内容です。

昔のわたし
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クロムなめしとタンニンなめし革って何がちがうの?

見分け方は?

早速ですが、この記事で伝えたいことを簡単にまとめます。

まとめ
Q
クロムなめしとタンニンなめしのちがいは?
A

なめし(※)に使う材料のちがい。
三価クロムを使うのがクロムなめし。木から抽出したタンニン(渋)を使うのがタンニンなめし。
クロムなめしは退色しにくい特徴があるのに対し、タンニンなめしは色つやが変化する特徴がある。

※なめし:皮を革に加工し、腐らなくしたり素材として使いやすくすること。
関連記事 革の鞣し(なめし)とは何か?なめしの工程・種類・仕上げをわかりやすく解説

デテログ
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つまり、皮を革に加工するのに時に使う材料と製法のちがいです。

昔のわたし
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じゃあ、なめしの材料が変わるとどうちがうの?

おそらくあなたが知りたいこともこちらですよね。ここから詳しく説明します。

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革職人の経験を活かし、趣味のレザークラフターや革製品のトラブルに悩む方に役立つ情報をわかりやすくお伝えします。

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クロムなめし革とタンニンなめし革の性質のちがい

クロムなめしとタンニンなめしの性質をのちがいを表にまとめました。

クロムなめしタンニンなめし
キメ細かさ比較的細かい比較的粗い
色艶の変化特になし色が濃くなる
茶色っぽくなる
光沢が強くなる
吸水性吸いにくい吸いやすい
硬さの傾向柔らかい革が多い
特有の弾力がある
硬めの革が多い
発色あざやかな革や
淡い革もつくり
やすい
鮮やかな革は少なく
濃い色や茶系の色が
主流
キズつきやすさつきにくいキズや凹みができ
やすい
流通流通している革の
8割がクロムなめし
といわれる
レザークラフトでは
主流
価格帯安価~最高級まで
幅広い
ほどほどに高い革~
最高級まで
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まとめると、水を吸いやすかったり傷つきやすかったり色変化があったりとクセが強いのがタンニンなめし

その分いい味が出るんです。

逆にクロムなめしは傷や水シミができにくいからあつかいやすい。そのかわり経年で味が出たりはしにくい。

製品との相性や好みで選びましょう

なお、最近はクロム100%でなめしをすることは多くないと言われます。

実際にはクロムなめしの性質を持つコンビなめし革やセミクロム革のことをクロムなめし革と呼んでいる場合があることを理解ください。

クロムなめし革とタンニンなめしの経年変化のちがい

色艶に変化が現れるのがタンニンなめし大きな変化がないのがクロムなめし(退色は起こる)です。

次の2枚の写真は、タンニン・クロムそれぞれの革で同じ製品を作り、しばらく使ってどうなったかをくらべたものです。

タンニンなめし革は全体的に色が濃くなり、キズやアタリが出ているほかツヤも増しています。

対するクロムなめし革は新品時とほとんど変化ありません。

こちらの財布も同様に、タンニンなめし革はツヤツヤになっています。ちなみに新品時はこうでした。

ミニマリスト向けミニ財布 ボルドー

出典 ミニマリストの為のミニ財布|鍵も一緒に収納可能!

タンニンなめし革の色変化についてはヌメ革の色変化|ベージュのヌメは何色に?緑は?グレーは?を。

ヌメ革の色変化|ベージュのヌメは何色に?緑は?グレーは?
ベージュのヌメ革は茶色に変化するものですが、色がついたヌメ革は何色に変化するのでしょうか?そして、どうすればそれを早められるか?逆に色変化を止める方法は?ヌメ革製品を使うなら何色がおすすめか?その理由。

タンニンなめし革はクロムなめし革よりも傷が目立ちやすい

タンニンなめしクロムなめしそれぞれの革を意図的に傷つける実験をしてみました。

ステンレスの定規を革に立てて引き、革表面を削ります。

その結果が次の写真です。

どちらもほぼ無傷だったクロムなめし革に対し、タンニンなめし革ははっきりと色が変わっているのが見て取れます。

クロムなめし革が向く人、タンニンなめし革が向く人

・タンニンなめし革はナチュラルな風合いで経年変化が楽しめるのが魅力
・クロムなめしは発色がよく変色や汚れに強いのが魅力

・タンニンなめし革は使い方によっては黒ずみなどの汚れや水シミが目立つ
・クロムなめしは色つやの変化がなく(劣化ばかりが目立つ)買った時がベストな状態とも

色がかわいい革の方が好き。あと汚れにくいの。

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そんな方にはクロムなめしの革製品がおすすめです!

長く使って味を楽しみたいな。

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そんな方にはタンニンなめし革の革製品がおすすめです!

革の味を楽しみたい方にはタンニンなめし革がおすすめです。

関連記事 「革の味が出る」ってどういう状態?革の経年変化を写真で解説

「革の味が出る」ってどういう状態?革の経年変化を写真で解説
革の味が出るってどんな状態のこと?経年変化と革の味の楽しみ方について解説します。いい味に育てるためのお手入れ方法についても紹介。

使い始めのきれいな状態を維持しながら使いたい方はクロムなめし革がおすすめです。

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長くきれいに使うにはお手入れが必須です

参考 丸わかり!革製品のお手入れ方法|トラブルごとに解説

タンニンなめし革とクロムなめし革で値段が高いのはどちら?

ざっくり傾向だけ言うと、安い革から最高級革まで幅広いのがクロムなめし

タンニンなめし革は平均的に高めな革が多く、極端に安い革はあまりありません。

次の表(横スクロール可)は牛革の価格帯となめしについてをまとめたものです。例外も多数あるので目安としてお考えください。

タンニンなめし革クロムなめし革
安い革アジア製の革など
中間的な革アジア製ヌメ革
一部の国産ヌメ革
など
その他の国産の革など
高価な革イタリアンレザー、国産ヌメ革など国産カーフなど
非常に高価な革ブライドルレザーなどハンドバッグや靴用の
ヨーロッパ製カーフなど

あくまでも傾向の話であり、なめし方法だけでは革の価格を探るには情報が足りず判断ができないのが本当のところ。

余談ですが、別記事の安い革と高級な革に顔料が使用されている理由でお話ししている”顔料”についても同じことが言えて、「この塗装方法だから安い」とか、「このなめし方法だから高い」と簡単に言えることではありません。

環境にやさしいのはヌメ革と言われているが…

ヌメ革とは、広い意味では天然のタンニンでなめした革全般のことを、狭い意味では、天然のタンニンでなめし、最低限の仕上げかつ無染色で仕上げた革のことを指します。

くわしくはヌメ革とはどんな革?をご覧ください。

天然素材のナチュラル仕上げゆえ、環境にやさしい革と謳われることが多い素材です。

環境にやさしいとされる根拠はおもに2つ。

  • クロムを使っていないから
  • 土に還ると言われているから(現実的には困難)

クロムを使っていない点においては、タンニンなめしは環境にやさしい製法と言えると思います。

・クロムなめし革は燃やすと発がん性物質を放出させる
・クロムは長い期間にわたって触れ続けるとアレルギーを起こす可能性がある

ではタンニンならすべて解決するかというとそうではなくて、天然素材のタンニンなめしであっても工場廃水をそのまま流すことはできず、適切な処理をすることが大前提です。

また、先進的なタンナーにおいては、クロムでもタンニンでも環境への影響に大きな差がないとも耳にします。

デテログ
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クロムかタンニンかだけでなく、どんな意識で生産している企業なのかを気にして選びたいですね

もうひとつ。タンニンなめしは土に還ると言われることがありますが、実際に土に戻すのは現実的でないと言わざるを得ません。

デテログ
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タンニンなめし革が本当に好きで推したい側としては、「過剰に盛られたエコ」で売るのはいかがなものかと考えてしまいます

deteとデテログは、環境に気を使いつついいものを作ろうとしている正直なメーカー(タンナー)を応援しています

革の環境への影響については、私の著作「革に詳しくなりたい人が最初に読む本」でもお話ししています。

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クロムなめし革とタンニンなめし革の見分け方

ある程度革に詳しくなってくると、感覚的に言い当てられるようになってくるかと思います。

でも、そうなるためには多くの革に触れる必要があり、慣れない方には少しむずかしいです。

そんな方にも革に親しんでいただくため、ここでは革に不慣れな方にも見分けられるヒントになる情報をお話しします。

クロムなめし革とタンニンなめしの見た目のちがい

タンニンなめし革はナチュラルな革が多く、クロムなめし革はきれいめで落ち着いた革に仕上がっていることが多いです。

これは性質上そうなりやすいというのもありますが、デザイナーの意図でそのように加工されているというのも理由の一つと言えます。

銀面(表面)だけでなく、床面(裏面)もなめしを判断するのに有効です。

クロムなめし革の見分け方

次のような特徴を持った革はクロムなめしの可能性があります。

≪クロムなめし革に多い性質≫
  • 断面や革内部が青白いもしくはグレーがかっている
  • とても柔らかい
  • 曲げて手を離すとはね返るような弾力がある
  • 水を吸いにくいか吸うまで時間がかかる
  • 爪を立てても跡が残らない
  • 折っても折り目が残らない(シワは残る)

次の写真の革はいずれもクロムなめしですが、表面だけを見て判断するのはかなりむずかしいはずです。

ですが革にくわしい人が裏面を見ると

「クロムっぽいな」

と判断できるかもしれません。

デテログ
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なめらかで柔らかそうな繊維がクロムらしさを醸し出しています

タンニンなめし革の見分け方

≪タンニンなめし革に多い性質≫
  • 乾いた質感
  • 硬い
  • 床(裏)面がガサガサしている
  • 分厚い(3mm以上)
  • しなやかさが無い
  • 水を吸いやすい
  • 断面や裏面が粗い繊維が絡み合っている
  • 折ると折り目が残る
  • 表面に爪を立てると跡が残る

タンニンなめし革はナチュラルで革らしい風合いのものが多いです。

断面がナチュラルなベージュ色の革はタンニンが使われている可能性があり、青白いものはクロムなめしの可能性が高いです。この判断方法は濃く染められた革の場合は使えないので注意が必要です。

裏面はボソボソとした革や、太い繊維が絡み合っているように見える革が多いです。

また、裏面や断面がベージュ系の自然な色(タンニンの色)に染まっているのもタンニンなめし革の特徴

内部まで染料が染みこんだ「芯通し革」の場合、クロムでもタンニンでも染料の色に仕上がるので判断材料として使えなくなる点は注意が必要です。

その他、裏面が以下写真のようにコルクのような繊維の革は、タンニンなめしの可能性が高いです。

デテログ
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なでるとガサガサする硬い裏面もタンニンなめし革の可能性あり

中には、次の写真(ブライドルレザーの裏面)のように、裏面もツルツルに加工されたタンニンなめし革もあり、こういった革は判断材料にしにくいので注意が必要です。

デテログ
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昔は裏面をペロッと舌にあて、貼りついたらタンニンなめしなんていう見分け方もしていたんだとか

※おすすめはしません

見分ける方法はあくまで推測でしかない

いろいろと判断材料を紹介しましたが、あくまでも「可能性」があるとしか言えません

また、クロムなめし革と言っても最近は別のなめし方法を併用したコンビなめしが多かったり、タンニンなめしと言っても100%タンニンだけでなめされているかどうかも作ったメーカーにしかわからない。

デテログ
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判断できる目を身につける方法は、信頼できる革にたくさん触り、目と手の感覚を養うことでしょう。

タンニンなめしを使った革製品ブランド

よく知られたところではルイヴィトンがあります。

バッグのショルダーベルトやハンドル、力のかかる根革と呼ばれる部分などに使われるベージュの革がヌメ革と呼ばれるもので、タンニンなめし革の一種です。

日本のヌメ革の多くは赤みを帯びた経年変化をするものが多いのに対し、ルイヴィトンのヌメ革は黄色味を帯びたブラウンに変化していくのが特徴ですね。

もっとカジュアルなところでは、ランドセルで有名な土屋鞄で使われる革の多くがタンニンなめし革です。

出典 楽天市場

その他、ファッションビルのテナントなどでもよく見かけるイルビゾンテやgenten(ゲンテン)などもタンニンなめし革を多く使うブランドとして有名です。

タンニンなめし革の代表格「栃木レザー」を使ったブランドを別記事の栃木レザーのすべてを革職人が語る|品質や種類、おもなブランドに弱点まででまとめています。

栃木レザーのすべてを革職人が語る|品質や種類、おもなブランドに弱点まで
世界的に有名なヌメ革「栃木レザー」について深く解説してます。品質や種類、栃木レザーがおすすめな人、おもなブランド、レザークラフト用の栃木レザー生地が買えるお店などなど。

クロムなめし革を使った革製品ブランド

クロムなめし革は比較的汚れに強く柔軟なため、バッグや財布などにとどまらず、衣類やソファなどの家具にも使われます。

一般的に広く浸透した素材で、高級品もそうでない製品も、実は世の中の革製品のほとんどがクロムなめし革製です。

たとえばエルメス。

よく使われる素材に、トリヨンクレマンス、トゴ、ヴォ―エプソンなどがありますが、これらはいずれもクロムなめし革です。

タンニンなめし革のブランドとして紹介したヴィトンの革製品も、一部製品のハンドルやショルダーベルトを除くとほとんどがクロムなめしと考えられます。

画像出典 Unsplash+

ハイブランドや、そうでなくても大きなブランドになるとクロムなめし革の比率が高まるように感じます。

デテログ
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理由は、タンニンなめし革に比べてクロムなめし革は品質が安定している場合が多いからではないかと

商品管理しやすいし、色変化などのクレームのリスクも小さいですし

キレイ目なブランドにはクロムなめし革の方が合っているというのもあります

クロムなめし革のお手入れ方法はタンニンなめし革と違う?

画像出典元 コロンブスのジャーマンブラシ#2の使い心地とサイズ感|コロニル馬毛ブラシと比較 

基本的なケアはタンニンなめしでもクロムなめしでも同じです。deteが提唱している通り、ブラッシングを欠かさず行ってホコリがかぶらないようにしましょう。

クロムなめし革のお手入れはブラッシングと汚れ防止がメイン

クロムなめし革は柔軟なものが多くひび割れがしにくい。

そのため、必要以上に油分を足してあげる必要性はうすいと考えます。

クロムなめし革のお手入れは、使って抜けた油分を補いつつ、メインはブラッシングと防水スプレー(防水と汚れ防止目的)と考えるといいでしょう。

防水スプレーのおすすめはコロニルのウォーターストップかコロンブスのアメダスなど。迷ったらウォーターストップをどうぞ。

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ウォーターストップについてはコロニルの革用防水スプレー4種類を比較|迷ったらウォーターストップで間違いなしを、アメダスについては防水スプレー「アメダス」レビュー|使える素材と使ってはいけない素材をご覧ください。

使い方は、ブラッシングしたあとに離れた位置から全体が濡れるまでスプレーし、完全に乾くまで放置。仕上げにブラッシングすればOK。

詳細は、職人が解説|革用防水スプレーの使い方/乾かす時間をご覧ください。

ブラッシングに使うブラシは、エム・モゥブレィのプロブラシが扱いやすく硬さもちょうどよくおすすめです。

タンニンなめし革のお手入れは油分も重要

タンニンなめし革はクロムなめし革よりもひび割れしやすい革が多く、クロムなめし革よりも油分を補うケアが重要

汚れに対してデリケートな革も多いので、マメなブラッシングで汚れが溜まるのを防ぐのもきれいな状態を維持するのに効果的です。

クリームはシュプリームクリームデラックスが万能なので、ひとつだけ持つならこれを持っておけばいろいろ使えておすすめです。

コロニル1909シュプリームクリームデラックスの万能感をレビュー&使い方

ブラシは先ほど紹介したプロブラシが使いやすいです。

汚れを防いできれいに使うならやはり防水スプレーも重要です。

くわしくは防水スプレーはヌメ革に悪影響?使った方がいい理由をご覧ください。

クロムなめしとタンニンなめしについてのまとめ

タンニンなめしとクロムなめしについて書きました。

クロムなめしとタンニンなめしのちがい

三価クロムを使うのがクロムなめし。木から抽出したタンニン(渋)を使うのがタンニンなめし。

クロムなめしは退色しにくい特徴があるのに対し、タンニンなめしは色つやが変化する特徴を持っている。

その他の性質は以下の通り。

クロムなめしタンニンなめし
キメ細かさ比較的細かい比較的粗い
色艶の変化特になし色が濃くなる
茶色っぽくなる
光沢が強くなる
吸水性吸いにくい吸いやすい
硬さの傾向柔らかい革が多い
特有の弾力がある
硬めの革が多い
発色あざやかな革や
淡い革もつくり
やすい
鮮やかな革は少なく
濃い色や茶系の色が
主流
キズつきやすさつきにくいキズや凹みができ
やすい
流通流通している革の
8割がクロムなめし
といわれる
レザークラフトでは
主流
価格帯安価~最高級まで
幅広い
ほどほどに高い革~
最高級まで

ひと口に革といっても、タンニンなめし革とクロムなめし革はまるで性質の違う素材です。

性質を理解し、自分にあった素材を選ぶことでもっともっと革を楽しむことができるはず。

ざっくりとそれぞれが向く人のタイプを分けると次のようになります。

変化する革の味が好きな私はタンニンなめし革

仕事柄きれいな状態を維持したい僕はクロムなめし革

わからないことがある時はお店に何でも質問し、あなたに合った革製品を楽しんでください。

この記事は以上です。わからない点があればコメントで質問してください。

コメント

  1. 加水分解系タンニン より:

    もう最近は鞣しがほぼコンビらしいですね。
    特に樹脂(ポリマー)鞣しなんかは充填性を与えられるそうですし。
    オイルが多いクロム鞣しはエイジングさせられるそうですし。
    タンニンってもう必要なくなってきたんですかね?

  2. dete より:

    お客様からのご要望を見ているとタンニンなめし革が求められていることを感じます。
    世間一般ではどうなんでしょうね。

    樹脂なめしやエイジングするクロムなめしなど新しいなめし方の開発は歓迎です。

  3. WAKISAKA Koji より:

    レザークラフト初心者です。ヌメ革=タンニン鞣し、柔らかい革やピカピカ光っている革=クロム鞣しの可能性が高い、という理解をしています。浅い理解ですが、今のところ扱っているのがほぼヌメ革なので問題は出ていません。

    そこで、クロム鞣し・タンニン鞣しの見分け方について質問です。

    ブログでは、「〜の可能性が高い」という表現をされていたところからみて、革の見た目だけで鞣し方について完璧に判断することは、かなり難しい、と考えて良いでしょうか?ご指導頂ければ幸いです。よろしくお願いいたします。

    • dete より:

      おっしゃる通り、かなりむずかしいのが現実です。
      柔らかくてピカピカ光ったフルタンニンの革もあれば、硬くてマットなクロムなめし革もあります。マットかツヤアリかは仕上げの工程で変わるものなので、判断材料にするのはむずかしいかもしれません。

      また、クロムなめしをした後にクロムを抜いてタンニンを入れたコンビなめしという革もあり、両方の特性をあわせ持っているので余計に混乱させてくれます。

      革屋さんに聞けば教えてもらえると思います。質問しながらいろいろな革を試せば触ればわかってくるようになりますよ。

      • WAKISAKA Koji より:

        早速の回答ありがとうございました。
        経験を積んだ方でも難しいとお聞きして、なんだかホッとしました。

        今のところ、多くの方が言われているように
        「コバが磨ける・磨けない」
        と一つの判断材料にしています。

        またヌメ革の場合、
        トコ面にトコノールを塗布してガラス板で仕上げていますが、
        コバと同様にトコ面の仕上がり具合の違いでも
        クロム鞣し・タンニン鞣しが区別できるでしょうか?
        言い換えると、クロム鞣しのトコ面を仕上げることは難しい、
        と考えて良いでしょうか?
        重ねての質問で恐縮ですがよろしくお願いいたします。

        • dete より:

          床面を磨いたときの光沢なども判断材料になると思います。
          タンニンなめし革はすぐに光沢が出る革が多いですね。

          クロムなめしの床面を磨いてもツヤツヤにはなりませんが、毛羽をまとめることはできます。
          私はトコノールを使っていないのでクロム革に使うとどうなるかわかりませんが、バスコの目止め液は毛羽立ちを抑える効果があります。

          • WAKISAKA Koji より:

            回答ありがとうございました。
            大変参考になりました。

            鞣しの判別からは離れますが、
            バスコをはじめ、色々試してみます。
            ありがとうございました。

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