ナチュラルレザーのビルケンシュトックの履き始めのお手入れに必要な道具を紹介します。
後半では、ナチュラルレザーのシューズを買ったらすぐにやりたいお手入れ方法を写真で図解します。
今回お手入れするのは、このナチュラルレザーのビルケンシュトック。
色ちがいやデザインちがいの同じナチュラルレザーのビルケンサンダルにも使えるお手入れ方法です。
新品の革靴は革が乾燥していることが多いのできちんと手入れをしておきましょう。
ナチュラルレザーのビルケンのお手入れに使う道具
- ブラシ
- 防水スプレー
- 革製品用クリーム
- やわらかい綿の布
以上です。
革用ブラシは化繊のプロブラシか馬毛がおすすめ
素材のおすすめは化繊か馬毛。
化繊はちょうどいい弾力があり、毛質が均一で抜けにくいのが特徴。馬毛は少し柔らかいですが、その分デリケートな革にも対応します。
どちらも万能なので、まず一本そろえるならこのどちらかがいいでしょう。
ブラシの種類としては、ほかに豚毛か山羊毛が一般的です。
豚毛は靴のクリームを伸ばすのにちょうどいい硬さで使いやすいです。
関連記事 [失敗しない]レザークリームの塗り方と道具|ペネトレィトブラシが最適
山羊毛はとてもやわらかく、繊細な革の日常的なブラッシングにはとてもおすすめです。
必ず革製品用の防水スプレーを
革製品専用の防水スプレーを使いましょう。
それ以外の防水スプレーは、シリコンやカーボンなどが含まれていて、デリケートな革には少し不向きです。
フッ素成分の防水スプレーの商品例は☟こちらです。
選び方についてくわしくは、コロニルの革用防水スプレー4種類を比較|迷ったらウォーターストップで間違いなしをご覧ください。
革製品用クリームの選び方
最初のお手入れは有機溶剤が入っていないクリームを使った方がいいです。
今回使ったのはエム・モゥブレィのクリームナチュラーレ。
良質なオイルが使われたリッチなクリームです。クリームにも色があり、靴に合ったものを選ぶか、何色にも使える無色のどちらかを選びましょう。
とりあえずそろえるなら、黒と無色を一つずつ持っていると便利です。
使用感的には、塗ったあとも表面近くに残る感じがあり、艶出しや多少の表面保護の効果もあると思います。
後日更新 少し革が硬い感じがしたので、より浸透しやすいブートブラック リッチモイスチャーを足しました。
このクリームはとにかく浸透しやすいクリーム。革をやわらかくしたい時にはベストな選択肢です。
くわしくはBBリッチモイスチャーは靴のメンテに最高|ヌメ革には?をご覧ください。
レザーのビルケンシュトック(ボストン)のお手入れ方法|履きおろしメンテ
- ブラッシング
- 防水スプレー
- クリームを塗る
- 乾拭きとブラッシング
バックルは外す?
バックルは外した方がいいかどうか?なのですが、外さないとクリームが塗れないところが出てくるし、汚れがたまってしまうので、普通は当然外す必要があります。
ただ、このナチュラルレザーのボストンは、バックルの付けはずしで革が少し傷むのが気になるかも。
靴全体の事を考えると毎回外すことをおすすめしますが、バックル部分の革が傷つくことと天秤にかけて判断してみてください。
ブラッシング
お手入れ時は必ずブラッシングからはじめます。
これをやらないと、クリームや防水スプレーがホコリや汚れを巻き込んで溜めてしまいます。
防水スプレー
防水スプレーの準備に入ります。
防水スプレーを使う理由は、水対策だけでなく汚れ防止の為でもあります。
靴内部にスプレーがかからないように紙や布などで覆います。
靴内部に防水スプレーがかかると、靴が汗を吸わなくなってしまい、足がムレます。
今回使うのはコロニルのウオーターストップ。
スムースな革にもスエードにも、布製品にも使える万能タイプです。
使い方は、30cmくらい離してまんべんなくスプレーするだけ。
スプレーするとすぐに吸い始めますので、吸い込んだらもう一度全体にスプレーします。
乾いた状態。
少しスプレー跡が残ってしまいます。
革の種類によって影響の出方はちがいますが、ほとんどの場合気にする必要はないです。
乾拭き、ブラッシング、クリームと工程を経るうちに目立たなくなり、もし残ったとしても、使っているうちに目立たなくなります。
乾拭きしてスプレーの残留をふき取っておきます(乾いてから)。
クリームを塗る
クリームを塗ります。使ったのはクリームナチュラーレ。
これでなくてはいけないということではありません。過去に以下のクリームを使いましたが、どれでも問題なくメンテナンスできます。
このクリームの硬さはマーガリンとヨーグルトの中間くらい。
今回は、指に巻き付けた布で塗ってみます。布で塗るメリットは薄く塗れることです。
はじめて使うクリームや、履きおろしの場合は、塗りすぎを防ぐためにまずうす塗りして様子を見ることをおすすめします。
ヘリを使って余分なクリームを落とし、靴の目立たない部分に伸ばして、シミや色落ちがないか様子を見ながら使います。
布を指に巻く方法
巻き付けて小指で押さえます。
今回は艶出しをするわけではないので、本当は巻き方は適当でいいです。
巻き方を覚えておけば仕上げのみがきをする場合にも使えるので、写真に残してみました。
左がクリームを塗った状態。
さらにアップ。
あまりちがいはわからないと思います。
よく誤解されてしまうのですが、革の状態が悪くない限り、クリームを塗ったからといって劇的に見た目が変わったりはしません。
クリームを塗る目的は、革に栄養を与えて靴を長くキレイに履くためです。
新品の時から少しずつお手入れを続けましょう。
クリーム後の乾拭きとブラッシング
クリームがムラに残っていそうなら乾拭きをしてください。その後ブラッシングをします。
左がクリーム&ブラッシングをした方。先ほどのクリームを塗っただけの写真とはちがい、今度は均一なツヤが出ているのでちがいがわかりやすいと思います。
左(写真向かって右)がクリームとブラッシングをした方。
革の目が埋まって平滑になり、ツヤも増しました。
次は右足も。
クリームを塗った状態。
ブラッシングも済んだ状態。きれいに仕上がりました。
二回目以降のお手入れはクリーナーも使おう
今回解説した方法は最初の履きおろしのメンテナンス方法ですが、これからのお手入れはクリーニングも必要になります。
- ブラッシング
- クリーニング
- 防水スプレー
- クリームを塗る
- 乾拭きとブラッシング
クリーニングにおすすめなのはリキッドタイプのクリーナー。
例えば、エム・モゥブレィ ステインリムーバーや、サフィールのクリーニングローションなどがあります。私はいつもステインリムーバーを使っています。
よりくわしい使い方は、エム・モゥブレィのステインリムーバーは革靴に必須のクリーナー|使い方解説をご覧ください。
クリーニングのやり方
布にクリーナーを染み込ませて、くるくると円を描くように靴をみがきます。
力を入れる必要はありません。
フットベッドがツルツルになってきたら…
長い間履いていると、足に接するフットベッドの毛足が寝てツルツルになってきます。
こうなると清潔感がなくなるだけでなく、靴下がすべって履き心地が低下します。
これを直す方法は、金属のブラシでゴシゴシとこすって毛足を立ち上がらせること。
やり方のくわしい説明は、ビルケンシュトックのフットベッドのテカリと滑りを直す方法2つをご覧ください。
レザーのビルケンのお手入れ道具と方法のまとめ
レザーのビルケンサンダルをお手入れするのに使う道具とやり方について書きました。まとめます。
- ブラシ
- 防水スプレー
- 革製品用クリーム
- やわらかい綿の布
ブラシは馬毛か化繊を。
防水スプレーはこちら☟
おすすめのクリームはこの辺り☟
- ブラッシング
- 防水スプレー
- クリームを塗る
- 乾拭きとブラッシング
防水スプレーはどんな革でも多少シミになるリスクがありますが、後々汚れるリスクを考えると漬かった方がいいです。
クリームは最初はうす塗りを意識してください。
二回目以降のお手入れにはクリーナーも使いましょう。
わからないことはコメントで聞いてください。
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