2021年5月
記事内で紹介したクリーム各種のパッケージが変更になり、50ml→60mlに増量(お値段すえ置き)になりました。順次新しいパッケージの商品に入れ替わっていくとのことです。
コロニルのクリームってどれがいいの?
似たような商品があって違いが判らない!
という方に向けて、それぞれの商品のちがいをご説明します。
なお、この記事で紹介するのはコロニルの代理店営業さんに教えてもらった内容を元にした情報です。
関連記事
〈コロニルの中の人〉に聞きました。本音でおすすめできるレザーケア製品はどれ?
近い内容の疑問で、
財布用にクリームを買いたいけどいろいろあってわからない。
という方は、こちら☟の
をどうぞ。
コロニルの革製品用クリーム&ゲル全6種の比較
一言で説明するとこんな感じです。
DELICATE CREAM デリケートクリーム : クリーニング&保湿
UNICREAM ユニクリーム : 革靴のクリーニング
ANILIN CREAM アニリン : 保湿
GEL ゲル :保湿(マット仕上げ)
LEATHER GEL レザージェル : 防水・軟化
SHOE CREAM シュークリーム : 革靴の保湿・保護
同じように見えて、実はちゃんと用途が違います。
それぞれ掘り下げていきます。
デリケートクリームは保湿できるクリーナー
国内では「汚れ落としクリーム」として販売されています。
汚れ落としと保湿ができるクリーナー。
塗りやすく、シミになりにくいので使いやすいです。
他のクリームでできた塗りムラにこのクリームを塗ってブラッシングしたら目立たなくなったことがあります。
注意点としては、クリーナーなので革によっては多少色落ちします。
保湿効果が弱めだということもあり、通常のお手入れで日々使うとなると別の選択肢の方がおススメかなと思います。
例えばシュプリームクリームデラックス (1909シュプリームクリームデラックスの万能感をレビュー&使い方)など。
くわしくは別記事の[正直レビュー]コロニル汚れ落としクリームってぶっちゃけどう?で掘り下げています。
ユニクリームは靴用のクリーナー
主に革靴専用の乳化性クリーナー。
保湿成分はありません。
靴のお手入れの際、ブラッシングでほこりを落とした後に使います。
このユニクリームで古いロウやワックスを落とし、保湿用のクリームやシュークリームを塗り込むのが正しい使い方。
財布などのクリーニングに使う場合は、シュプリームクリームデラックスや後で紹介するアニリンなどを使って保湿しましょう。
形状は違いますが、モゥブレィのステインリムーバーと同じような用途で使う製品です。
財布、バッグ用には不要です。
よりくわしい使い方は、エム・モゥブレィのステインリムーバーは革靴に必須のクリーナー|使い方解説をご覧ください。
アニリンは革に栄養を与えるクリーム
アロエヴェラや植物性オイルを配合した保湿クリーム。
純粋に革に栄養を入れる為の製品です。
クリームの油分で多少汚れは落ちますが、汚れ落としを目的としてはいないので限界があります。
汚れを落としたいなら、デリケートクリームを使うか、あるいはもっと強いクリーナーやソープを使うのがベター。
無色のカラーレスと黒の2色ありますが、黒は靴用です。移染のリスクがあるのでバッグや財布には避けた方が無難。
デリケートクリームよりもこっちのアニリンの方がデリケートな革向きです!
ゲルはマット仕上げの保湿クリーム
他の5種類もほぼほぼゲル状の中でよくこのようなネーミングを・・・と思いました。
このクリームの目的はアニリン同様革への栄養補給。
じゃあ違いは何かというと、自然なツヤがでるアニリンに対し、こちらのゲルはマット仕上げになるところです。
どちらも保湿効果が十分にあるクリームですので、ツヤを出したいか、抑えたいかの好みでどちらか選んでOKです。
ゲルは有機溶剤が使われています。
より革に優しいクリームが欲しいならアニリンを!
レザージェルは防水目的
革に防水効果をプラスするジェル。今度はジェルですか・・・。
防水スプレーと同様の効果とうたわれていますが、使ってみたら違いました。
まず第一に、防水スプレーほどの撥水力はない。
第二に、油分が多く、革が柔らかくなるのが感じられた。
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たくさん塗ると革が柔らかくなってしまう
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革の種類によっては型崩れの原因にも
二回ほど繰り返して塗ったら水をはじいてくれました。
元から油分多めの革に使うにはいいと思います。たとえばオイルレザーのブーツなど。
詳しくレビューしました。コロニルのレザージェルと防水スプレー比較レビュー
便利でお得なポンプタイプもあります。
シュークリーム
靴用です。
ネイビーやキャメル、ワインもおさえつつ、ブラウン系のカラーバリエーションも無難に豊富。
栄養補給しつつ磨くとツヤが出るので、靴用ならこれ一つでも十分です。
コロンブスでいうところのブートブラックシュークリームなどと同じ立ち位置かと。
ブートブラックシュークリームについてはこちら☟を。
靴用ならではのこってりしたクリームです。
財布やバッグには不要です。
コロニルのクリームについてのまとめ
コロニルのクリーム6種類のちがいについてお話しました。
まとめると・・・
アニリンかデリケートクリーム
(マットに仕上げるならゲル)
デリケートクリームかユニクリーム
レザージェル
シュークリームは靴用です。
パッケージは似ていても、中身はちがう性質を持った商品だということがわかりました。
革のケア用品は、Aの革に使えてもBの革には合わないということがよく起こります。
目立たない部分で試してから使うことを忘れないでください。
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