ブートブラックの革靴用クリーム『Boot Black COLOR SHOE CREAM』について語ります。先にこの記事の結論を書いてしまうと、
まず、何もいわずに次の写真を見ていただきたいです。
最初に、磨く前の写真。
安藤製靴のOR1。革の種類はクロムエクセルのバーガンディです。
☟こうなります。
シャイニー!
7年以上履いた安藤製靴のOR1復活😆
ブートブラックのクリームだけ使いました。https://t.co/Z8allLcUbL pic.twitter.com/sWoFc3Ct0B— dete (@mkgx81) February 23, 2020
コードバンやブライドルレザーを思わせるツヤ・・・
元々は結構キズだらけなんですが。
実はこの靴、履き始めてからかれこれ7年以上経っています。
- どういう手順で磨いたか?
- ブートブラックは他のクリームと比べてどうなのか?
お話ししていきます。
ブートブラックのクリームの使い方
このツヤを作った方法を紹介します。
最初に、シューレースを外します。面倒でも必ずはずしましょう。
ブラッシングで汚れを落とします。今回使ったのは小ぶりなサイズが使いやすいコロンブスの104。
適度な硬さと弾力でブラッシングが捗ります。
右足だけブラッシングした状態。汚れが落ちてツヤが増し、すでに少し差が出ています。
ブラッシングが済んだらクリームを。今回使うのは、コロンブスの高級ライン『ブートブラック』の COLOR SHOE CREAM( BURGUNDY )。
中身はこんな感じ。 鮮やかできれい。
靴と少し色が違うように見えますが本当に大丈夫でしょうか?
ブラシに少しだけ付けて、
くるくると円を描くように靴全体に延ばします。
細かい部分はペネトレィトブラシで。
関連記事 [失敗しない]レザークリームの塗り方と道具|ペネトレィトブラシが最適
途中経過☟
前から色落ちが気になっていた部分。塗っただけでこんなにきれいに。
再開します。
ツヤが出てくる様子を確認しながら全体をブラッシング。
仕上げに、コットンの布で余分なクリームを拭き取りながら軽く磨いて完了!
ブートブラックの靴用クリームの効果|その他のクリームとの違い
それでは改めてメンテナンス前とメンテナンス後を比較。
ブートブラックのクリームの効果
この仕上がりには感動しました。
何度も言いますが、7年以上履いた靴。
成牛革なので元々繊維が粗い素材ですが、クリームが良い感じに目を埋めてくれています。
クリームだけでです。
今まで手入れしてきたクリームではこうはならなかった。
この着色とツヤだし効果の高さからすると、このクリーム には顔料が含まれているのかもしれません。
ほとんどの革靴に使って問題は無いですが、アニリン仕上げの靴の場合は避けた方がいいでしょう。
ブートブラックってどんなブランド?
ジャパンメイドシューケアメーカーの雄コロンブスが作った新しいシューケアブランド。
独自の基準で作り上げた磨きのプロの為のシューケアアイテムを展開しているそうです。
所有欲を満たす美しいデザインの商品がずらりと並びます。
クリームだけで55色のカラーバリエーションがあります。この色数でカバーできない革靴があるでしょうか?色を選ぶのに迷ってしまうのはうれしい悲鳴です。
デリケートクリーム、ワックスと乳化性クリームの違い
ブートブラックのクリームは、分類でいうと乳化性クリーム。
- どんなクリームなのか?
- デリケートクリームやワックスは何が違うのか?
乳化性クリーム
靴の保湿と着色、保護とツヤだし全部を兼ね備えたようなバランスのいいクリームです。特別なこだわりが無ければ、革靴のお手入れはこれだけで済みます。
他にどんな商品があるかというと、
対して、デリケートクリーム、ワックスはどう違うのかを解説します。
デリケートクリーム
水分量が多くサラッとしたクリームです。
革の栄養補給(保湿)や汚れ落としが主な目的。乳化性クリームよりもさらに保湿に特化しています。
バッグや財布のお手入れにも最適なので一つ持っていると便利。
表面保護の効果はありません。
靴に使う場合は、デリケートクリームの上に乳化性クリームやワックスを重ねて使います。
デリケートクリームには、こんな商品が⇓あります。
ワックス
着色と革の補修、保護、ツヤ出しの為に使います。
シューポリッシュとも言われる。
水分を含んでいないワックスを靴に使う目的は何かというと、あくまでも表面保護とツヤだしの為。
これ自体に保湿効果はないので、単体では使わず、デリケートクリームや乳化性クリームの上に塗り重ねます。
いわゆる鏡面仕上げに使うのがこれ。
ブートブラックのクリームについてのまとめ
仕上りの感動を伝えたくて、夜中に手入れした勢いで書き連ねましたw
塗ってブラッシングして仕上げに布で拭き取るだけですので、私のような初心者にも簡単に革靴のメンテナンスができます。
ブラシの選び方についてはこちらも参考になるかも。
今までチェックしてきませんでしたが、ブートブラックシリーズは他の商品も期待できそうな予感。
デリケートクリームやブラシ、ワックスなども販売しているようです。
上質なプレゼントにも良さそうな商品がありますね。
革職人と靴職人は似て非なるカテゴリですが、同じ革を扱う者として興味は尽きない。
靴のメンテナンスについてももっと勉強していこうと思う今日この頃です。
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