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[職人流]革靴の基本のお手入れ方法|靴が長持ちします

革靴を長持ちさせる|基本のお手入れ方法 革製品のお手入れ方法

当記事はプロモーションをふくみます。

現役革職人が、靴を長持ちさせるための基本のお手入れ方法を解説します。

むずかしいテクは必要ありません。初心者さんでもちょっとした道具さえそろえればすぐに始められます。

この記事で紹介するのはスムースレザー(毛足がないツルツルの革靴)のお手入れ方法です。

スエードなどの起毛革靴のお手入れ方法は、スエードシューズのメンテナンス方法とおすすめ道具【動画アリ】をご覧ください。

一緒に始めましょう。

この記事を書いた人

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革職人の経験を活かし、趣味のレザークラフターや革製品のトラブルに悩む方に役立つ情報をわかりやすくお伝えします。

・レザーブランド"dete"の代表
・出版書籍『革職人になる方法』Amazon手芸本1位獲得

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革靴を長持ちさせる|基本のお手入れ方法

革靴のお手入れの基本
手順

  1. クリーニング
  2. (防水処理)
  3. クリームでオイルを入れる
  4. (ワックス)

下準備と靴の除菌

紐をはずします。
靴内部と靴底の掃除につかうのはこれ

靴内部とソールの掃除をします。

今回使ったモールドクリーナーシートは、カビや雑菌の繁殖を防ぎ、ニオイを予防してくれるアイテム。

ふつうのウェットティッシュよりしっかりしています。

除菌効果があり、カビの拭き取りや予防に使えるシートです。

インソールを拭きます。
内部上面も忘れずに。
コバもカビやすいのでていねいに。
その後靴底も吹きましょう。

雑菌やウィルスの付着も考えられるので、靴底もきちんとクリーニングしましょう。

今回使ったモールドクリーナーはスプレータイプもあるので使いやすそうな方を選びましょう。

クエン酸水を使った靴に優しい靴内部のクリーニング方法を革靴の内側の手入れ方法|クエン酸水でにおい対策で紹介しています。

クリーニング

ここからアッパー(表革)のクリーニングに入ります。

シューキーパーを入れます。

靴の型くずれ防止のため、シューキーパーを使うことをおすすめします。

ニスなど塗っていない無垢材は湿気を吸ってくれるのでおすすめです。

Amazonでシューキーパーを探す

まずブラッシングから

最初のブラッシングの目的はホコリや乾いた汚れを落とすこと。

これを怠ると、汚れを残したままクリームを塗ることになり、カビの原因になったり、革に傷をつけたりする恐れがあります

デテログ
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ブラッシングだけのお手入れはマメに行っても◎。

おすすめのブラシです☟

次はクリーナーを使ったクリーニングです。汚れだけでなく古いクリームも落とします。

クリーナーを使って古いクリームや汚れを落とします。

汚れ落としに使うステインリムーバーは消耗品でよく使うのでたっぷりあると安心です。

布にとって使います。

使う布はハンカチのような柔らかいコットンの布がおすすめです。

鏡面磨きした部分は念入りに。

布にクリーナーを染み込ませて、くるくると円を描くように靴をみがきます

力を入れる必要はありません。

よりくわしい使い方は、エム・モゥブレィのステインリムーバーは革靴に必須のクリーナー|使い方解説をご覧ください。

古いワックスが落ちています。
クリーニング完了

ざっとクリーニングしましたが、過去の鏡面磨き部分のワックスが少し残っています。
本当はもっとがっつり落としたいところではありますが、今回は割愛します。

がっつり落とす場合は、より強力なクリーナーのワックスクリーナーを使いましょう。

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ハイシャイン(鏡面仕上げ)を落とす専用クリー ナーです。新たなワックスを使用する前の下地を 整える作業に最適です。

防水処理

今回は行いませんでしたが、防水効果を高めたい場合は、この段階で防水スプレーをかけてもいいです。

全体の色が変わるまでまんべんなくかけ、乾くまで待ちます。

乾いたら軽くブラッシングしてください。

防水スプレーのおすすめはこちら☟

防水スプレーの選び方んついては、コロニルの革用防水スプレー4種類を比較|迷ったらウォーターストップで間違いなしをご覧ください。

クリームでオイルを入れてひび割れ防止

BBリッチモイスチャーを塗ります。

革靴のお手入れにクリームは必須です。

今回はBBリッチモイスチャーというローション状の製品を使いました。

名前の通りリッチなオイル感があり、ロウで軽くコーティングされた仕上がりになるので、雨に濡れない使い方ならこれだけでも十分です。

デテログ
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財布やバッグとも共用できるクリームを探しているなら、コロニルの1909シュプリームクリームデラックスがおすすめです。

スポンジを使って多めにつけて優しく塗ります

ふつうの食器洗い用スポンジです。

研磨剤入りのスポンジや、ザラザラした面やネット入りのものは使わないでください。

しわの部分は多めに
乾拭きします。クリームを伸ばすことが目的なので、あくまでも優しく。

やわらかいコットンの布か、専用のみがき布を使うといいです。

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強くこすってはいけません。

馴染んだら優しくブラッシングを。

仕上げになじませるのと艶出しが目的です。

完成です。

シュークリームを塗る

ナチュラルな仕上げにしたかったので今回は省きましたが、色つきのシュークリームを塗り重ねてもいいです。

キズや剥げの補修が出来て、多少はっ水効果も出ます。

使いかたはこちらの記事をご覧ください。

仕上りに感動。ブートブラックの靴クリーム(バーガンディ)の効果と使い方
ブートブラックの乳化性クリームの効果と手入れ方法について書きました。効果で他製品と違う点は、より補色効果が高く、補修能力も高いところ。ツヤが強く出て美しい仕上がりになります。

ワックスで鏡面仕上げ

水を少しだけ付けた布にワックスをとり、小さく円を描くように塗っていきます。

この工程は好みですのでやらなくても問題ないです。
私の場合、鏡のようにガッツリはしません(できない)。

使ったのはこちらのワックス☟

ほどよくツヤが出る感じに仕上げています。

ワックスは靴全体に塗ってはいけません。塗っていいところは、動きが無いところ。
つま先とかかと付近が基本です。

お手入れの効果

仕上がり(右のみ)

硬そうなしわの左側にくらべ、お手入れした右はやわらかそうなしわの入り具合。

わかりにくのでアップします。

アップ。

どうでしょうか?右側の方が履きしわが細かくなっていますね。

対して左側は、履きしわとは別に縦の細かいしわが入っています

これが乾燥しわです。

もっとわかりやすくしましょう。

ライティングを変えてわかりやすくしました

このしわがひび割れの原因になります。

お手入れした右側はみずみずしささえ感じますね。

お手入れの効果
  • 汚れを落とす
  • 革の柔らかさを保ちひび割れをふせぐ

つまり、革を長持ちさせてくれる

白い革靴には専用のケア用品が効果的

白い革靴を白く保つためのケア用品があります。

私が愛用しているのは、コロンブスのスニーカーホワイトニングローション。汚れを落としながら白の顔料で革の白さを取り戻してくれます

くわしい使い方と結果を、別記事の黒ずんだ白い革靴(スニーカーも)の汚れを落とす方法|消しゴム&クリーナーで動画と写真多めで解説しています。

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スエードシューズのお手入れ方法

スエードのお手入れ手順
  • ブラッシング
  • スプレー(防水&オイルアップ)
  • 仕上げブラッシング

スエード製品のお手入れにクリームは不要です。むしろ、塗ると毛足が寝てしまって風合いを損なうので使ってはいけません。

関連記事 スエードにクリームを塗っちゃダメ|実験結果アリ|オイルアップのやり方

スプレーのおもな目的は防水です。

スエード専用スプレーは、防水スプレーとはちがい、オイルを入れて柔らかさと色合いを保つ効果もあります。

スエードシューズのお手入れについては、スエードシューズのメンテナンス方法とおすすめ道具【動画アリ】でくわしく解説しています。

スエードシューズのメンテナンス方法とおすすめ道具【動画アリ】
スエードシューズのメンテナンスについて書きました。道具選びをまちがえなければむずかしいことはありません。ポイントはスプレーとブラシ。汚れ落とし方法、色あせたスエードの蘇らせ方についても触れています。

まとめ

革靴の基本のお手入れ方法を解説しました。

クリーニングしてクリームで油分を足すのがお手入れの基本です。

慣れないうちはめんどうに感じてしまうかもしれませんが、やるのとやらないのでははっきりと目に見える効果が出ます。

見た目にも長持ちさせるにも有効です。

革がきれいになっていくのは快感で、結構ハマります。お手入れ道具にも所有欲を満たすものがあり、一度ハマると、革製品のお手入れは【沼】ですよ。

楽しみすぎ注意

大切な革製品をいつもきれいに長く使いましょう。

コメント

  1. 大野 拓海 より:

    革靴のお手入れはどのくらいの頻度で行ったほうが良いでしょうか。
    日頃行うケアはブラッシングだけで大丈夫でしょうか。

    ご返信の程、よろしくお願い致します。

    • dete より:

      ブラッシングだけならやりすぎになることはないので、気づいたときにブラッシングだけでもしてあげるといいです。
      クリームや防水スプレーの頻度は使用状況や革の種類にもよります。

      防水スプレーは撥水性能が落ちてきたら使ってください。
      クリームは革が乾いたと感じる前に使ってあげたいです。むずかしいかもしれませんが、革をよく見て乾いた状態の感覚をつかめれば最高です。
      目安は、何日かに一回履く靴なら、数週間~2、3か月に一回程度が適正になるケースが多いかと思います。

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