くつずみって財布に使っても平気?
そんな疑問にお答えする内容です。
先に結論を書いてしまうと、靴墨やワックス(ポリッシュ)は使わない方がいいです。
これだけだと誤解を与えてしまうかもしれないので、ここから少しだけ深掘りしていきます。
- 不向きな理由
- 財布やバッグの手入れには何を使えばいい?
靴墨/靴用ワックスが財布やバッグのケアに向かない理由
靴墨や靴用ワックスは財布やバッグのケアにはおすすめしません。
その理由についてお話しします。
色付きは論外。色移りする
靴用のワックスには、無色のものと色つきのものがあります。色付きのワックスは補色効果はありますが定着しないので、バッグに使えば服などに色移りします。
色つきのワックスを靴以外の革製品に使うのは論外です。
靴墨は栄養成分がすくない|目的がちがう
靴墨は革に栄養を与える製品ではありません。
- 落ちた色を補う
- 防水
- ツヤ出し
財布やバッグ用のクリームに必要なのは、革を柔らかくしたりしっとりさせたりする為の栄養です。目的がちがう靴墨をあえて選ぶ必要はありません。
財布やバッグも剥げた色を補ったりつや出しをすることはありますが、服などについてべた付きやすい靴用ワックスはおすすめできないです。
財布やバッグを傷める有機溶剤が入っていることが多い
靴用のワックスには、有機溶剤が入っていることが多く、また財布などに使うクリームに比べて配合の割合が高い場合が多いです。
有機溶剤がかかえるリスクを紹介します。
移染/色落ちのリスク
有機溶剤は革の塗装や染色、表面加工に影響します。
色が抜けたり、ワックスが影響で服などに移染してしまうことも考えられます。
革の風合いが変わるリスク
塗ったところだけツヤが無くなったり、白っぽくくもったようになってしまうなど、トラブルを引き起こすことがあります。
硬くて伸ばしにくい
靴墨やシューポリッシュなどのワックスは、固形の油分やロウが主成分なので、靴より柔らかい財布やバッグには伸ばしにくく、ムラになりやすいので不向きです。
靴用ワックスが財布やバッグに使えない理由まとめ
- 色移りするから
- 目的がちがうから
- 有機溶剤が入っていることが多いから
- 硬くて伸ばしにくいから
このような点から、靴用のワックスは財布やバッグに使えないものが多いです。
もちろんすべてが使えないというわけではないですが、それをあえて探すより、財布や小物向きなクリームか、用途を限定していない万能クリームを探した方が早いです。
次の章でおすすめできる商品を紹介します。
財布やバッグにおすすめなのはデリケートクリーム
デリケートクリームは水分を多く含んだクリームです。
だから効果が強すぎないので失敗もしにくい。
表面に分厚い膜をつくることもなく、栄養を与えてひび割れを防ぎます。
例えばこんな商品です。
デリケートクリーム | エム・モゥブレィ
詳しくは、エム・モゥブレィ デリケートクリームは買いか?|デメリットと使い方をご覧ください。
スペシャルナッパデリケートクリーム
フランスのレザーケアブランド『サフィールノワール』でもっとも高級なクリーム。
ミンクオイルやホホバオイルなど、天然のオイルを中心にした配合になっているようです。
リッチデリケートクリーム
コロニルのハイエンドデリケートクリーム。
アボカドオイルを贅沢に使っています。
DELICATE CREAM|ブートブラック
コロンブスのニューライン『ブートブラック』シリーズのデリケートクリーム。
通常のデリケートクリームと少し違うので注意が必要です。
多くのデリケートクリームはロウを含んでいませんが、このデリケートクリームは若干ロウを含んでおり、表面に保護膜が残ります。
なので、ツヤが強めに出たり、革の自然な質感から少しちがったものになったりすることがあります。その分、水に少し強くなったり汚れから守ってくれるメリットも。
革内部まで浸透して革をしっとりさせてくれる保湿成分として使われます。
1909 シュプリームクリームデラックス
厳密に言えばデリケートクリームではないのかもしれませんが、同様に使えます。
有機溶剤不使用なので、革の色落ちやダメージも与えにくい。
詳しくは、1909シュプリームクリームデラックスの万能感をレビュー&使い方をご覧ください。
防水スプレーを使えばさらに安心
デリケートクリームは表面を保護する効果はないので、水をはじいてはくれません。防水スプレーを併用するのがおすすめです。
記事の内容は以上です。
他にも財布やバッグ、靴などのお手入れ方法やあつかい方について書いています。
たとえば、
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