毎週土曜日20時 新記事アップしています。

新品の革製品に傷が。これって不良品?|治り傷・トラ・血筋・虫食いのちがい

新品の革製品に傷が。これって不良品?|治り傷・トラ・血筋・虫食いのちがい革辞典

ネットで革製品を買ったら傷がありました。これって不良ですか?

革の治り傷って何ですか?

筋が入っている革製品とそうでないものとがあります。これって何ですか?

こんな疑問を持った方に向けて書きます。

楽しみにしていた革製品。届いたらイメージと違っていたらショックですよね。

結論を先に書くと、生きていた時の傷は不良ではなく、革になったあとの傷は不良になる場合が多いです。

どういうことなのか、一緒に勉強していきましょう。

この記事のテーマ
  • 革の傷、良品?不良品?
  • 革製品の不良品は返品できる?
  • トラ、血筋、治り傷他、同じものが一つとない革の表情
この記事を書いた人
dete

・月6万人が読む革ブログ『デテログ』の著者
・レザーブランド"dete"の代表
・独立して11年目

お気軽にフォローしてください
スポンサーリンク

新品の革製品に傷が。不良品かどうかの判断基準

傷が入っていたら、

不良品なのでは?

と不安になる方もいるかもしれません。
でも、その傷は不良の場合もあるけどそうでない場合もあるかも。どういうことでしょうか?

生きていた時についた治り傷は不良じゃない?

ブランドの考え方次第ですが、治り傷(生きていた時についた傷)は不良品としていないケースが多いです。

治り傷例(もっとがっつり入ることもあります)。
デテログ
デテログ

deteでは、治り傷もデザインの一部としてとらえています。

なので、デザインを邪魔しない治り傷、いい感じに映える治り傷は積極的に取り入れています。

主張が強い傷は目立たないところに配置する場合が多いです。

もちろん耐久性に影響する傷の部分は使いません

治り傷はランダム性があり好みの問題でもある為、クレームの対象になりやすく、売り手目線で考えると扱いにくいです。

その為、大手になればなるほど避ける傾向があるのではないかとデテログは思います。

なお、顔料で塗装した革、型押しを施した革の場合、治り傷は極めて判別しにくくなります

デテログ
デテログ

多くの場合、治り傷が問題になるのは素上げ革や染料で染めた革の場合です。

革になったあとについた傷は不良品になるケースが多い

革になったあとについた傷(スレ、刃物による切り傷)などは、職人のミスや検品漏れである可能性があり、不良品として認められると思います。

返品はできる?

不良品として返品は受けてもらえるのかどうか?

治り傷がある場合

治り傷は不良品として認められないケースが多いです。

そもそも革製品は返品不可のショップが多いので、消費者都合での返品は受けられないケースが多いと思います。

革になったあとにできた傷がある場合

購入したお店に連絡しましょう。返品or交換してもらえると思います。

不良でないけど見た目が気に入らない場合はどうする?

残念ながら、交換や返品はできない場合があります。

デテログ
デテログ

好みとちがっていたら仕方ないです。

でも、意外と治り傷もかっこよくないですか

治り傷の部分は、人の英知と、コントロールできない自然の奥深さが調和した結果です。
本革だからこその美しさや醍醐味がここにあるとデテログは考えています。

もちろん好みの問題なので押し付けるつもりはないので安心してください。

スポンサーリンク

革の治り傷、トラ、血筋、虫食いその他の写真集

治り傷やトラ、血筋など、本革には生き物ならではの革の表情があります。

どんなものがあるのか?写真で見ていきましょう。

治り傷

生きていた時についた傷跡。

他の部分より染まりやすい場合が多く、色が濃くなることがあります。

大きさや深さによりますが、使い方をまちがえなければ(曲げる部分、縫い穴、力がかかる部分など)耐久性上の問題はありません。

↑くらい太い傷になるとそのまま使うとキケンです。
柔軟性がなく、これを曲げるところに使ってしまうとひび割れのリスクが高くなっているところでした。

作り手は、こういう部分を使わないように、または、問題なく使える部分を探すなどの工夫をしながら製品に仕上げています。

トラ

首から肩にかけてのショルダー部分に多い太いシワがトラと呼ばれます。

「トラが強い部分がいい」というリクエストがあるほど、革好きの心をつかむのがこのトラです。

革屋さんに言わせると、トラをほぼ隠すこともできるし、残すこともできるとのこと。

デテログ
デテログ

トラが強い革は部位で見た目が変わってしまうから正直売りにくい!

でも個人的に大好きです。

血筋

血管が通っていた跡が血筋として残ります。

革らしい表情があって良いですね。

通常は耐久性的な問題は起こりませんが、太い血筋の場合はもろくなっている場合もあるので、使いどころを見極めて取り入れる必要があります。

デテログ
デテログ

治り傷に比べて、革らしさを自然に演出しやすい

場合によっては治り傷よりも耐久性の問題が起こる可能性があるので注意が必要です。

虫食い、点キズ、黒点、くぼみ、斑点模様

革に斑点があったり、小さなくぼみがある場合があります。

これは、虫食いやほくろ、その他生きていた時の何らかの皮膚疾患などが原因として考えられます。

虫食い

ダニやその他の寄生虫によって空けられた穴やくぼみ、イボなど。

寄生虫による損傷:牛バエの幼虫(ウジ)、グラブ、ダニ

引用元 4. 皮の損傷 | 革の知識 | 日本エコレザー

ほくろ

Q. 動物に「ホクロ」はあるんですか? (6歳、女の子)
A. 遠藤先生:はい、動物にもホクロはあります。

引用元 全国こども電話相談室[いきもの]

牛にもほくろ・・・・?

今日、牛舎の堆肥出しをしていてまじまじと牛の顔を見ていたら、ん・・・?
鼻のところに・・・・・
ほくろかなぁ~?

引用元 牛飼い:牛のほくろ – livedoor Blog(ブログ)

牛にもほくろがあるようです。革になった時にほくろがどんな形で現れるのかは確認できていません。

その他生きていたころの皮膚疾患なども影響します。

色ムラ

革は生き物の皮が原料なので、完全に均一にはなっていません。

それゆえに、染料で染めると自然なムラができ、革らしい雰囲気を醸し出してくれます。

革のなめしについては門外漢ですが、染め方やオイルの種類でムラを出にくくしたり出やすくしたりすることもできるようです。

焼版

これは牧場で付けられる識別番号。

北米産原皮を使った牛革に入っていたり入っていなかったり。ヨーロッパ産原皮を使った革では見かけません。

新品の革製品に傷があった場合についてのまとめ

革製品の傷は不良か?治り傷やトラはどんなものか?について書きました。

刃物傷は不良なので返品交換が受けられますが、生きていた時についた傷やトラ、血筋などを原因とした返品や交換はむずかしいと思います。

個人的には多少の治り傷やトラは良いなぁと思ったりもするのですが、この点については好みなので、強制できるものではないです。

一つ言えるのは、本革かつ染料染めの革の場合、治り傷やトラの全てを避けることは現実的にむずかしいということ。

もちろん、上手に避けて作ることはできますが、全てを避けようと思うと、大量の革を廃棄しなくてはいけなくなる

本革を使うことは、現実的にも道義的にも、環境のためになるものと考えています。

ですが、廃棄が増えるとそうではなくなってしまう。

deteは2021年から革の廃棄を減らす取り組みをはじめました。

環境の事も考えつつ、でも最優先は美しい製品や使いやすく長く使える製品を届けること。

その兼ね合いを考えると、バランスを見ながら治り傷やトラの入った革を使うのがベターとデテログは考えています。

長文お読みいただきありがとうございました。

ご質問、ご意見はコメントでお聞かせください。

関連記事

革製品を注文したらちがう色が届いた | 原因は色ブレ?
受注生産革製品を買ったらちがう色が届いたように見える原因は?について書いています。その原因と、できる対処法について。その他、色ブレが起きやすい革と起きにくい革についても書いています。お買い物の参考にどうぞ。

コメント

タイトルとURLをコピーしました