
定規を使ってまっすぐ切るのが苦手です。どうすればいいですか?

まっすぐ切るなら革包丁とカッターどちらがいいですか?。

ポイントを押さえれば上達します!
この記事では、そのポイント(コツ)を解説します。
読んで練習して、革のカットに対する苦手意識を払しょくしていただけたらと思います。
定規を使った失敗しにく革の切り方
おすすめの定規はレザークラフト向け 定規マニアの革職人が選ぶ本当に使える定規をご覧ください。
- 定規を真上から体重をかけて押える
- 切る方の力よりも押える力を強く
- 定規にすべり止めを付ける
- 刃は立てない。寝かせて切る
定規を真上から体重をかけて押える

定規がずれないように、真上から体重をかけて押さえるのがポイントです。
切り進んだら、定規を動かさないように注意しながら定規を押さえる手だけを移動させます。
指を定規に沿わせるようにして動かすといいです。
切る方の力よりも押さえる力を強く

カッターや革包丁を持つ手よりも、定規を押さえる方の手に力を入れましょう。
そうしないと、押さえる手の力が切る力に負けて定規がずれる原因になります。
余談ですが、☝の写真で使っているクリップは裁断に非常に便利。全クラフターにおすすめしたい商品です。
こちら☟で紹介していますので是非チェックしてみてください。

定規にすべり止めを付ける
定規裏にすべり止めを付けるとズレ防止に効果的です。
これは本当に買ってよかった道具。
ですが、残念ながらメーカー廃盤になってしまいました。
すでにお持ちの方に向けて、貼り方について、【神アイテム】定規滑り止めシールの貼り方で写真を使って解説しています。

刃は立てない。寝かせて切る
直線を切る時は、刃は立てず、できるだけ寝かせて引き切ります。
✖ 立てすぎている
〇 正しい角度
立てて切るのと寝かせて切るのとの両方を試して比べてみてください。
切れ味が変わるのを実感していただけるはずです。
定規を使って革を切る失敗しにくい方法のまとめ
失敗しない為には、真上から体重をかけてしっかり定規を押さえるのが大切。
切る方の手には必要以上に力を入れないようにしましょう。力を入れないと切れないということは、刃が切れない状態になっている可能性があります。
刃を新しくするか、砥ぎ直してコンディションを整えましょう。
道具に頼るのは悪いことではありませんよ。
2021年9月 定規にカッターをあてて切るときのポイントと体の使い方についてさらに深掘りする記事を書きました。
直線を切るのに使いやすいのはカッター?革包丁?

結論を言ってしまうと、定規にあてて切るならカッターの方がおすすめです。
ですが、厚くて硬い革だったら、そもそも定規を外した方が確実です。
カッターのメリットは刃のうすさ
うすい刃ならではの切り進みやすさがあります。
両刃なので、垂直の断面に切れていれば左右対称の切り口になります。
作業スピードもカッターの方が速いです。
カッターは厚くて硬い革は苦手
刃のうすさはデメリットでもあって、厚くて硬い革には負けてしまって正確に切れないことがあります。
こちらのグランツカッターは、刃ブレがゼロに近いところまで抑えられており、硬い革にでも使いやすくなっています。
革包丁のメリットは革に負けない刃の厚み
カッターよりもずっと厚くて硬い刃なので、厚く硬い革にも負けず、切った革も逃げません。
注意点としては、片刃なので、革包丁を立てた角度と、実際に切れる断面の角度がちがうということ。
垂直の断面にしたいなら、刃先の面が垂直になるようにすこし傾けて切ります。
定規に当てて切ると刃にキズが付く
革包丁を定規にあてて切ると、刃がついている面(切刃)にキズが付きます。
また、失敗すると刃先を傷めてしまうこともあります。
これが理由で、私は革包丁を定規にあてて切ることはなるべくしないようにしています。
厚みがある革を正確に直線で切るなら、定規は使わない
厚みがあって硬い革を正確に切るなら、定規は使わない方がやりやすくて確実です。
- 定規を当てて丸目打ち等で線をけがく
- 定規を外し、けがいた線に沿って革包丁で切る
直線を切るのにおすすめなのはカッターか革包丁か?のまとめ
うすい革を直線で切るなら、定規をあてて切るのは効率的かつ正確です。
ですが、厚くて硬い革では正確に切るのはむずかしく、また非効率的です。
その場合は定規にこだわらず、けがいた線に沿って革包丁でフリーハンドで切る方法がおすすめです。
革包丁は料理包丁やカッターなどとは違い、ふだん使いなれない刃物です。
初心者の方にとっては扱いやすいものではないかもしれませんが、慣れれば手足のように自由に使いこなせる非常によくできた道具です。
練習して使い方をマスターできれば、きっと製作の幅を広げてくれることでしょう。
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