定規は、革製品を作る上で欠かせない道具の一つ。ただ測れればいいという物ではありません。
用途は多く、測る、直線を書く、直線を切る、直角を出す、平行を出す、正円を描く、曲線を描く、革を押さえる・・・などなど。
種類もいろいろあります。
- アクリル定規(方眼入りカッティング用・方眼無し)
- 金属定規(アルミ・ステンレス)
- 変わり定規(雲形・円)
結局何を買えばいいの?
これだけあると迷ってしまいますよね。
結論だけ先に書いておくと、レザークラフトで使うならおススメの定規はコレ☟
詳しくお話しします。
レザークラフトにおすすめの定規
持っていると便利な基本の定規はこの2種類。
- 定規をあてて切ったり、平行線を引いたり切ったりできるアクリル定規
- 定規をあてて直線を切る専門のステンレス定規
定規をあてて切る機会は多いです。
厚みがないステンレスの方が正確なカットはしやすいですが、平行線が見えるアクリル定規の方が便利で使いどころは多いです。
それでは、分類ごとに順番に紹介していきます。
型紙作りにも革のカットにも使える|アクリルカッティング定規
切るのも測るのも書くのも全部いける。透明だから方眼に合わせて平行や直角も取りやすい。
特に、短い物は常に手元に置いておきます。
定規何本使ってますか?deteでは15本くらい…
普通はそんなには必要ありませんが、サイズや素材を使い分けると便利です。
たとえば、方眼入りのアクリル定規。細長い直線のパーツなら型紙なしで切り出せます。
ステンレス板が貼ってあるカッティング用定規を使ってくださいね。 pic.twitter.com/ZOOZZxbZ32
— dete® (@mkgx81) November 20, 2021
ステンエッジスケール(角定規) 30R 30×15cm / コンサイス
おすすめです。
貴重な15cm幅のカッティングスケール。
他の定規に比べて高価ですが、目盛りとか傾斜の角度とか短辺側のエッジにもステンレスが貼ってあるところとか、機能が優れていて仕上げも美しい。
カッティング用方眼定規 20cm & 30cm / STEADTLER
幅35mmのタイプ。小回りが利いて使いやすいサイズです。とても使用頻度が高い定規です。
カッティング用方眼定規 30cm & 50cm / STEADTLER
こちらは幅60mmあります。コンパクトな幅35mmタイプでは対応できないケースに便利。
こちらも使用頻度が高いです。
幅広の定規のいいところは、手で押さえられる面積が広いので、刃物をあてて切る時に安定感があることです。
方眼カッティング定規 20cm / VANCO | 方眼スケールF3 メタルエッジ 50cm / レター
VANCOの10×20cmは痒い所に手が届くサイジング。
私はもっと大きな定規が好みなので使用頻度は高くないですが、幅10cmの定規で長さ20cmというコンパクトさは貴重な存在です。
レターの50cm定規は幅広の平行線が描けるので大変便利。一押しです。
アクリル定規 / メーカー不明
目盛り無しの潔い子。
側面はきちんと垂直で、段差が無い。
方眼入りのエッジに金属が付いたタイプは、刃が定規に当たっても定規が傷まないので便利ですが、エッジがあることにより正確性を欠いてしまうケースがあります。そういう時はこの定規の出番。
切るときに、刃を当てると当然削れてしまうので、注意が必要。
厚みがあるので、即席の冶具としても使っています。
革のカットにも便利なステンレス定規
平行とか関係なく直線を切りたいならこれ。
ステンレスはカッターの刃が当たっても簡単に削れることはありません。
使用頻度は高いです。アクリルではなかなか無い長尺物もあり。
150mmは、定番のシンワだけでなくトラスコ中山のものも使っていますが、品質に大きな差は無いと思います。
左から
アル助 スベリ止付 1000MM / シンワ
長い、大きいは正義です。コスパも良い。ただ、アルミは、若干耐久性に不安があります。少しずつ削れているような気がしていて。
2017/6 追記 やはり削れているようです。刃物を当てて使うのはおすすめできません。
直尺ステン600mm / シンワ
ほどほどに取り回しも良く、大きなパーツも切り出しやすい。使いやすいです。
直尺ステン300mm / シンワ
さらにコンパクトで使いやすいサイズです。
直尺ステン150mm / シンワ
ポケットにも収まるかわいいサイズ。一つ買っておいて損はないです。
手元にある150mmは、買った時点では角が鋭利で危なかったので、#2000くらいの細かいやすりで少しだけ面取りしました。同じステンレスの300mmや600mmは最初から気にならないレベルでした。個体差?
直尺シルバースケール 150mm / TRUSCO 中山
シンワと同等です。手に入りやすい方を使うといいと思います。
型紙作りに便利|雲形定規/円定規
雲形定規は、自然なカーブを描く手助けをしてくれる定規です。
型紙を作る時に便利。
雲形定規 3枚セット / DELETAR
私が使っているのはこれ。
激安でした。
円定規 976 02 / STAEDTLER
写真の青い方がステッドラーです。
小さい円定規が必要ならこれで間違いないんじゃないでしょうか。
ドラパステンプレート E型 円定規 極大 No.31-E107 / DRAPAS
上の写真のグレーの円定規がドラパステンプレートです。
大きな円を描くならこちら。値段が高い分、こちらの方が品質も高いように思います。
円定規は、あまり使う機会は多くないのですが、革に直接円を書くときにコンパスの跡が残らないので重宝したりも。
長い定規は立てて収納すると片付く
ところで定規はどうやって収納していますか?
立てて保管すると片付きます。
私はここに行き着きました。
詳しくはこちらで。
まとめ。レザークラフト用定規はこれだけ買えばOK
この辺りをそろえておけば問題無いでしょう。ベルトみたいな長い物を作るなら、1000mmかそれ以上の長尺物があれば便利です。
例えばシンワ直尺 ステン 1mとか。
私はこの長さはまだ持っていませんが、次に買うならこれですね。
以上です。ざっとこんなところですが、まあ地味な道具紹介でしたね
いろいろ調べてやっと見つけたものもあり、行き届いた造りの良さが感じられるものもあり、私にとっては刃物類と同じくらいお気に入りの道具達です。少しでも興味を持っていただけたら嬉しいです。
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