レザークラフト向け 定規マニアの革職人が選ぶ本当に使える定規

革職人のレザークラフト道具

美容師さんとのある日の会話。

「ハサミを変えると仕上がりは変わりますか?」

と訪ねると、

「ハサミよりもコームの方が大事。」

 

なんて答えが返ってきたました。他の方にも聞いてると、意外にも同じように答える方が多い。美容師さんにとってのコームって、地味だけどカットの仕上がりを左右する大切な脇役なんですね。

革職人の私にとってのハサミは裁ち包丁でしょう。

手縫いでもミシン縫いでも、鞄でも小物でも靴でも、革でものづくりする人のほとんどが手にしている道具です。かっこいいデザインのものもありますし、鋼の種類とか形状とか、こだわり出したらキリがないし、職人っぽさの出る花形道具です。

とは言うものの、ここまで持ち上げておいてなんですが、何やかんや言っても切れればいいんです。
砥ぎ方次第っていう一面もあるので、品質だけで語れる道具ではありません。そういった意味では、砥ぎの指示の出し方で切れ味が変わる美容師さんのハサミと共通点がありますね。

 

それじゃあ、私にとっての”コーム”は?

派手さはないけど、使いやすいかどうかが重要な名脇役・・・

 

それが定規です。

 

測る、直線を書く、直線を切る、直角を出す、平行を出す、正円を描く、曲線を描く、革を押さえる・・・

うちでは非常に使用頻度の多い道具。

普段使っているものを、ざっとカテゴリー別に分けてみるとこんな感じ。

  • アクリル定規(方眼入りカッティング用・方眼無し)
  • 金属定規(アルミ・ステンレス)
  • 三角定規
  • 変わり定規(雲形・円)

順番に紹介していきます。

方眼入りアクリル定規(ステンレス貼り)

切るのも測るのも書くのも全部いける。透明だから方眼に合わせて平行や直角も取りやすい。特に、短い物は常に手元に置いておきます。

 

カッティング用方眼定規 20cm & 30cm / STEADTLER 

幅35mmのタイプ。小回りが利いて使いやすいサイズです。とても使用頻度が高い定規です。

ステッドラー 定規 方眼 カッティング 20cm

ステッドラー 定規 方眼 カッティング 30cm

 

カッティング用方眼定規 30cm & 50cm / STEADTLER 

幅60mmあります。コンパクトな幅35mmタイプでは対応できないケースに便利。こちらも使用頻度が高いです。

ステッドラー カッティング用方眼定規  5mm方眼 30cm

ステッドラー 定規 方眼 カッティング 50cm

幅広の定規のいいところは、手で押さえられる面積が広いので、刃物をあてて切る時に安定感があることです。

うちでは使っていませんが、長さ40cmタイプも販売しているようです。

左・・・方眼カッティング定規 20cm / VANCO

右・・・方眼スケールF3 メタルエッジ 50cm(巾:10cm) / レター

VANCOの10×20cmは痒い所に手が届くサイジング。

2019年時点ではほとんど使っていません。。。

レターの大きな定規は取り回しが悪いですが、幅広の平行線が描けるので便利。

バンコ 方眼カッティング定規

 

ステンエッジスケール(角定規) 30R 30×15cm / コンサイス

貴重な15cm幅のカッティングスケール。他の定規に比べて高価ですが、目盛りとか傾斜の角度とか短辺側のエッジにもステンレスが貼ってあるところとか、機能が優れていて仕上げも美しい。大変お気に入りです。

 

アクリル定規 / メーカー不明

目盛り無しの潔い子。側面はきちんと垂直且つ、段差が無い。方眼入りのエッジに金属が付いたタイプは、刃が定規に当たっても定規が傷まないので便利ですが、エッジがあることにより正確性を欠いてしまうケースがあります。そういう時はこの定規の出番。

切るときに、刃を当てると当然削れてしまうので、注意が必要。

厚みがあるので、即席の冶具としても使っています。

 

アルミ/ステンレス定規

平行とか関係なく直線を切りたいならこれです。アクリルではなかなか無い長尺物もあり。

150mmは、定番のシンワだけでなくトラスコ中山のものも使っていますが、品質に大きな差は無いと思います。

左から

アル助 スベリ止付 1000MM / シンワ

長い、大きいは正義です。コスパも良い。ただ、アルミは、若干耐久性に不安があります。少しずつ削れているような気がしていて。

2017/6 追記 やはり削れているようです。刃物を当てて使うのはおすすめできません。

シンワ アル助 スベリ止付 1000MM

直尺ステン600mm / シンワ

ほどほどに取り回しも良く、大きなパーツも切り出しやすい。使いやすいです。

シンワ測定 直尺 ステン 60cm

直尺ステン300mm / シンワ

さらにコンパクトで使いやすいサイズです。

シンワ測定 直尺 ステン 30cm

直尺ステン150mm / シンワ

ステンレス定規で一番使う機会が多いのはこの150mm。ポケットにも収まるかわいいサイズです。

手元にある150mmは、買った時点では角が鋭利で危なかったので、#2000くらいの細かいやすりで少しだけ面取りしました。同じステンレスの300mmや600mmは最初から気にならないレベルでした。個体差?

2017/6 追記 やはり角が危ないケースがあるという報告があります。気を付けて使いましょう。

シンワ測定 直尺 ステン 15cm

 

直尺シルバースケール 150mm / TRUSCO 中山

シンワと同じようなサイズ。2019年に見たらAmazonで見つけられませんでした。ほぼ同じ品質なので、手に入りやすい方を使うといいと思います。

 

アルミカッター定規 カット師EX1m 併用目盛 取手付 / シンワ

これはとても良い商品です。

幅広で持ち手つきの非常に高い安定感を誇るカット用の定規。

我が家の定規で最高価格です。結構いいお値段しました。

 

ハンドルはエラストマー樹脂製で、持ちやすく、滑りにくいです。

エッジはもちろんステンレス貼り。アルミはやはり削れてしまいますので、これは安心です。

刃物を当てて切る場合、定規の幅が本当に大事で、切っている最中に定規がずれるという厄介な事態が起こりにくくなります。さらに、この定規の裏には、滑り止めも施されています。

まっすぐ切れなくて困っている方には、とてもおすすめな定規です。短いモデルもあるようです。

シンワ測定 カット師EX 取手付 1m

三角定規

懐かしの三角定規。授業で使ったものより大型です。実は買ってからほとんど使ってないとか・・・

レイアウト用方眼三角定規 / STAEDTLER

90°までの角度が測れる三角定規です。まだ使いこなせていません。

というかほとんど使っていません 汗

追記)2019年時点でもやっぱり使っていません汗汗

 

変わり定規

雲形定規 3枚セット / DELETAR

激安でした。

型紙作る時とかに便利ですよ。

デリーター 雲形定規3枚セット

円定規

青い円定規

円定規  976 02 / STAEDTLER

小さい円定規が必要ならこれで間違いないんじゃないでしょうか。

ステッドラー テンプレート 円 定規

 

グレーの円定規

ドラパステンプレート E型 円定規 極大 No.31-E107 / DRAPAS

大きな円はこちら。値段が高い分、こちらの方が品質も高いように思います。

円定規は、あまり使う機会は多くないのですが、革に直接円を書くときにコンパスの跡が残らないので重宝したりも。

ドラパス テンプレート E107 円定規 (極大)

まとめ。レザークラフト用定規はこれだけ買えばOK

「いろいろあるみたいだけど、結局どれ買えばいいの!?」

 

お答えします!

 

1、ステンエッジスケール(角定規) 30R 30×15cm / コンサイス

2、直尺ステン150mm / シンワ

3、方眼スケールF3 メタルエッジ 50cm(巾:10cm) / レター

この辺りをそろえておけば問題無いでしょう。ベルトみたいな長い物を作るなら、1000mmかそれ以上の長尺物があれば便利です。例えばシンワ直尺 ステン 1mとか。私はこの長さはまだ持っていませんが、次に買うならこれですね。

 

ざっとこんなところですが、まあ地味な道具紹介でしたね 苦笑

定規は、無意識に手に取るくらいに使用頻度の高い道具なので、使い心地が悪いと気になって作業に集中できません。使いやすくて当然、取り立てて褒めたたえられることも無いのに、使えないと批判はしっかりされる道具達。

ペンや刃物はメディアに取り上げられても、一緒に使われる定規は日の目をみることは無い・・・そんな悲しい性の定規達に、気まぐれで、スポットライトを当ててみました。

 

いろいろ調べてやっと見つけたものもあり、行き届いた造りの良さが感じられるものもあり、私にとっては刃物類と同じくらいお気に入りの道具達です。少しでも興味を持っていただけたら嬉しいです。

 

 

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