時計ベルトもお手入れが必要?
必要です。
怠るとニオイの原因になり、長持ちしません。
しっかりとクリーニング&ケアをして清潔な状態を保ちましょう。
別記事で腰に付ける方のベルトのお手入れ方法も紹介しています。
革製腕時計ベルトの手入れ方法
時計はユンハンスのマックスビルデザイン自動巻きです。
ベルトは、インドのピット槽タンニンなめしバッファローレザーを使って自分で作り替えました。
この時計のベルトを手入れしてみます。
時計ベルトの手入れは、表と裏でやり方が違います。
表側の手入れ方法
- ブラッシング
- クリーム塗布
- 乾いたら仕上げブラッシング
ブラッシング
ブラッシングで革表面の汚れやほこりを落とします。
私は普段、写真のプロブラシという商品を使っていますが、時計用にするなら小さくて毛がやわらかいブラシの方がおすすめです。
たとえば、
指でつまめる小さなブラシです。柔らかな馬毛を使っていて、時計に毛が触れても傷つきにくく安心です。
デリケートな時計には、もっと柔らかい山羊毛のブラシを使うのもありです。
BootBlackと熊野筆がコラボした憧れの最高級ブラシです。
クリーム塗布
基本のクリームはこちら。
シュプリームクリームデラックスは、保革効果と防水防汚効果があります。
クリーニングにはこちら☟のデリケートクリーム(汚れ落としクリーム)がおすすめ。
強すぎないクリーニング効果と保湿効果があります。
汚れ落としクリームのくわしい解説は、[正直レビュー]コロニル汚れ落としクリームってぶっちゃけどう?をご覧ください。
せっかくキレイになっても、また汚れてしまってはショックですよね。汚れやシミ防止を重視するなら、防水処理が必要です。
防水処理におすすめなのはこちら☟
ハンカチのような布で塗り広げてください。
時計についてしまうので防水スプレーはNGです。
乾いたらブラッシング
最初のブラッシングと同じようにブラッシングしてください。
クリームで濡れた状態でブラッシングしてはいけません。必ず、完全に乾かしてから行いましょう。
休みの前の晩にクリームを塗る
⇓
翌朝ブラッシング
ブラッシングだけならいつやってもOKです。
裏側の手入れ方法
- 水拭き
- ※しっかりクリーニング
- 陰干し
- クリーム塗布
- 乾拭き
※四季ごとなど期間をあけて行う
水拭き
手軽にできて革に負担がかからない汗抜き方法は水拭きです。
革って水拭きしていいの?
気を付けて行えば全く問題ありません。
- 硬く絞った布を使う
- 風通しのいい日かげでしっかり乾かす
- 油分を補う
肌の油分で補おうと考えてしまう方がいますが、おすすめしません。
四季ごとにクリーニング
- 乾拭き
- レザーソープ塗布
- 布orペーパータオルで優しく拭く
- 少しの水で優しく拭きとる
- 陰干し
- ブラッシング
泡立てるタイプのクリーナーでクリーニングします。クリーム状のタイプは革に浸透しにくいので不向きです。
クリーニングは頻繁にやりすぎると乾燥や色落ちを早めてしまうので、シーズンごとに行うくらいの頻度で大丈夫です。
使いやすいのはムースタイプ。
泡で出る液剤を使ってスポンジかやわらかい布で軽く拭き取ります。
シャンプーダイレクトでもOK。
スポンジ一体型なので手軽です。
関連記事 コロニルシャンプーダイレクトの効果(革張りチェア)と使い方
石鹸タイプのエム・モゥブレィやサフィールのサドルソープでも。
自分で泡立てるタイプなので必要な量だけ使えるのがメリット。
拭き取ったら、新しい布を少し濡らし、残った液剤を拭き取ります。
完全に乾いたらブラッシング。
ブラシは☟のモゥブレィ プロブラシがおすすめ。
クリーム塗布
水拭き後はクリームが必須。泡でクリーニングした時は多めに塗ってください。
- 匂いが控えめだから
- 防水性能が低いから
- 保湿に全振りスペックだから
匂いが強いクリームを使うと、体温が高い手首では匂いが強調されてしまいます(香水を手首に付けるのは香りを強める為)。
その点、エム・モゥブレィのデリケートクリームは比較的穏やかな香りのクリームで安心です。
また、防水性能が低いところもポイント。蜜蝋が入ったクリームや防水加工できるクリームを使うと、水をはじいてしまう為汗が残ってしまい、肌のかぶれを引き起こしてしまうかも。
※水拭きやクリーニング後は完全に乾いてから塗布してくださいね。
水に濡れた状態の革の扱い方については、こちらの記事が参考になるかもしれません☟
乾拭き
乾拭きで余分なクリームを拭き取ります。
完全に乾いたら、また乾拭きで残った余分なクリームを取ってあげるとなおいいです。
裏にブラシを使わない理由は、ブラシの毛がベルト裏の接着面(根本部分)を傷める恐れがある為。
仕上がり
テカリが出ていた時計バンドでしたが、洗ってマットになったところにクリームを塗ると、元々のテカリとは違ったツヤが出ました。
高級感が戻ったように思います。
自分で作って数年使っているベルトですが、まだまだこの先も活躍してくれることでしょう。
腕時計ベルト裏面に防水加工をすれば汗対策になる?
腕時計ベルトの裏面に防水加工すれば汗対策になるんじゃ?
ある程度の吸水性がないとムレてかぶれの原因になるかも。
裏面に防水加工をしてしまうと、汗を吸わなくなるからムレてしまうかも。それはそれで肌によくありません。
なので結論は次のとおり。
腕時計ベルト裏面に防水処理はしない。清潔に使うポイントは、マメにお手入れすること。
まとめ
時計ベルトのお手入れ方法について書きました。
もう一度方法についてまとめます。
- ブラッシング
- クリーム塗布
- 乾いたら仕上げブラッシング
- 水拭き
- ※しっかりクリーニング
- 陰干し
- クリーム塗布
- 乾拭き
※四季ごとなど期間をあけて行う
時計ベルトはもっともケアが必要な革製品の一つ。
であるにも関わらず、靴のようにきちんとケアしている方は少ないような印象です。
エチケットにもかかわる部分ですので、今回紹介した方法を参考に、清潔で長く使えるようになるお手入れを継続してください。
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