「手のひらの脂は革のお手入れに最適」って本当?

革製品のお手入れ

時々、手のひらの脂が革のお手入れに使えると主張する方がいます。

疑問がある女性
 

これって本当?

そんな疑問に答えます!

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「手のひらの脂は革のお手入れに最適」って本当?

結論をいきなり言うと、手のひらの脂は革のお手入れに向かないどころか害があるかも

おまけに、そもそも手のひらから皮脂は出ないというつっこみどころまであります。

どうして良くないのか?手のひらから皮脂は出ない?について話していきます。

人の脂は革に悪影響を与える?

人の脂は革の保湿には向きません。

その理由は、人の皮脂には汗が含まれているからです。

では、どうして汗が含まれていると革に良くないのでしょうか?

汗は革に悪い影響を及ぼす?

汗の主成分は水、次いで塩分などのミネラルです。

汗の主成分は水である。 また、ミネラル、乳酸塩、尿素、皮脂も含む。

汗 – Wikipedia

革靴でしばしば起こることなのですが、汗を吸った革が濡れると、革内部に染み込んでいた塩分が白く浮き上がってしまうことがあります。塩ふきという現象です。

財布などでは普通に使っている限りほとんど起こることはありませんが、手のひらで撫で続けていると、通常より汗を多く吸ってしまい起こる可能性はあります。

なめす前段階で皮を塩漬けにする工程はあるのですが、仕上がった革に多量の塩分が入ってしまうと、塩ふき以外にも悪影響がある可能性があります。

動物の脂も不純物を含んでいますが、革製品のケア用品に使われるものは精製されているのできれいな状態になっています。

手のひらから皮脂は出ない?

基本的にアブラの腺というのは、毛穴にくっついているのですが、手のひらには毛穴がないので、アブラも分泌されないのです。

手にはアブラがない! | 美と若さの新常識~カラダのヒミツ … – NHK

体を掻いたり触れたりするうちに他の部位の皮脂が手のひらに付くことはありますが、革のお手入れに使えるだけの皮脂が付くかというと・・・?

手のひらで革を撫でても、皮脂はほとんど革に届かない。

革は素手で触らない方がいいの?

先に述べた通り、汗や皮脂が革に良い影響があるとは考えにくいです。

じゃあ革は素手でさわらない方がいいの?

結論ですが、『厳密に言えばYesですが、気にせず使いましょう』

ハンドバッグを扱う時にグローブを着用するのは理にかなっていますし、私も、ヌメ革で製作するときは手袋をはめて行っています。

とはいえ、そこに縛られ過ぎたら気軽に使えなくなってしまい、革製品の楽しみが半減してしまいます。

『気にせず使い、ケアは怠らない』これが最良の革との付き合い方だと思います。

ケアの基本はブラッシング。ブラシの選び方についてはこちらをどうぞ。

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人の脂よりおすすめな革用クリーム3選

人の脂よりおすすめな革用クリーム3選

是非使って欲しいクリームを紹介します。

コロニル|シュプリームクリームデラックス

日常使いにおすすめ。

シュプリームクリームデラックスの良いところ
  1. フッ素配合で高い防水効果
  2. シダーウッドオイルの素敵な香り
  3. 有機溶剤不使用
  4. ラノリンの保湿効果

エムモウブレイ|アニリンカーフクリーム

表面保護&ツヤ出し。
デリケートな革には向かないかも。

アニリンカーフクリームの良いところ
  1. 高級感のある光沢が出せる
  2. 汚れ落とし効果あり

コロニル|デリケートクリーム

汚れ落とし&保湿用。

ここにタイトルを入力します
コロニル|デリケートクリームの良いところ
  1. 界面活性剤と有機溶剤で汚れを落とせる。
  2. 保湿効果あり

人の肌に残りにくい革用ケア用品

疑問がある女性
 

肌に残っても安心な革用ケア用品は無いの?

ミコガイ
ミコガイ

あります!

ラナパーです。

ラナパーは肌に優しい革用ケア用品。化粧品規格の材料を使用しているそうです。

Renapur最大のこだわりとは?
使用する原料の品質です。

化粧品としての基準をクリアした原料以外は使用しません。
高品質の天然原料ありきというスタンダードが他社製品との違いと言えます。
また、原料それぞれの効果を最大限発揮するために、特殊なプロセスで配合しています。

参考 ラナパーとは

クリームというよりワックスですが、幅広い革製品に使えます。

ラナパーの成分
  • ビーズワックス(蜜蝋)
  • ホホバ油
  • ワセリン
  • ラノリン

全て化粧品に使用される天然成分。

化粧品規格の材料を使っているといっても、化粧品として販売されているわけではないので、化粧品として使うことはおすすめできません。
とはいえ、市販されている革用クリームの中ではトップクラスに肌に優しいクリームということは揺るがないです。

大容量のラナパー250mlもあります。

ラナパーって効果はどうなの?

私個人的には、革への保湿・柔化効果だけでいうなら、他にもっと良い選択肢があります。

じゃあ良くないかというとそんなことも無くて、クリームは各社それぞれに特色があって長所も違うもの。

人のお肌にも優しいクリームが欲しいならラナパーはおすすめです。

表面保護(撥水)効果が高く、塗りやすくて失敗しにくいワックスなので。

革への効果を重視するなら、この記事内で紹介したクリームや、その他メーカーの革用デリケートクリームがおすすめ。

☟こちらの記事でクリームの選び方について解説しています。

人の肌用のクリームや基礎化粧品は革に使えるか?

人の脂が革にとってあまり良い物ではないことはお話ししましたが、では、お肌に使うクリームや乳液はどうなのでしょうか?

お肌にはお肌用、革には革用を使いましょう

こちらも先に結論を言ってしまうと、すごく悪いということはないけれど、あえてお肌用のクリームを使う必要はないです。

理由は成分の違い

基礎化粧品と革用クリームは、使う目的は近いのですが、中身の成分は違います。

それもそのはず。

人の肌は水分を保とうとする機能があるのに対し、革は油分が抜けていく一方で外気の湿度によって水分量が変わります。それぞれに合わせて配合する成分や配分を変えているので、代用はできません。

具体的に言うと、革用クリームは基礎化粧品に比べるとこってりとしていて、手で触るとべたつくものもあります。では革にこれを塗るとベタベタが残ってしまうかというと、そうではありません。

革用のクリームは、塗ったばかりの状態ではべたついていたとしても、時間をおくと革の中に浸透してさらっと仕上がります。

試してみた

基礎化粧品は革のケアに使えるか?

使ったのはこちら。

結論:うすい!

さらっとした保湿ジェルでは、革の保湿にはほとんど効果が無さそう。

他にも、ニベアの青缶や無印の乳液その他試しました。革に使えそうな物もあったのですが、医薬品なのでここでは割愛します。

まとめ

人の脂は革のお手入れには向かないと考えます。
その理由は、 皮脂には汗が含まれているから。
そもそも清潔な手のひらにはほとんど皮脂が付いていません。

この記事を書いたきっかけは、とある革製品店のブログで手のひらの脂を使ったお手入れを推奨しているのを見たから。

情報発信は難しいです。

私が発信していることの中にも、自分では気が付いていない間違いがあるかもしれない。

そう考えると臆してしまいそうにもなるのですが、この発信がどこかの革好きの方の役に立つと信じて、これからも情報発信を続けていこうと思います。

応援よろしくお願いいたします。

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