デテログで紹介したアイテムまとめ(Amazonページ)

プエブロの革靴(SHOE&SEWN謹製)を手入れする方法[動画あり]

SHOE&SEWNのMedoc 革製品のお手入れ方法

当記事はプロモーションをふくみます。

妻がセミオーダーしたSHOE&SEWNの靴をメンテナンスしてみました。

革の状態は、いつ手入れしたのかわからないくらいカサカサ。乾燥によるシワも入っています。

せっかくオーダーで作ってもらってこれでは申し訳ないということで、革職人の私がレスキューしてみました。

この記事を書いた人

プロフィール

革職人の経験を活かし、趣味のレザークラフターや革製品のトラブルに悩む方に役立つ情報をわかりやすくお伝えします。

・レザーブランド"dete"の代表
・出版書籍『革職人になる方法』Amazon手芸本1位獲得

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SHOE&SEWNの革靴(レディース)をメンズライクに撮ってみた。

お手入れ方法の前に、まずお手入れの結果写真を先に掲載します。

メンテナンスした靴をちょっといい感じに撮ってみました。

モデル名はMedocというものだと思います。

革の種類は恐らくプエブロ。
特殊なやすりでキズ加工を施した雰囲気の良いイタリアンレザーです。

プエブロは、靴素材としてデメリットが多い。

デメリット
  • 成牛革なので繊維密度が低く型くずれが起きやすい。
  • オイルたっぷりなので移染しやすい。

製作サイドとしても接着剤がききにくいでしょうし、靴素材としては厄介な類なのではないかと想像できます。

疑問がある女性

じゃあ靴としてナシ?

そんなことは無いと思います!このプエブロの靴には、デメリットを超えるくらいの魅力的なメリットも。

それはこの革の経年変化と、デメリットと表裏一体の独特の味わい

SHOE&SEWNのMedocを手入れ

マットでガサっとしたプエブロ独特の加工は、ヌバックのような独特の経年変化を魅せてくれます。

具体的に言うと、革の毛羽が寝てツヤが増し、スムースなイタリアンレザーに変わっていく過程を楽しめるということ。

ただ、その味わいを知る為には時間がかかる。

手入れしながらじっくりと向き合って初めて楽しさがわかる靴です。
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SHOE&SEWNの靴の手入れ手順

手入れ手順

手順

  1. ブラッシング
  2. デリケートクリームで保湿
  3. ブラッシング
  4. つま先部分だけにシュークリーム
  5. 全体にクリーム
  6. ブラッシング

乾燥が進んでいそうだったので、デリケートクリームを使ってからその上にクリームを塗りました。

キズの多いつま先部分だけに色つきのシュークリームを塗っています。

それ以外の部分については、カラーレスのクリームを塗りました。

革の風合いを損なうことが無いよう、最低限の保湿だけに留めました。

使ったアイテム

ブラシについては革職人が選んだベストな革用ブラシに検証写真を添えて。で解説しています。

デリケートクリームについては、エム・モゥブレィ デリケートクリームは買いか?|デメリットと使い方で紹介しています。

つま先に使ったシュークリームについては、仕上りに感動。ブートブラックのクリーム(バーガンディ)の効果と使い方で紹介しています。

全体に塗ったクリームは革製品全般におすすめなシュプリームクリームデラックスです。
財布のケアについてですが、このクリームについてヌメ革財布用クリーム|おススメ3選と選び方&実験結果で解説しています。

タンニンなめし革の靴の手入れについて

今回の靴のように、タンニンなめし革の靴の手入れをする際は、普通の革靴とは違った気遣いが必要です。

どういうことかというと、クリームやワックスを塗った時、布で磨いた時に、色やツヤ感が大きく変わってしまうことがあるからです。

動画内では、傷みがはげしかった先端部分だけに色つきのシュークリーム(ブートブラック)を塗りましたが、他の部分はデリケートクリームとシュプリームクリームデラックスのカラーレスだけに留めました。

ミコガイ
ミコガイ
 

色付きのクリームでガッツリ色が変わってしまいそうだったので・・・

というのも、隅の部分で試してみたら、色が濃くなった&革の風合いがべったり潰れてしまったから。

色つきのシュークリームはカーフには向いていますが、タンニンなめしの染料染め革には使わない方が無難。

SHOE&SEWNの靴のメンテナンスとビフォーアフター

SHOE&SEWNのシューズ手入れ前
ビフォー
SHOE&SEWNのシューズ手入れ後
アフター

全体にしっとりしたのと、小傷が隠れて色が濃くなりました。

SHOE&SEWNのシューズ手入れ後
SHOE&SEWNのシューズ手入れ前と手入れ後比較
向かって右がビフォー、左がアフター

これは一目瞭然ですね。ビフォーは色が抜けたようになっていてところどころ傷も目立つ。

アフターはツヤが出ています。

SHOE&SEWNのシューズ手入れ前と手入れ後比較
SHOE&SEWNのシューズ手入れ前と手入れ後比較
SHOE&SEWNのシューズ手入れ前と手入れ後比較 トゥのアップ
太陽の下で雰囲気良く輝いています。

終わりに。使ったクリームやブラシを紹介

SHOE&SEWNのMedoc(プエブロ使用)という靴を手入れして撮影してみました。

靴のお手入れは、慣れていない方はめんどくさいとか、手が汚れそうとか、デメリットばかり感じてしまうかもしれませんね。

その気持ちわかります。

でも、革靴は手入れしないと状態が悪くなっていく一方なのに対し、きちんとメンテナンスすれば新品よりも味わい深い靴に育てていくことも可能です。

やってみれば意外とハマりますw

今回この靴をメンテナンスしてみての感想ですが、表情が豊かな革の場合、色つきのクリームは使うべきかどうかよく検討した方がいいですね。今回はつま先だけに留めて正解だったと思います。

タンニンなめし革の靴にはタンニンなめし革に適したお手入れが大切だなと再認識した今回のメンテナンスでした。

最後に、この記事の中で使ったメンテナンス道具を紹介します。

他にも、靴や財布の手入れ、クリームについての考え方などを記事にしています。よろしければ合わせてご覧ください。

お手入れ記事まとめ

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