今日は私のお気に入りの革を紹介します。
革の名前はSully(シュリー)。ALRAN社製のゴート(山羊革) です。
一体どんな革なのでしょうか?
この記事は、シュリーってどんな革?アルランの革って評判はどうなの?という疑問にお答えすることを目的としています。この革の商品を検討している方におすすめです。
アルラン”シュリー”ってどんな革?
フランスのアルラン社が作る山羊革です。以前からヨーロッパのブランドで広く使われてきましたが、近年日本でも人気を博している素材です。
どこかで見た事があると感じた方もいらっしゃるかもしれません。それもそのはず、H社やG社など、名だたる有名ブランドが使用している素材です。
元々、日本ではシェーブルという呼び名で認知されています。
アルランシュリーの特徴
- 鮮やかで美しい発色
- 絶妙なカラー展開
- 凹凸の深いはっきりとした、不均一なシボ
- 少し硬めでコシのある革質
- 非常に密度の高い繊維質
- 小判なので、大きな製品は作りにくい
アルランシュリーは美しい発色が人気
まず写真を見てください。ぱっと見てわかる通り、ひじょーーーに美しい発色です。そして色のセンスがいい。優しい雰囲気のグレージュとか、その隣のゴールド(キャメル)とか、明るいブルーのデニムとか、とてもおしゃれですよね。
アルランシュリーの革の質感は?
アップで見てみましょう。全体にシボが入った革です。シボは細かく、それでいて手で触っても凹凸がはっきりとわかる、硬さのあるシボです。くったりとソフトな革ではありません。
革にコシがある、ミディアムハードタイプの革と言ってもいいでしょう。
アルランシュリーはキメ細かな革
シボの次にお伝えしたいこの革の特徴は、繊維の細かさ。
“繊維が細かく密度が高い革”はいい革です(逆の革が必ずしも悪いわけではないのです)。
繊維が細かく密度が高い革の良いところ
- 手で曲げると滑らかにしなり、美しいラインを作るところ
- 繊細に見えるが、伸びにくく型崩れもしにくく丈夫
- コバがきれいに仕上がる
見た目もいいですが、触るとこの革の良さはすぐにわかります。財布やブックカバーなどのような、手に取って使う製品にするなら最適です。
しっかりしているのにしなやかな革質は、使う人を幸せにすると言っても言い過ぎではないです!
アルランの革は小さい
元々の革が小さいので、大きな製品を作るには不向きです。例えば、ベルトを作ろうと思うと、2頭分の革を継がなくてはいけません。大きなカバンなども少し難しいかもしれません。
向き不向きを考えて製作することが大事です。
アルランの革って評判はどう?
お客様からの評判はとてもいいです。男女ともに気に入っていただけていますが、特に女性からのウケがいいと感じています。確かに、落ち着いた色から鮮やかな色までそろっていて、使うのも楽しくなりますものね。
人気のポイント
- 色がキレイ
- 革質がしっかりしている
- 丈夫で長く使えそう
- 軽い
- 高級感がある
お客様の声をまとめるとこのような感じです。私の意見もほぼ同じ。高級なんだけどカジュアルに使えて、丈夫な素材。
つまり最高ってことですねw
アルランシュリーが向いている商品
- 財布
- キーケース
- 名刺入れ
- 小銭入れ
- ペンケース
- ブックカバー
- 手帳
- シザーケース
- その他小物
シックな色を選べば男性のビジネスにも。明るいカラーでカジュアルダウンするのもアリ。オンオフ問わず受け入れられる汎用性の高さも特徴です。
手帳カバーやブックカバーに最適です。グレージュの手帳カバーは、大人の女性が使うと落ち着いたヌケ感を演出できて素敵です。
シザーケースにも。型崩れしにくくて丈夫なので、ハードに使っても大丈夫。ハイブランドのお墨付きですので、色落ちリスク対策もばっちりです。
こちらはこの革で作ったキャッシュトレイ。美容室、飲食店、アパレル、都内の某有名ホテルからも当店のキャッシュトレイをご注文いただいております。変色しにくい素材ですので、キャッシュトレイにも安心ですね。
ビジネスで使う道具は清潔感が大事。大きな経年変化がなく、汚れも付きにくい革は、ビジネス向け商品や、店舗で使う雑貨にも最適です。
汚れやすい過酷な使用条件にも。
カジュアルな製品の多いシザーケースですが、こんな上質な素材で他の方と差をつけてみてはいかがですか。
その他の情報として、鞣しはどうやらクロムとタンニン両方が使われているのではないかということです。
試作したキーケースを自分で使っていますが、色変化はほとんど見られません。汚れもほとんどついていないです。少しずつ革が馴染んで柔らかくなってきた印象です。これからも使っていきます。
お手入れも簡単で使いやすく、きれいに長く使える優秀な素材です。
アルランシュリーで作った革製品
コメント