ビルケンシュトックの人気3モデルの履き心地とサイズ感を比較します。
どのモデルを買おうか迷っている方の参考になればうれしいです。
- ホールド感のちがい
- かかとの浮き方のちがい
- サイズ感のちがい
- ナチュラルレザーとスエードの履き心地のちがい
先にビルケンシュトック共通の履き心地をまとめます。
ビルケンシュトックは足になじむコルク製のフットベッドが最高なシューズ。
私はボストンとチューリッヒをそれぞれ仕事用とプライベート用のルームシューズにしてい一日中ビルケンを履いています。それくらい病みつきになる履き心地です。
比較する3種類のビルケンシュトックサンダル
まず、それぞれの形をざっくりと。
チューリッヒ|スエード
足入れがしやすいサンダル型。
サッと履けてサッと脱げます。
ロンドン|スエード
かかとまでカバーされたシューズタイプ。
安定感があります。
ボストン|ナチュラルレザー
ロンドンに似ていますが、かかとがないサボサンダルタイプ。
先の二つの中間です。
ビルケンシュトック履き心地比較
各モデルの履き心地のちがいを解説します。
全モデル共通の快適なフットベッド(インソール)
ビルケンといえばこの独特のフットベッドが特徴。
足を包み込むようにフィットする履き心地でリピートするファンが多いです。
誰にでも合うんですか?
フットベッドに貼られたヌバックレザー(キャメル色の起毛革)の下はコルク製で、足の形に合わせて変形してくれます。
たとえば、土踏まずが深い方は、土踏まず以外の部分が沈んで足裏全体がフィットするといった具合です。
靴が使う人に合わせてくれるのがビルケンの特徴です。
私はボストンとチューリッヒをそれぞれ仕事用とプライベート用のルームシューズにしてい一日中ビルケンを履いています。それくらい病みつきになる履き心地です。
本革ヌバックのフットベッドがムレを軽減する
足裏に接する面全体に本革(おそらくタンニンなめし革)のヌバックが貼られているのもうれしいところ。本革だと何が良いかというと、革は吸水性と透湿性が高い素材だから。
汗をかいても革が吸ってくれて外に放出してくれます。蒸れにくく快適な履き心地を実感できるはずです。
チューリッヒとボストンのホールド感のちがい
かかとがホールドされていないチューリッヒとボストンは、アッパーのホールド感が履き心地に影響します。
甲の骨のでっぱりより上までホールドしてくれるので安定感があります。
履き口がラウンドしているので、足を上げても甲にアッパーが当たらず快適です。
履き口がラウンドしたチューリッヒとはちがい、ベロがでっぱっていて、より上の方までホールドされる感覚です。
チューリッヒよりも上向きに角度がついており甲が高め。
ベロがでっぱっているわりに足をあげやすい工夫がされています。
それでも、私の場合、若干甲に当たる感覚はあります。ナチュラルレザーの場合は革が馴染むまでは人によっては気になる感じがあるかもしれません。
スエードなら最初から柔らかいので気にならないと思います。
かかとの浮き方の比較
足を踏み出す時のかかとの浮き方のちがいを比べます。
ロンドンのかかとの浮き
かかととインソールの離れ具合は見えませんが、かかとまでホールドされているので浮き上がらず、当然と言えば当然ですが、3つの中で最も安定感があります。
ちなみに、ロンドンのアッパーのホールド感ですが、足の甲くらいまではしっかり目にホールドされています。
そこから上はなだらかに角度が上向きについており、安定感がありながらもストレスを感じないつくりになっています。
チューリッヒのかかとの浮き
バックルの締め具合にもよりますが、快適な履き心地に調節するとこれくらいの感じです。
足を上げるのと並行して持ち上がってくれるので、かかとだけが浮いてしまうことがないです。
これはアッパーがしっかりとホールドしてくれているから。
サンダルらしい軽い見た目にもかかわらず安定感のある履き心地を実現しています。
ボストンのかかとの浮き
最もかかとが浮きやすいです。
これもバックルの締め具合の影響では?と思うかもしれませんが、しっかり締めてみても、足を踏み出す時には他のモデルよりもかかとが上がります。
これはベロの部分が上向きになっているからでしょう。
この構造はメリットもデメリットもあると思います。
ボストンは履いてて脱げない?
そんなにかかとが上がってしまうと靴が脱げてしまうんじゃないか?
と思うかもしれませんが、ぜんぜん脱げません。
理由はビルケン独特のフットベッドの形。
かかとを包み込むヒールカップや、指のつけ根のくぼみにも沿った指回りなど、足にぴったり合う形。
簡単には脱げず、安定感があります。
足入れのしやすさ
これも当然と言えば当然ですが、靴に近い形よりもサンダル色が強いモデルの方が足入れがしやすく、着脱がカンタンです。
写真でわかるとおり、チューリッヒとボストンではアッパー側面のカバー範囲に差があります。
靴に近いボストンの方が横ブレに強く、その反面足入れはしづらいです。
頻繁に脱いだり履いたりするような状況なら、チューリッヒの方が快適に感じるかもしれません。
蒸れにくさ
つま先があいているモデルの方が蒸れにくいです。
蒸れやすいとはいっても、ビルケンはライニング(裏地)無しで、インソールもスエードやコルクが使われているので、革靴としてはかなり蒸れにくい部類です。
夏に裸足で履く方が多いのも理由があります。
ビルケンシュトックサイズ感比較
各モデルのサイズのちがいについてです。
形は一緒。違いはアッパー
ビルケン3モデルは、どれもソールの形が同じ。だから物理的な大きさは同じです(ビルケンには通常モデルとナローモデルがあり、ナローは幅狭)。
でも履いた感じはちがっていて、それは何がちがうかというと、アッパーの形です。
アッパーのちがいでサイズ感が変わる?
ロンドンはつま先からかかとまで覆われたシューズ、ボストンはつま先が覆われたサボサンダル、チューリッヒはつま先もかかとも開いたサンダルタイプと、アッパーの形がちがいます。
サイズ感が一番シビアなのはボストンでしょう。
小さいとつま先があたるし、大きいと抜けやすくなりそう。
チューリッヒは2か所をバックルで締められる上に、ホールド感のちがいのところで書きましたが、締めた時の安定感があるので、少し大きかったとしても大きな問題にはなりにくい(「靴は最大限サイズにはこだわるべき」が前提ですが)。
多少大きくても大丈夫という意味では、ロンドンが一番対応できる幅が広いです。
甲部分はバックルで締められる上、サイドからヒールにかけて包み込まれるので、安心感があります。
※繰り返しますが、靴はサイズが合ったものを選ぶのが大事です。
ビルケンは多少のサイズ調整が可能
バックルでサイズ調整が可能なのがビルケンの特長。
甲部分の革は馴染んで伸びますが、ビルケンはバックルで対応できます。ちょうどいい穴がなくなったら、穴を追加するだけで簡単に調整できます。
穴開けは修理屋さんなどでもやってくれますが、工具があるならわざわざ頼むほどのことではありません。
これでギュッと握るだけで穴を追加できます。
こういうのもあって、どちらもカンタンなのでお好みで。後のスクリューポンチは下に穴が貫通するので古雑誌や板などを置く必要があります。
ロンドンとボストンは微妙にちがう
ロンドンとボストンのちがいはかかとだけ?
実は形がちがいます!アッパーの長さも
真ん中のボストンの方が、ロンドンよりもトゥ(つまさき)がとがっていてシャープです。
見た目の問題で、履き心地にはほとんど影響しません。
甲部分のアッパーの長さも違います。ボストンよりもロンドンの方が長く、足のつけ根近くまでホールドしてくれます。
より靴に近い造りになっていますね。
ナチュラルレザー vs スエード|選び方
何よりも見た目の好みで選べばいいと思いますが、「迷って選べないから機能面なども知りたい」という方に向けて解説します。
- 最初から歩きやすいのはスエード
- 足をホールドする安定感はレザー
- 経年変化(味)が楽しめるのはレザー
スエードは最初から馴染んで歩きやすい
スエードは柔らかく、甲部分など多少足にあたっていても痛くなりにくいです。
その分少し伸びやすい一面もあります。
レザーはがっちりホールドするので安定感がある歩き心地
ビルケンのナチュラルレザーは、カチカチの皮ではありませんが、3mm前後の厚みと相まって最初はけっこう硬い印象です。
がっちりとホールドしてくれるので、足をくじくようなことも起こりにくく、揺れる電車内や、でこぼこの道もちょっと安心。
その分、馴染むまでは長時間歩くと痛かったり違和感を感じることもあるかもしれません。
特にレザーは試着をおすすめしますが(私は試着無しで買いましたが)、履くうちに不思議に馴染んでしまうのが革の良いところ。
安定感は残しつつも、少しずつ快適になります。
レザーは経年変化(革の味)を楽しめる
1年半履いたナチュラルレザーのボストンはこんな感じです。
足になじんでいるけど高級感を失っていない。むしろ貫禄が出てとてもいい感じです!
新品よりもむしろ履いてからの方がいい味が出ていく革ですね。
別記事の、ビルケンのボストン(ブラックレザー)1年半使った経年変化で細部の写真や動画、革質についてをご覧いただけます。
手入れが楽なのはスエード
どちらかといえば、お手入れが楽なのはスエード。スエードの手入れの基本はブラッシング+防水スプレーだけです。
とはいえ、レザーものお手入れも決してむずかしくはないです。スエードのお手入れに、クリームを塗る工程がプラスになるだけです。
スエードのお手入れについては、ビルケンシュトック(スエード)のお手入れと失敗例|ボストン&チューリッヒ他をどうぞ。
ビルケンサンダルの取り扱い店
ビルケンのサンダルは、
- ビームスやアローズなどのセレクトショップ
- オシュマンズやL-Breathなどのアウトドア用品店
- ビルケンシュトック直営のショップやテナント店
などなど。
Amazonと楽天で比べると、楽天の方がショップを選べて安心感があるので個人的におすすめです。
モデルは限られますが、Amazonのtry before you buyでも購入できます。
〈try before you buyとは?〉
気になるアイテム、色ちがい、サイズちがいを取りよせて、試着後、気に入った商品だけを買い取ってその他はキャンセル(返品送料無料)できるサービス。
公式ページ try before you buyの使いかた
※プライムワードローブはtry before you buyの旧名です。
try before you buyで買えるビルケンシュトック
try before you buy試しましたが、危機感を覚えるくらいに便利でした。
try before you buyはプライム会員だけのサービスです。
Amazonプライムに入っていない方は入会してお試しください。
ほぼ毎日プライムで動画見てます。
Amazon使うなら入って損ないです。
ビルケンサンダル履き心地とサイズ感まとめ
ビルケンは、コルク製のフットベッドが特徴で、ユーザーの足に合わせて変形し、自然になじんでくれるシューズ(サンダル)です。
フットベッドにはヌバックレザーが貼られており、汗を吸ってくれるから蒸れにくく快適な履き心地なのもうれしいですね。
ビルケン3種のちがいについて書きました。まとめるとこんな感じです。
- アッパーのホールド感があってストレスがないのはチューリッヒ
- 安定感があるのにサンダルのような楽さがあるのはロンドン
- レザータイプは少し足入れしにくいけど足を踏みだしやすい構造なのはボストン
- 蒸れにくいのはチューリッヒ
- まず見た目の好み
- 馴染みやすいのはスエード
- 安定感があるのはレザー
- 経年変化が楽しめるのは主にレザー
ビルケンのサンダルはバックルでサイズ調整ができ、また、足に馴染んでくれるので失敗が少ない靴です。
革靴なのにリラックスできるから、意識低い革靴と私は呼んでいます(いい意味で)。
私はボストンとチューリッヒをルームシューズ専用として買いました。
ガチで快適です。
関連記事 ビルケンシュトックのチューリッヒを室内で使うとどうなる?ルームシューズ化のメリットとデメリット
他にもビルケン関連の記事を書いているのでよろしければご覧ください。
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