デテログで紹介したアイテムまとめ(Amazonページ)

山羊毛ブラシを革製品に使うメリット|なめらかな光沢

山羊毛ブラシを革製品に使うメリット|見事になめらかな光沢 革製品のお手入れ方法

当記事はプロモーションをふくみます。

 
 

財布に使うとどうなるの?

豚毛や馬毛よりもおすすめ?

そんな疑問に答える内容です。

この記事のテーマ
  • 山羊毛ブラシを財布やバッグに使うメリット
  • 山羊毛ブラシでブラッシングする効果
  • おすすめ山羊毛ブラシ

この記事を書いた人

プロフィール

革職人の経験を活かし、趣味のレザークラフターや革製品のトラブルに悩む方に役立つ情報をわかりやすくお伝えします。

・レザーブランド"dete"の代表
・出版書籍『革職人になる方法』Amazon手芸本1位獲得

※当サイトはリンクフリーです。リンクの貼り方についてをご覧ください。
※当サイトは、Amazonのアソシエイトとして適格販売により収入を得ています。

お気軽にフォローしてください
スポンサーリンク

目次で便利に読めます(スマホのみ)

右下に現れる目次タブをタップすると目次が現れ、読みたい見出しをタップするとジャンプできます。

山羊毛ブラシを革製品に使うメリット3つ

山羊毛ブラシを革製品に使うメリット3つ

メリットは3つ。

メリット

  1. なめらかなツヤが出る
  2. 余分なクリームや油分を吸ってくれる
  3. 革にやさしい

メリット1|キメ細かくなめらかなツヤが出る

一番のメリットは、キメ細かくなめらかな光沢が出るところ。

これが山羊毛ブラシの価値です。

キメ細かなツヤの理由

きめ細かなツヤが出る理由は、毛が細く密度が高いから。

左がコロニルのファインポリッシングブラシ(山羊毛)、右がエム・モゥブレィのプロブラシ(化繊)。

結構ちがいますね。硬さもちがって、山羊毛の方がやわらかいです。

どうして毛が細く密だとキメ細かなツヤになる?

答えは、ムラができにくいからです。

ブラッシングでできるツヤは、ブラシの毛が通った跡です。

この時使うブラシが粗いものだと、通った毛の跡が目立ってしまいます。
これに対して、細かな目のブラシを使えば、毛の跡が残らず、まんべんなくムラのないツヤが出ます

太い毛と細い毛のブラシ|仕上がりを比較

線が太い化繊ブラシは、毛の硬さの効果もあり、かんたんにギラリと光るツヤが出ます。

それなら化繊の方が楽でいいのでは?

ミコガイ
ミコガイ

楽は楽ですが、ツヤの出方がちがいます。

三脚にカメラを固定し、同じライティングとカメラの設定で撮り比べました。

レザーソープを使ったお手入れのあとに、コロンブスのコンディショニングクリームを塗り、化繊ブラシ山羊毛ブラシを使いました。

化繊だけの方が光沢が強いです。

同じ部分をアップにしてみます。

一見、山羊毛ブラシをかけるとツヤが落ち着くように見えます。

線が太いブラシは密度が低いため、ツヤの出方にもムラが出ます。

ミコガイ
ミコガイ

紙やすりに例えると、山羊毛ブラシは仕上げ用の細かいやすり。

山羊毛ブラシは仕上げ用として、ベースに化繊や馬毛ブラシを使うと効率化を図れるかもしれません。

コバ磨きにも言えることですが、ギラリと光るツヤは、実はムラがあるからそうなるもの。

ダイヤモンドのカットをイメージすればわかりやすいでしょうか。

ダイヤは精巧なカットがされているから輝きが際立ちますが、革の場合はムラとなってしまうので、ひかえめでも均一なツヤの方がより美しいかなと思います。

使った道具

[コロニル] レザーソープ 200ml
Collonil(コロニル)
¥1,980(2024/04/26 07:55時点)
【100年以上の歴史を誇るドイツ発のレザーケアブランド】創業から世界中で愛用され続けるレザーケアのトップブランドCollonilが手掛けるフォームクリーナー。長くものを大切にしたい方に、この業界100年のベテランであるCollonilが信頼できるレザーケアをお届けします。

メリット2|山羊毛は余分なクリームや油分を吸ってくれる

山羊毛ブラシは、馬毛や豚毛ブラシよりも余分な油分を吸ってくれる効果が高いです。

これは、クリームを塗った後の乾拭きと同じ効果があり、塗りすぎたクリームを取り去っていい感じの状態を保ってくれます

これはデータのソースはないのですが肌感覚で感じます。

理由1|毛の細さと密度

吸ってくれる理由ですが、やはりこちらも毛の細さと密度の高さが考えられます。

理由をくわしく

太い毛のブラシよりも、毛全体の表面積が広い

革への接地面積が広いため、油分を多くひろってくれる

理由2|毛質の問題?-育てるブラシ-

もう一つ、毛質にもよるかもしれません。

くつ磨きをする方の中には、山羊毛ブラシは、「育てるブラシ」だと言う方もいます。

新品の山羊毛ブラシよりも、使いこまれてワックスをたっぷり吸いこんだ山羊毛ブラシの方がキレイな鏡面に仕上げやすいんだそうです。

つまり、吸いやすい毛質なんじゃないかと。

ミコガイ
ミコガイ

なんとなくツジツマが合う。

ただ、時々はブラシも洗ってあげないと、「油分を吸う効果」はなくなってしまいます

衛生面を考えても、時々は洗ってあげた方がいいように思います。

関連記事

革製品用ブラシの水洗い方法|豚毛と化繊毛ブラシをメンテナンスしてみた
ブラシのお手入れに必要な道具は、おけとタオルと中性洗剤だけ。洗う、すすぐ、干すの3ステップでカンタンにできます。清潔なブラシを使わないと革を汚してしまう恐れがあるので、きちんとメンテナンスして革製品を長く使いましょう。

メリット3|柔らかいからデリケートな革製品にもやさしい

山羊毛はやわらかいから、傷やアタリがつきやすいデリケートな革にも安心

念のため書いておきますが、硬めのブラシを使ったとしても化繊や馬毛ならキズを付けることは考えにくいです。とはいえ、押し付けすぎて型崩れさせてしまうことは十分に考えられる。

心配な方は、山羊毛ブラシを日々のブラッシングに使えば安心してお手入れできます。

山羊毛ブラシは財布のケアに必須?答えはNO!

ここまでメリットをあげてきましたが、じゃあ、みんなが山羊毛ブラシを買った方がいいか?というと、答えはNO!。

革製品を持つ人100人中98人くらいは山羊毛ブラシは不要化繊毛や馬毛ブラシで十分です。

残りの100人中2人くらいは、革のツヤをながめてうっとりしてしまう特異な方がいると思います。

ミコガイ
ミコガイ

うち一人は私です。

化繊ブラシと山羊毛ブラシのちがい
ミコガイ
ミコガイ

正直、写真じゃちがいわからないですよね。わかってて載せてます笑

でも、実物はやっぱり雰囲気にちがいがあって、このわずかな差を楽しんでくれる方もいるはず。

そんな方には、財布やバッグ用に山羊毛ブラシを用意することをおすすめします。

この記事を読んでいる読者さんは2/100人にHitしている可能性高いかもです笑

靴みがきにはもっとはっきりとした効果が

靴磨きに使うなら、財布などに使うよりも目に見える効果が得られるはず。

理由ですが、靴磨きはワックスだったり、財布などより油分が多いクリームを使ったりするから。

財布やバッグとちがい、表面に油分やワックスの層を残すのが靴のお手入れなので、山羊毛のような細かなブラシで仕上げてあげるとより美しい仕上がりになります

山羊毛ブラシのメリットまとめ

メリットをまとめます。

手順
  • 馬毛や化繊毛では出せないなめらかなツヤが出せる
  • 余分なクリームを取り去って油分量を調整してくれる

ほとんどの人には必須じゃないけれど、わかる人にはわかる確実な価値を提供してくれるのが山羊毛ブラシ

通常のブラッシングやツヤ出しだけなら馬毛や化繊ブラシ+靴クリーム用の豚毛ブラシがあれば十分。

さきほどの2/100の方達には、いいウィスキーやお茶でも飲みながら、山羊毛ブラッシングを楽しむゆるりとした時間を味わっていただきたいですね。

無益だけれど至福の時間です。

スポンサーリンク

おすすめの山羊毛ブラシ

おすすめをいろいろ紹介したいところなのですが、私はコロニルのファインポリッシングブラシしか使ったことがなく、比較する知識がないです。

なので、Amazonで見つけて気になっている商品を紹介しておきます。

迷ったらこのファインポリッシングブラシでOK。うちでも使っています。山羊毛ブラシの中ではお手頃で、十分な性能です。

[ブートブラック] BootBlack×熊野筆 FINISHING BRUSH ナチュラル Free
BootBlack(ブートブラック)
¥14,300(2024/04/26 04:37時点)
熊野筆ブラシ:広島県安芸郡熊野町で伝統的な技法により製造される熊野筆。その製法で作られた、全く新しい靴用仕上げブラシです。毛は山羊の産毛と馬の尾先を混合することで、柔らかさと適度なコシを生み出しています。  また、毛の性質を活かし、毛先を切らずに揃えることで生まれる非常にソフトな感触が特徴です。鏡面磨きの仕上げや日常のホコリ落としに最適です。

あの熊野筆と日本のブランドブートブラックがコラボした仕上げブラシ。高級感!

コロニルと並ぶ定番ブランド「エム・モゥブレィ」の山羊毛ブラシ。

Zapatro Buenoの山羊毛ブラシ小ぶりなサイズで使いやすそう。

私的にあこがれのブラシブランド(ブラシ全般)。指が革に当たることを気にしなくていいから使いやすそうです。

[エム・モゥブレィ] 紗乃織刷子(さのはたぶらし)手植え 山羊毛ブラシ
M.MOWBRAY(M.モゥブレィ)
手植えの技術は、機械植毛に比べて強固な植毛構造になっており、非常に信頼性のある技術です。台座となる木地に穴を開け、そこにブラシの毛を2つに折り、引き線を巻きながらその穴に差し込んでいく作業は、毛が切れず、かつ抜け落ちない力加減が難しく、非常に時間と手間のかかる作業です。

紗乃織刷子が作る、日本製の最高級山羊毛ブラシ。所有欲を満たしてくれますね。

この記事の内容は以上です。最後までお読みいただきありがとうございました。

来年2021年も、革についての勉強とアウトプット(このブログとTwitterInstagram)をつづけてまいります!

良いお年をお迎えください。

関連記事

豚、化繊、馬、山羊毛ブラシの比較記事や、お手入れのまとめページも合わせてご覧ください。

革職人が選んだベストな革用ブラシに検証写真を添えて。
革製品のお手入れに適したブラシとは何でしょうか。豚毛、馬毛、化繊、山羊毛と、多くのブラシがあり、どのブラシを選ぶかで大きな差が出ます。大切な革製品のお手入れの参考にどうぞ。
丸わかり!革製品のお手入れ方法|トラブルごとに解説
革製品のメンテナンス方法やケア剤まとめ、読者からの革の悩み相談などのまとめページです。革を愛するすべての方にお役立ていただけるはずです。[随時更新]

コメント

タイトルとURLをコピーしました