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革製品を乾拭きする効果|乾拭きとブラッシングの比較

革製品を乾拭きする効果|乾拭きとブラッシングの比較 革製品のお手入れ方法

当記事はプロモーションをふくみます。

革のプロにお手入れについて聞くと、

乾拭きしておけばOK。

ブラッシングの方がおすすめ。

と、人によって意見が分かれます。

実際どうなのでしょうか?長年革職人として革に触れ続けてきた経験をもとに解説します。

この記事のテーマ
  • それぞれのメリット
  • 効果のちがいは?
  • ずばりおすすめは?

この記事を判断材料にして、自分なりのお手入れスタイルを見つけていただけたら何よりです。

この記事を書いた人

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革職人の経験を活かし、趣味のレザークラフターや革製品のトラブルに悩む方に役立つ情報をわかりやすくお伝えします。

・レザーブランド"dete"の代表
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革製品に乾拭きする効果

革製品に乾拭きをするとどうかるか?

汚れ落とし

脂汚れや水跡(水をあまり吸わない革)、ホコリなどをしっかり落としてくれます。

余分なクリームを落とす

クリームを塗った時の仕上げに有効です。指やブラシでは取り切れない余分なクリームをふき取るのに便利。

ツヤ出し

くり返し乾拭きすることでツヤだし効果があります。

乾拭きにおすすめな布は?

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こちらのポリッシングクロスや、それに近いネル生地なども使いやすいです。

市販の靴みがき用ネル生地は試していませんが、たくさんありますね。

ミコガイ
ミコガイ

おすすめあったら教えて欲しいです。

要は、油分を吸ってくれる厚手で柔らかい布が理想。

新品で毛羽が落ちる場合は、一度洗濯してみると改善するかもしれません。

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革にブラッシングする効果

ブラッシングの効果は、汚れ落とし、ホコリ落とし、ツヤ出し、クリームを伸ばすなどいろいろですが、どの種類のブラシを選ぶかで効果が変わり、目的によってチョイスする必要があります。

万能で一つ持っておけば便利なのは化繊のプロブラシ。

詳しくはこちらを。

関連記事 革職人が選んだベストな革用ブラシに検証写真を添えて。

革製品マニアの方には、山羊毛ブラシの楽しみもおすすめしたい。

合わせて読みたい 山羊毛ブラシを革製品に使うメリット|なめらかな光沢

乾拭きとブラッシングのちがい|結局両方あるのがベター

乾拭きとブラッシングのちがい

結論をいうと両方あるのがベター。一つだけ揃えるなら、お手入れにおすすめなのはブラッシングです。

理由は万能だから。

それぞれを比較したメリットをくわしく見ていきましょう。

乾拭きのメリット

まず乾拭きのメリット。

革にやさしい

やわらかく厚みがある布を使えば革に与えるダメージも少ない。

薄い布や硬い布はデリケートな革には不向きです。

先に紹介したポリッシングクロスなどを畳んでやさしく拭きましょう。

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汚れ落とし効果が高い

動画の通り、ツルツルした革なら布の方がキレイになります。

それなら乾拭きの方がいいのでは?

ミコガイ
ミコガイ

となりそうですが、布では凸凹がある部分のかき出しができない。

凸凹ならブラシの方が有効です。

ミコガイ
ミコガイ

車のボディを拭くのには布やスポンジ、タイヤを掃除する時は硬いブラシを使いますね。革にもあてはまります。

余分なクリームをふき取りやすい

ブラッシングよりも拭き取り効果が高く、油分も吸ってくれるので、余分やクリームやオイルをふき取ってくれます。

ブラッシングのメリット

ブラッシングのメリット

今度はブラッシングの良いところ。

段差、縫い目、シボの凹凸にも毛が届く

細部まで届くのがブラシのいいところ。

ツヤ出し効果が高い

コシがある化繊ブラシは布よりもツヤだし効果が高いです。

さらに上質なツヤを出したいなら山羊毛と、用途に応じて選ぶことが可能。

関連記事 山羊毛ブラシを革製品に使うメリット|なめらかな光沢

みがきムラやアタリがつきにくい

デリケートな革の場合ですが、布では磨きムラが出やすい。ブラシの方がまんべんなくかけられます。

毛のバリエーションが豊富

豚、馬、馬のたてがみ、化繊、山羊などがあり、メーカーによって毛質もちがったりします。

目的に合わせて選ぶことができ、集める楽しさもあるのがブラシのメリット。

乾拭きとブラッシングについてのまとめと補足情報

乾拭きとブラッシングのメリットと比較について書きました。

一つで済ませるならブラシ、両方あればなおグッド

それぞれにメリットがある乾拭きとブラッシングですが、一つで済ませるならブラシが便利です。

ですが、布の乾拭きの方が良いケースもあります。

たとえば、ツルツルのスムースレザーで段差がない製品に使うケースは乾拭きの方が簡単できれい。

そういった点から、できれば両方使って用途ごとに使い分けるのがおすすめ。余裕があればブラシも複数つかいわけましょう。

つかいわけについて詳しくはこちらの記事を☟

革職人が選んだベストな革用ブラシに検証写真を添えて。
革製品のお手入れに適したブラシとは何でしょうか。豚毛、馬毛、化繊、山羊毛と、多くのブラシがあり、どのブラシを選ぶかで大きな差が出ます。大切な革製品のお手入れの参考にどうぞ。

乾拭きとブラッシングについての補足(おまけ)

オマケですが、布の乾拭きとブラッシングについて知っておくとより良い情報をツラツラと書いておきます。

乾拭きの布は厚手でやわらかい布を

先にも書きましたが、硬い布や薄い布は、デリケートな革に使うとダメージを与えてしまうかも。

ハンカチなどを使う場合は、折りたたんで使い、直接指の形で当たらないようにしましょう。

靴はブラシだけで十分な印象

鏡面磨きをしないのなら、靴は乾拭きナシでもOK。

理由ですが、多少、塗ったクリームが残っても問題ないから。

ブラッシングで十分伸ばせます。より丁寧に仕上げるなら、ミトンタイプの商品を使ってみてもいいですね。

逆に、お財布やバッグは、塗ったクリームがある程度取りのぞけていないと、衣類を汚してしまいます。なので最近はクリーム後の乾拭きを推奨するようにしています。

色付きのクリームを使うなら、クリームの色数分のブラシや布が必要

主に革靴についてですが、補色効果がある色付きのクリームを使う場合、複数の色を兼用すると色が混ざってしまいます。

色ごとに使い分けるようにしましょう。

指紋が目立つ革は布の代わりにセーム革も効果的

光沢が強いツルツルの革(ガラスレザー、エナメル、コードバンなど)は指紋が目立ってしまうことがあります。

そんな時はセーム革が効果的

気をつけないといけないのは、セーム革の状態によっては粉が落ちることと、使いすぎると油分を取り過ぎてしまうこと。

粉が落ちる場合は水洗いしましょう。

セーム革は油取り紙くらいに油分を吸います。革の油分が足りなくなるとひび割れを起こすので、適度に使いましょう。

春日のキョンセームは質が良くておすすめ。何枚か買って家中のガラスや金属の掃除にも使っています。

水洗いしてくり返し使えるのもポイント。

記事の内容は以上です。最後までお読みいただきありがとうございました。

他にもお手入れに関する記事を書いています。

革製品のメンテナンス記事まとめ 〈職人直伝〉で全部まとめています。

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