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菱錐(ひしぎり)とは?|使い方は2種類|砥ぎ方とメンテナンス

菱錐(ひしぎり)とは?|使い方は2種類|砥ぎ方とメンテナンスレザークラフト道具

手ぬいの革製品をつくるのに必要な道具はさまざま。

菱目打ちネジネン、蜜蝋、ぬい針など。今回紹介する菱錐(ひしぎり)もその一つです。

この記事のテーマ
  • 菱錐ってどんな道具?
  • どうやって使う物?
  • メンテナンス方法は?

はじめに。菱錐を使わないと手ぬいできないって本当?

使いこなすのむずかしそう。菱錐がないと手ぬいできないんですか?

ミコガイ
ミコガイ

ぶっちゃけなくてもいけます(ボソ)
例外的に、ないとできない製法も一部ありますがそれを避けることは可能。

じゃあ何のために使うの?

ミコガイ
ミコガイ

使った方がきれいに仕上がるからです。

菱目打ちだけで縫い穴を貫通させようとすると、縫い穴が大きく広がってしまい、縫い目がきれいに仕上がりません耐久性も落ちます

菱錐をつかえば、最小限の穴だけを開けることができ、丈夫できれいな作品を作ることができます

菱錐の使い方をマスターしてワンランク上の手ぬい作品をつくりましょう。

この記事を書いた人
dete

・月6万人が読む革ブログ『デテログ』の著者
・レザーブランド"dete"の代表
・独立して11年目

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菱錐ってどんな道具?革製品の手ぬいに使います

Q.菱錐とは?
A.革を手ぬいするときに開ける穴を貫通させるのに使うキリです。

使い方は2種類
  • 革をレーシングポニーではさんだ浮かせた状態で穴を開ける
  • コルクなどの上に置いて、真上から突き刺して貫通させる

動画は浮かせた状態であなを貫通させながら手ぬいしています。

それぞれの方法について深掘りしていきます。

浮かせた状態で菱錐を使うメリットは2つ

浮かせた状態で菱錐を使って手ぬいできると製作の幅がひろがります。

これでしか作れない場合がある

裏が平面でない物、カーブした状態で平らに置けないものなどは、浮かせた状態でないと穴を貫通させることができません。

高級な手ぬい靴に使われるスキンステッチや、立体的な造形に使う駒合わせ縫いなどがそうです。

開ける穴の大きさを統一できる

刺さり具合を目で確認できるから、貫通させた穴が広がり過ぎないように調節することができます

台に置いて貫通させる使い方のメリット2つ

  • 垂直に穴を貫通させやすい
  • 効率的

垂直に穴を貫通させやすいメリット

浮かせて菱錐をつかうときは手の感覚がたよりになるのに対し、菱錐は目で確認しながら作業できます。だから縫い穴をまっすぐ貫通させやすい。

効率的

穴を開ける工程と手ぬいの工程を分けることができるから効率的です。

菱錐を使い分ける意味-菱目打ちの刃に合わせる

菱錐は菱目打ちの刃に合わせて選ぶのがベター。

菱錐が大きすぎると縫い穴が広がってしまう

縫い穴よりも菱錐が大きすぎると、穴が広がってしまいます。

その結果、ステッチがキレイにならない、耐久性が下がるなどのデメリットが生まれてしまいます。

菱錐が小さすぎてもよくない

菱目打ちの穴に対して菱錐が小さすぎてもよくないです。

おもてと裏のステッチの見え方が変わってしまいます

特殊な菱錐?すくい縫い用の曲がった菱錐

こんな一風変わった菱錐も使います。

通常の菱錐では柄が金具にぶつかって縫えない構造なので、刃がカーブした菱錐を使って手縫いしています。

一般的には、靴などのすくい縫い(スキンステッチ)など用に使われる菱錐です。

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菱錐の砥ぎ方とメンテナンス方法

菱錐は、切れ味がとても重要な道具。

特に、浮かせて手ぬいしながら使うなら尚更です。

砥ぎ方と、保管の仕方を含めたメンテナンス方法について書きます。

切れなくなったら・・・菱錐の砥ぎ方

ふだんはピカールか革砥で。切れなくなったら砥石かやすりで砥ぎます。
ピカールの使い方は後で解説します。

砥石で砥ぐ

やすりを使う方もいると思いますが、私は#2000くらいの仕上げ砥石を使っています。

砥石を使うメリットは、平面で砥げること。慣れは必要ですが、やすりより砥石の方が仕上がりはいいと思います。

デメリットは、菱錐を砥ぐとすぐにツラ直しが必要になるからどんどん砥石が減ってしまうということ、慣れるまで練習が必要なことです。

刃をつける。押し引きするように砥ぎます。

縦方向に押し引きするように砥ぎます。

刃がついたら、砥いだ刃先とそれ以外のところに角度がつかないよう、なめらかにつなげるようにしましょう。

最後に、横辺の刃は落とす

菱錐を砥いで加工すると、刃の横辺(長い辺)にも刃がついてしまいます。

ここに刃がついていると、手ぬいしながら縫い穴を切り広げてしまうリスクがあります。

仕上げにこの部分を立てて砥石にあてて刃を落としましょう。

仕上げはピカールか革砥で

砥ぎ終わりにピカールor革砥を使います。

おすすめはピカール(液体)です。

ピカールを使った刃の磨きかた
  1. やわらかい革の裏にピカールを塗る
  2. 刃先から真ん中くらいまでを優しく磨く
  3. ふき取る

菱錐はうすく繊細な刃物なので、ギリギリ刃先はあてないイメージで砥ぎましょう。

刃がついていない部分の抜け(すべり)を良くするために使うとも言えます。

錆止めのため、仕上げにオイルを塗りましょう。

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菱錐を加工する

菱錐は自分の好きな形やサイズに加工することができます。

菱錐を「菱」でなくする

元の刃の形にもよりますが、菱型のままだと切れ味がわるいので、菱型じゃない形に加工してしまいます。

私の場合、粗いダイヤモンド砥石➡仕上げ砥石(#2000)の流れで加工します。

刃の切っ先から見るとどら焼きの断面のような仕上がりイメージです。

先端がとがっている必要は無い

ちゃんと砥げて切れる刃がついていれば、先端が鋭角にとがっている必要はありません。

むしろ、なるべく平坦になった方が使いやすいです。

たとえば、クラフト社のこちらなどは、写真のままではとがり過ぎな印象。

ダイヤモンド砥石で中央を中心に砥ぎ、とがった刃先を落としてあげるといいでしょう。

刃が厚い場合、太い場合の加工法

刃を寝かせた状態で砥石のうえに置き、指先でコロコロ回しながら削ります。

この時、大きく回さずにほぼ置いた状態のまま動かせば薄くなります

90度回した状態でけずれば細くなります

菱目打ちの形に合わせたり、自分の好みに合わせて加工できます。

菱錐の柄のメンテナンス

菱錐の柄は木でできているので、通常の木製品同様のメンテナンスができます。

ただ、手にもって使う道具なので、ベタベタするワックスを塗ってしまうと、革を汚してしまうことになります。

蜜蝋をすり込むか、ラナパーを塗って磨いてあげましょう。

耐水性が上がりツヤも出ていい感じになります。

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保管の仕方

刃全体にたっぷりオイルをつけ、湿気の多いところをさけて保管しましょう。

刃を守るためカバーを付けることを推奨します。

固定して刃がぶつからない状態にできればカバーは不要です。

革のケースは刃物に不向き?

厳密にいうと、革に含まれる塩分がサビの原因になったり、湿気をとどめてしまうことがデメリットになるともいえるようです。

ですが、ケースを付けることでオイルの揮発を防ぐことができたり、革に含まれる油分が錆を止めるという考え方もできると思います。

また、よほど長期間にわたってケース内に放置するようなことが無い限り、革のケースが原因でサビることは考えにくいかなと思います。

ミコガイ
ミコガイ

むしろ逆に、革のケースから露出していたところだけサビたことがあるくらい。

ケース内は無事でした。

これは露出した部分のオイルが乾いてしまったことが原因でしょう。

菱錐はどこで買える?

ユザワヤや東急ハンズ、ジョイフル本田などで手に入ります。

もちろんAmazonや楽天でも購入できます。

入門用ならSEIWAのこちらがおすすめ。刃がとがり過ぎていないので仕立てやすいです。

7,8年前に買ったものを使っていますが、そちらは切れ味も悪くないです。

他に私が使っているのは、廃業された加賀谷さんのものと、岡田鞄道具店さんのものと、フランスのブランチャードのもの。

最近は使いやすそうな菱錐の選択肢が増えましたね。

今気になっているのは楽天の中島鞄工房で売られているこちらの商品。

柄の刃に近い部分がそり返っていて持ちやすそう。

他にもデザインがいいものもたくさんあります。好みで選んでみてもいいでしょう。

菱錐については以上です。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

革製品づくりに少しでも興味を持っていただけたらうれしいです。

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