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刻印とは?〈レザークラフト〉ヌメ革に刻印をくっきり入れる方法

刻印とは?〈レザークラフト〉ヌメ革に刻印をくっきり入れる方法レザークラフト講座

レザークラフトをしている方向けに、ヌメ革にきれいにくっきりと刻印を入れる方法を解説します。

刻印ってどんなもの?

長持ちする刻印の打ち方を教えて。

そんな方に役立てていただけると思います。

特別な設備等は使いませんので安心してください。

この記事を書いた人
dete

・月6万人が読む革ブログ『デテログ』の著者
・レザーブランド"dete"の代表
・独立して11年目

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刻印ってどんなもの?

まず刻印ってどんなものか?&どんな使い方をするものか?について。

刻印の種類
  • ブランドロゴに使う
  • 名入れに使う
  • カービング技法で描く

ブランドロゴにする

革にロゴの刻印を打ち、ブランドの証にします。

名入れサービスに使う

商品への名入れサービスにも使われています。

引用元 楽天市場

活版のような小さな文字パーツを組み合わせ、任意の文字(お名前やイニシャルなど)を製品に打ち込んで自分だけのオリジナル商品を作るサービスです。

カービング技法

専用の刻印をくり返し打ち、革表面に陰影をつけて描く技法。

作り方は、革に図面を写し、スーベルナイフで刻んだラインに沿ってスタンプを打って描くように模様を入れます。

カービングに使われる刻印は無数にあって、これらはほんの一部です。

刻印はどうやって入れる(打つ)?

刻印を革の上に置いてプレス機でプレスするか、打ち具と一体型の刻印を革の上で押さえて木づちなどでたたくかの2種類。(カービングは後者のみ)

デテログ
デテログ

初心者さんはまず一体型を木づちで打つ方を検討しましょう。

革の種類によりますが、ヌメ革だったら水分や熱を使うこと無く、力を加えるだけで刻印が可能です。

とても簡単に刻印を入れることができます。

ロゴの刻印はどうやって作る?

ロゴの刻印を入れるといっきに作品らしくなりますよね。

実はこれ、刻印さえ作ってしまえば、ハンドメイドでもむずかしいことはありません

刻印を作るには、まずロゴのデータを作り(イラレ手書きなどで自分で作る、デザイナーに要望を伝えて作ってもらうなど)、後は専門のショップに依頼するだけ。
予算は、サイズによりますが1万円くらい~です。

⇩のショップは手書きのイラストもデータに直して作ってくれるそうです。

名入れに使える刻印は?

ホルダーに文字をセットして使うものと、刻印と打ち棒が一体化しているタイプとがあります。

新活字ホルダーModerne(モデルネ) | ヌメ革と真鍮金具とレザークラフト材料の通販-フェニックス

セットして使うタイプのいいところは、好きなフォントを選べるのと、並べてから打つので向きや間隔がそろうところ。

本物のヴィンテージ活版を使うこだわり派もいます。

デテログ
デテログ

deteでも過去にリアル活版で名入れをしていた時期もありました。ヴィンテージは状態が悪いものもあるので気をつける必要があります。

一体化したタイプはこちら↓

一体化タイプはお手頃であつかいやすいのが特徴です。

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よりくっきり、長持ちする刻印を入れる方法

熱を使っていれる方法と革を湿らせていれる方法があります。

くっきり入れる方法
  • 刻印を熱して打つ
  • 革を湿らせる
  • コバ処理剤で革を湿らせる

湿らせる方法は、ただの水でもいいですが、コバ処理液を使うことでさらにくっきりと入れることができるようになり、デテログおすすめの方法です。

まずは熱を使う方法から解説します。

熱した刻印で打つ

ヌメ革を代表とするタンニンなめし革は、熱を加えることで形が記憶されます。

この性質を利用し、熱した刻印で打つことでよりはっきりと刻印が入り、長く残る仕上がりが実現します。

刻印の熱し方

ガスバーナーを使うと早いです。

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サイズ(約):幅38×全長160×高さ52mm(ガス容器含まず)

刻印の素材によっては溶けたり変形したりする恐れがあるので、熱しすぎには注意しましょう。

デテログ
デテログ

秒で温まります

熱しすぎと家事やヤケドに注意

温度の目安は?

高温の方がしっかり刻印できますが、高すぎると革にダメージを与えます

デテログ
デテログ

熱をあてた時の反応は革の種類でまるでちがいます。いろんな革にさわって感覚的につかんでおく必要があります。

ヌメ革よりクロムなめし革の方が熱に強いことが多いです。

目安ですが、長く触るのは熱くて無理だけど、さわっていてもやけどはしないくらいの温度ならいろいろな革に打てます。

革についての研究をまとめている書籍の「皮革ハンドブック」によると、タンニンなめし革の耐熱温度(熱収縮温度)は70~89℃、クロムなめし革の耐熱温度は77~120℃となっています。

参考文献 「皮革ハンドブック」日本皮革技術協会編

水で濡らしてから打つ

タンニンなめし革には可塑性という形状記憶作用があり、濡れた状態でついた変形は乾くと元に戻りにくくなります

この性質を利用し、濡らしてから打つことで長持ちする丈夫な刻印を打つことができます。

濡らして絞ったティッシュで、革の色がすこし濃くなるまでちょんちょんと少しずつ染み込ませます。

デテログ
デテログ

シミになりやすい革の場合は裏から染み込ませましょう。

叩く強さに注意!

水で濡れている状態で打つと、同じ力で打っても、乾いた状態よりグッと刻印が沈み込むのがわかると思います。

強く打ちすぎると穴が開いたり革が切れたりするリスクがあります。

熱と水分を併用する時は注意!

革は、濡れた状態では乾いた状態よりも熱に弱くなります。具体的には、濡れた状態で熱すると革が急激に縮み、最悪の場合割れてしまいます。

濡らす場合は低めの温度にする、高温をあてる時間を短くするなど調整しましょう。

コバ処理用の液を使う方法

革の裏に水ではなくコバ処理剤をつけてから刻印を押すと、水だけの場合よりも長持ちします。

デテログ
デテログ

ぜひ一度試していただきたい方法です。

ただの水よりコバ処理液がおすすめな理由

コバ処理液には、革をまとめたり固めたりする効果があるから

裏にコバ処理剤をつけて押した刻印

上の写真は、裏にコバ処理剤のグレージングトップを塗ってから押した刻印。

熱を使っていませんがくっきりと入っています

この裏はどうなっているでしょうか?

放置して乾いた状態。

圧縮された状態で乾いて固まっています。

床面を仕上げ剤で磨いたときと同じ状態ですね。この状態で裏に別の革を貼れば長く刻印が保たれます。

では、たとえばどんなコバ処理剤がおすすめできるでしょうか?

結論は、コバを磨くのに使えるものならほぼほぼOKです。

唯一、油分が多いコバ処理剤は革が柔らかくなってしまう恐れがあるので避けた方がいいかもしれないです。

Lizedグレージングトップ+水 少々

刻印を打つ時用に最適なものの一つ。

理由は2つ

革への浸透が速く、刻印を打つ際に台を汚しにくいから

革内部まで水分がいきわたり、革の可塑性を十分に生かすことができるから。

バスコ目止め液+水

グレージングトップ同様に効果があります。

床面を磨くと効果が発揮できない?

革の床面を濡らす方法は、床面を締めていないからこそ効果を発揮します。

床面をトコノールなどで磨いている場合は、濡らすよりも熱を使った方が効果があるかもしれません。

ただ打つだけだとくっきり打てない?

水もつけず熱も入れないで打ったらくっきり打てないですか?

デテログ
デテログ

いいえ。ある程度しっかりしたヌメ革(タンニンなめし革)なら濡らさず熱さずでも入ります。ただ、くっきり感にすこし差が出るのと、持ちの良さがすこし落ちます。

両方試して実験してみてください!

刻印が入りやすい革、入りにくい革

原皮を加工して革を作る製法はいくつかあるのですが、出回っている革のほとんどクロムなめしタンニンなめしのどちらかです。

その中で刻印に向いた革はタンニンなめし革という種類の革。

関連記事 クロムなめし革とは?タンニンなめし革&ヌメ革との違い

刻印が入りやすい革

刻印が入りやすい革はタンニンなめし革。

タンニンなめしの中でいうと、油分が少ない革、繊維が密でしっかりした革は刻印がビシッと決まりやすい

  • ヌメ革
  • サドルレザー
  • ブライドルレザー

刻印が入りにくい革

クロムなめし革は刻印には不向きです。打っても元に戻ってしまい、くっきりとは残りません。

また、タンニンなめしであってもそうでなくても、油分が多い革、ほぐされて柔らかくなった革(シュリンク、シボ革)は刻印がくっきり入りにくいです。

型押し革(エンボスで模様をつけた革)はもともと刻印を打たれているようなもので、その上に刻印を打っても多くの場合きれいに入れることはできません。

デテログ
デテログ

クロムなめし革に刻印を入れるには、「熱を使う+箔押し(色付け)」をして、刻印を際立たせる工夫をします。

真っすぐ手打ちするコツ

刻印を叩いて打つときは、垂直に持ってしっかり固定すること、まっすぐに打ち棒の中央を叩くことに気をつけましょう。

こちらの菱目打ちについての記事が役立つかもしれません。

菱目打ちのクセを直そう!失敗例と使い方のコツ
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デテログ
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手打ちは練習が必要です。しっかり垂直に構えて正確に打ちましょう。

レザークラフトにおける刻印についてのまとめ

刻印って何?くっきりと入れるコツは?についてお話ししました。

刻印の種類
  • ブランドロゴに使う
  • 名入れに使う
  • カービング技法で描く

刻印をくっきり入れるには、熱を使う、革を湿らせるなどが有効です。

ただ水で湿らせるだけでなく、コバ処理に使う液を革の裏につけてから打つとさらに効果的な場合があります。

刻印が入りやすい革と入らない革があるので、打つ際には見極めて行う必要があります。

例をあげると、ヌメ革は入りやすいけれど、柔らかいシボ革は少し入りにくい。乾いた質感の革は入りやすいが、油分が多くしっとりした革は入りにくい型押しされた革は入りにくいなど。

この記事は以上です。長文お読みいただきありがとうございました。

コメント

  1. ウッホ より:

    私はもっと反則的な方法で刻印してます!
    刻印乗せたままターボライターで焼いたり
    刻印置いてから霧吹き(液体)とか粉を吹きかけたり(後から霧吹き)とかで刻印部分だけ下の色にしたり
    箔押し的な感じでマスキングテープ押したり
    とにかく色々してます!
    あと型押し革(スタンピングでも刻印でも)の上に濡らした革を……なんてのも。

    • detedete より:

      こんにちは。
      いろいろ試されているのですね。

      刻印載せたままターボライターはリスキーなチャレンジですね。
      いろいろとどんな仕上がりになるのか気になります。

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