BerwickのSICALF(デュプイ製カーフ手染め)製タッセルローファーを買って、履きおろし前に最初の手入れをしました。
手入れ方法で悩んでいる方、シワ入れするかどうか迷っている方、どのクリームを買えばいいか知りたい方にお役立ていただける内容です。
むずかしいテクニックなどは必要ありません。気軽にチャレンジできると思います。
- 手入れの方法
- シワ入れをしなかった理由
- おすすめのクリーム、おすすめでないクリーム
本題に入る前に、買ってすぐなのに手入れ?と思った方向けに説明します。
革靴は、保管されている間に革が乾燥しています。
履き始める前に油分をおぎなっておかないと、後々ひび割れを早める原因になったり、小じわができやすくなってしまいます。
今回購入したのは☟の手染めカーフのものです。新宿の伊勢丹で買いました。
Amazonでは同じ素材は取り扱いがない(2020年9月時点)ようです。
Berwickタッセルローファー履きおろし前の手入れ

まず簡単に素材について説明します。
アッパー素材は繊細な手染め革
デュプイ社のクラストカーフ(子牛)レザーを元にBerwickの職人が手染めしているようです。
遠くから見ても雰囲気を感じる手染め革です。手染めなので、色落ちに関して少しシビア。
シワ入れしない理由
いろいろな方のブログを読んで勉強しました。
コードバンの場合はシワ入れした方がよさそうですが、今回のようにカーフの場合の結論は、好みの問題。
不自然に新品の状態からシワが入っているのも嫌なので、今回は自然に任せます。
手入れ手順
- シューキーパ―を入れる
- ブラッシング
- 防水スプレー
- クリーム
- ブラッシング
シューキーパーを入れる

私は純正のキーパーを公式サイトで購入しました。
キーパーは靴に合っていないと逆に靴を傷めてしまうこともあります。
なので純正を使うのが一番安心感はありますが、純正だからといってジャストフィットするとは限らないです。
理由は、高級ブランドでない限り、靴(ラスト)ごとに専用のキーパーを用意しているわけではないので、場合によっては純正以外の方がフィットする場合もあるということ。
コロニルのシュートゥリーは評判がいいみたいですね。汎用性が高く、また無垢素材なので残った汗を吸ってくれて蒸れにくいです。
各商品のレビューを見つつ、好みに合わせて選びましょう。
ブラッシング

防水スプレーやクリームは塗る前にホコリ落としをします。
この化繊のブラシは毛が抜けないのがいいところ。適度な弾力があり、革製品全般に使いやすいです。
防水スプレー

全体にまんべんなくかけます。
クリーム

指でクリームを伸ばします。
使ったクリームはコロニルのシュプリームクリームデラックス。有機溶剤が入っていないので安心なクリームです。
ブラッシング

クリームが乾く前に手早くブラシで擦り込みます。
小ぶりなサイズが気にいっていますが、その他の豚毛ブラシでも大丈夫です。
手入れした靴としていない靴比較





全体に潤いが出て小じわが目立たなくなりました。
完成写真
両足ともに手入れが完了しました。





手染め靴におすすめできるクリームとできないクリーム
手入れしてわかったのですが、このBerwickのSICALF(手染め)は思いのほか繊細な染色。
有機溶剤入りのクリームはおすすめできません。
失敗例
とあるワックスを使い水を付けながら磨いてみたところ、はげしめに色落ちしてしまいました。



水が悪かったのか、ワックスの成分(有機溶剤使用)によるものなのかわかりません。
有機溶剤入りのクリームやワックスで色落ちするケースは何度も見ているので、有機溶剤が原因の可能性もしくは水と両方に原因がある可能性があります。
無色のデリケートクリームがおすすめ
栄養重視で繊細な革にも使えるクリームがおすすめ。
今回使ったコロニルのシュプリームクリームデラックスもしくは、エム・モゥブレィ、サフィールのデリケートクリームなどです。
履いた後のお手入れ方法
基本的に、最初のお手入れ方法と同じです。
ブラッシングは頻繁に。時々防水スプレーとクリームを。
さらに時々、クリーナーを使ってすっぴんにしてから通常のお手入れをするようにしてあげてください。
クリーナーの使い方ですが、ブラッシングを済ませた後、布に少量ふくませて、クリームを塗る時のように馴染ませながら拭き取ります。その後、クリームを塗って仕上げましょう。
よりくわしい使い方は、エム・モゥブレィのステインリムーバーは革靴に必須のクリーナー|使い方解説をご覧ください。
その他の注意点としては、通常の革靴と同じです。
履いたら最低一日は休ませる、保管時はキーパーを入れるなど、大切に履いてあげることできれいな状態を長く保つことができます。
正しいお手入れ方法でワンランク上のレザーライフを楽しみましょう。
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