革の表面同士がうまく接着できない!革表面を荒らす3つの方法

革の表面同士がうまく接着できない!貼り方のヒント:革表面を荒らすレザークラフト講座

レザークラフトのテクニックに関する内容です。

多くの人がつまづく工程の一つに、革の表面(銀面ともいいます)同士の貼り合わせがあります。

ミコガイ
ミコガイ

私は最初うまく貼れなくて泣きました。

それもそのはず。普通に貼ろうと思っても、革の表面はあまり接着剤が効きません。

くっついたと思っても、少し力がかかっただけで簡単に剥がれてしまったりも。

革の表同士をしっかり接着するにはどうすればいいか?

具体的に解説します。

この記事を書いた人
dete

・レザーブランド"dete"の人
・職人歴10年/元・美容師

【デテログはこんな方向け】
・レザクラの腕を上げたい
・革のケアの腕を上げたい
・「革」に詳しくなりたい

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革の表面と表面の貼り方|革を荒らす

ポイント

答えは、表面を荒らしたりはがしたりしてザラザラにしてから貼るです。

何より大切なのは、接着剤を塗る前の下準備。

革のツルツルな層を削ると接着しやすくなる

多くの革の表層は毛羽が立っていないうえに、塗装やアイロン、カゼインなどの仕上げがされていて、接着剤が絡んでくれず、そのままではしっかり貼ることができません。

そんな革を接着剤が効きやすくするためにどうすればいいかというと、ツルツルな表面をツルツルでなくすればいいのです。

この工程を、「銀面を荒らす」といいます。

荒らす方法は大きく分けて3つ。

荒らす方法

  1. 突きのみなどの刃物でけずる方法
  2. フレンチエッジャーで漉く方法
  3. やすりを使って荒らす方法

突きのみなどの刃物でけずる方法

突きのみなどの刃物を使い、立てた刃で表層をけずり取るやり方です。

広範囲を荒らすときは、革包丁を使います。

刃には良くないので、荒らし専用の包丁を用意するのがベター

高価なものでなくて大丈夫です。

フレンチエッジャーで漉く方法

フレンチエッジャーを使ったやり方は、荒らすというよりも、表層を漉く(そぐ)方法です。

 
 

表層を漉いたら革がもろくなりませんか?

ミコガイ
ミコガイ

ごく薄い表層だけなので問題ないです。

キンキンに砥いでください。

表面の塗装部分だけをそぐようなイメージ(あくまでもイメージ)。

例をあげると、牛革だったら毛穴がなくなるまで削ったらそれはやりすぎです。

シボが深い革や型押し革は、突きのみやこのあと紹介するやすりの方法では対応できません。

フレンチエッジャーのようなよく切れる刃物で削ってあげるのが有効です。

切れない刃ではむずかしいのでキンッキンに砥いでください。

フレンチエッジャーの使い方や砥ぎ方については、こちら☟の記事をご覧ください。

フレンチエッジャーの使い方と砥ぎ方
フレンチエッジャーは初心者にこそおすすめな道具。コバ漉きだけでなく、中漉きや接着のための銀面の荒らしなど、いろいろな使い方ができます。製作の幅を広げる為に一本あると便利です。

やすりを使った荒らし方

粗い紙やすりを手に持つか硬いものに巻き付けて革表面を削ります。

素上げのヌメ革などは、このやすりを使った方法でも十分荒らすことが可能です。

クロム鞣しの革や型押しなど、手でやすりがけしてもうまく削れない場合は、ルーターにやすりのビットをつけて高速で削るとがっつり削れます。

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↑は、(80#/120#/240#)の3つの細かさのやすりが付属しています。

最適なやすりの細かさは革の種類によるので、実際に試しながらちょうどいいものを見つけてください。

削り過ぎは注意です。

革の裏と裏の接着でも荒らした方がいい場面も?

革の裏と裏の接着では荒らさなくていいですか?

ミコガイ
ミコガイ

乾いていてざらざらした手触りなら荒らさなくていい場合が多いです。

ツルツルしていたり、塗装されている場合や油分が多い革は、裏面であっても荒らした方がいい場合もあります!

裏面がツルツルしていたり塗装されている場合

ベルト用の革など、裏にも塗装やノリ処理がしてある革は、そのままでは表のように接着が効かない状態です。

荒らして革のボソボソが露出した状態でボンドを塗ってはりましょう。

ろうや油分が多い革の場合

たとえば、ブライドルレザーやオイルレザーのように元々接着剤が効きにくい革は、荒らすことで少し接着が強くなることがあります。

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表面同士の貼り合わせ手順とポイント

革の床面(裏面)を貼るときと違い、表面ははがれやすいので注意が必要です。

手順は以下の通りです。

  • 両面に塗る
  • 半乾きになってから貼る
  • 貼ったら圧着する

塗り方の動画☟

動画は革の床面ですが、表面を貼るときも同様に二回or三回(吸いやすい革の場合)塗り、乾いたら貼り合わせます。

貼り合わせたあと、叩いたりローラーをかけたりして圧着したら完了です。

貼り方について詳しくは、☟の記事をご覧ください。

ゴムのりの使い方(革と革を接着する方法)
ゴム糊(革用ボンド)の使い方について書きます。ゴム糊の塗り方、貼り方、接着を強める方法。きれいなコバ仕上げの為のうす塗りのやり方についても書いています。

革の圧着方法については☟の記事で詳しく書いています。

革と革を貼る道具|ハンマー、ペンチ(エンマやっとこ)、ローラーをどう使い分ける?
ハンマー、ヤットコ、ローラーは、場面場面で使い分けましょう。コバの接着ならハンマー、浮いた部分や凸凹の部分ならペンチ、広い範囲をべた貼りするならローラーがベター。

革の表面同士の接着方法まとめ

表面同士を貼り合わせるコツは、「革を荒らす」ことです。

荒らす方法は大きく分けて3つ。

革の表面を荒らす方法

  1. 突きのみなどの刃物でけずる方法
  2. フレンチエッジャーで漉く方法
  3. やすりを使って荒らす方法

革によって相性がちがうので、お使いの革にはどれが合うのか?試してみてください。

荒らした後は、革の床面(裏)を貼るのと同様に、接着剤を塗って貼り合わせて、圧着をすればOK。

革の種類によっては、荒らしてもがっちり貼り合わせるのはむずかしい場合もあります。

対策としては、強い接着剤を使ったり、プライマーという下地を使ったりすることで接着を詰めることができますが、デメリットとして、仕上がりが硬くなる、健康被害が大きいなどがあげられます。

接着の強さはデメリットとのトレードオフという面もあります。

あなたにとって、あなたが作る作品にとってどの方法がベターなのかを研究してみてください。

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