ピノスタジオの背景シートをフルサイズ一眼とスマホで実際に使った感想をレビューします。
背景シートを使うといい感じに撮れるって聞いたんだけど。
最近見かけるピノスタジオの背景シートってどうなの?
メリットとデメリットは?
先にまとめです。
撮影用の背景布を使ってみたらアリでした。
— デテログ (dete®の人) (@mkgx81) October 19, 2022
バッグと糸はフルサイズ一眼+外付けフラッシュでlightroom現像。
残り2枚は格安スマホ+自然光で無補正。 pic.twitter.com/fDWFlPuI14
メリットデメリット、各サイズの比較、シートバレの解決策などについて深掘りします。
スマホと一眼レフでピノスタジオ背景シート(コンクリート)で撮った写真
実際にピノスタジオ の背景シート(コンクリート)を使って撮った写真を掲載します。
まずフルサイズ一眼レフで撮った写真。
一眼レフを使い、適当に外付けストロボでナナメ横から光をあて、反対側にレフ板を置いて撮りました。
時を経たコンクリートの質感が表現されていていい感じ。
ごちゃごちゃしていないから被写体を邪魔することもありません。
自然な写りです。
使ったシートのサイズは4段階中2番目に大きなLサイズ。
大きなサイズを買えばどの部分を切り取るかの自由度が上がって楽しいです。上の写真は傷が表現された部分を使いました。
高いカメラ使えばいい写真撮れるの当たり前じゃん。スマホしかないんだけど?
ですよね。ここからは格安スマホで撮っただけの無補正写真をたっぷり掲載します。
自然光で格安スマホと背景シートで撮ったらこうなる
中華格安スマホのXiaomi Redmi Note 9S(2020年モデル2.5万円)で撮った写真です。
同じく背景シートLサイズコンクリートを使いました。
照明器具は使わず自然光のみ。修正補正は行っていません。
つまり、カメラアプリを開いて撮るボタンをタップしただけです。
俯瞰で(真上から)も撮ってみましょう。
何も考えず撮っただけなのに、もうこれだけでいい感じ。すごくいいです。
最新のiPhoneやハイエンドAndroid機ならもっときれいに撮れるかもしれませんね。
ピノスタジオ背景シートを使うメリット
写真のクオリティが断然上がる
「どこで撮ったらいいかわからない」
「みんなどう撮ってるの?」
「正解がわからない」
こんな風に思っている方は、背景シートを使えば理想的な写真に近づくはずです。
一眼レフを10年以上使っている私でも、
もうこれの「コンクリート」と「白」があれば仕事の写真は十分じゃん。
こんな認識になりました。
なんで上手に撮れるの?
背景が映えるっていうのもあるけど、テカリがないのもポイント高いと思う。
照明や日光を白く反射した写真は、被写体に目線が行かない不自然な写りになってしまいがち。
その点、ピノスタジオの背景シートはマットな質感なので、嫌な反射が起きにくくいい感じです。
背景がまとまって統一感が出る
インスタのフィードやネットショップの一覧画面はテイストを統一するだけで見る人にメリットがあります。
ピノスタジオの背景シートは無地から石や木材系までバリエーションが豊富。
イメージに合う背景が見つかりやすいですね。
ピノスタジオのカラーバリエーション
ピノスタジオの背景シートには、11種類のモチーフと21色の単体カラーのバリエーションがあります。
私は、最初の一枚として「白無地」、「大理石」、「クラックストーン」で迷った末コンクリートを選びました。
ほどよく雰囲気が出るコンクリートにして正解でした。
白とクラックストーンの購入も検討したい。
撮影が時短化できる
背景シートを広げるだけでいい感じになるから、どこで撮るかを考える時間がいらなくなります。
一般的に使われる撮影ボックスにくらべて、セッティングの時間としまう時間もかかりません。そして軽いから楽。
撮影ボックスに興味がある方は、撮影ボックスで商品撮影するメリットとデメリットをどうぞ。
丈夫で汚れにくいから手入れが簡単
元々屋外で使われることを想定した「ターポリン」製なので、防水で汚れが付きにくい素材です。
さらに、もしシワが入ってもドライヤーの熱で伸ばせるため長く使えます。
収納方法は、巻いてマジックテープで留め、立てて保管します。
巻いてしまえばコンパクトです。
ここまでが背景シートのメリットについてのお話です。
よくわかった。
ところで、専用ボードっていうのがあるみたいだけど?
専用ボードもぜひ一緒に使って欲しいね。この記事で紹介している写真は全部専用ボードを使って撮影しているよ。
ピノスタジオ背景シートはこんな方におすすめ
まとめるとどんな人なら買った方がいい?
まとめます。
ピノスタジオ専用ボードを一緒に使うメリット
セットで使いたいオプション商品「専用ボード」についてちょっと触れておきます。
他社製シートも工夫(折り返してピンで留めるなど)すれば使えますね。
専用ボードはこんな商品
専用ボードは、正面から撮っても背景が映るようにしてくれる商品。
なお、専用ボードはMサイズとLサイズのみに対応しています。SサイズとXLサイズにはお使いいただけません。
専用ボードの使い方
使い方は簡単。シートの端のループになった引っ掛かりを専用ボードの上端に載せるだけ。
これで準備完了です。
プロっぽい立体感ある背景がつくれる
正面から撮っても背景にシートを写せるから、本物の大理石やコンクリート面では決して撮れない写真が撮れます。
背景がごちゃつかないから、自然に被写体に目がいく写真が撮れます。
もし本物のコンクリート地面に置いて撮っていたら、上から撮らないと別の背景が映り込んでしまいます。
正面から撮っても背景を統一できるのが背景シート×専用ボードを組み合わせる強み。
構図を選ばないから撮影の選択肢が広がります。
安心感がある造り&かさばらない
写真立てのような構造になっていて、ゴムのストッパーがついているから滑って被写体を傷つけることがなく安心です。
さらに、畳むと磁石で固定されるから取り扱いが簡単。保管場所もかさばりません。
専用ボードを使わないと撮れない?
専用ボードって必須?
- Q専用ボードを使わないと撮影できない?
- A
真上から撮るなら背景シートだけでも撮影できます。正面から撮影するには、ボードを自作する必要があります。
自作できるなら専用ボードは必要ないよ。でも倒れたりしたら被写体を傷つけてしまうから、自信がないなら買った方がいいね。
ピノスタジオ背景シートのサイズの選び方
ピノスタジオの背景シートには、S、M、L、XLの4サイズがあります。
先に結論として、場所が許すならLサイズ、取り回しを重視したいならMサイズがおすすめです。
横スクロール➤ | Sサイズ | Mサイズ | Lサイズ | XLサイズ |
---|---|---|---|---|
サイズ | 65×65cm | 120×65cm | 120×90cm | 350×155cm |
被写体 | アクセサリー、雑貨 | ~雑貨、料理 | ~バッグ、花、ワイン | モデル撮影など |
専用ボード | ✕ | 〇 | 〇 | ✕ |
価格(税込み) | 2,900円 | 4,900円 | 6,900円 | 32,000円 |
撮影シートは基本的に大は小を兼ねます。小さなシートで大きな被写体を撮ることはできませんが、その逆は可能です。
とはいえ、XLサイズは自分で設置方法を考えないといけないので、小物を撮るのには取り回しが悪く不向き。
写真左に写っているのはペンケースです。
右のような大きなバッグもLサイズなら余裕で収まります。
ピノスタジオ背景シートのデメリットはシートバレ
実際に撮ってみてわかったデメリットです。
シートバレする失敗写真になることも
光の加減や撮る角度や距離などによっては、シートっぽさが出たちょっと残念な写真になってしまうこともあります。
全然気にならないよっていう方もいるレベルだと思いますが、避けられるなら避けたいですよね。
私が実践しているシートっぽくなりにくい解決策は次の二つ。
背景をぼかす方法は次のとおりです。
俯瞰撮影はシートっぽく写りやすいので、上からの構図の時は小物(ドライフラワー、雑貨など)を上手に使うようにしましょう。
背景シートバレさえなければ、私たちのような不慣れな人間でもかなり写真が簡単に撮れるはず。
とまあ唯一にして最大のデメリットの話をしましたが、商品写真用に日ごろたくさんの写真を撮っている私からしても、シートっぽさはほとんど気にならず、メリットの方が大きいです。
背景シートの使い方と上手に撮るコツ
前の章で紹介した、シートバレを防ぐ解決策と合わせて読んでいただけたら幸いです。
背景シートと専用ボードの使い方
ボードを立て、シートをひっかけて被写体を置いて撮るだけ。公式の動画をご覧ください。
ぶっちゃけ、テキトーでもきれいに撮れる
明るい場所で適当にシートを広げ、被写体を置いて正面 or 真上から撮ればそれだけでいい感じ。
普通のネット販売ならこれだけでも問題ないかと。
これだけでもいい感じですが、ちょっと気をつけてあげるだけでこの写真がもっと良く(お客様にとって見やすくて安心できる写真に)なります。
レフ板で写真は見ちがえるほど良くなる
「レフ板」を使えば、陰になって暗く写っていた部分が明るくなり、より見やすくてきれいな写真に仕上がります。
レフ板ってプロが使うやつでしょ?ハードル高そう。
全然そんなことない。
100均行って大きな白い厚紙買ってくれば作れるよ。
この厚紙レフ板の作り方は、商品撮影に便利なブツ撮り専用レフ板(自立する)の作り方で紹介しています。
使い方は、横から光が当たる位置に背景シートをセットし、その反対(180°ではなくちょっとずらす)にレフ板をセットして撮るだけです。
便利そうだけど、カッターマットがない。
作るの面倒or道具がないなら、厚紙を折るだけでもなんとかいけるよ。
もちろん、レフ板を買ってもOK。それほど高い物ではありません。
物撮りようの折り畳みできるレフ板も売っています。
被写体をできるだけ背景から遠ざける(シート手前に置く)のがコツ
できるだけ手前に被写体を置き、背景から離して撮りましょう。
被写体を後ろ(専用ボードの近く)に置くと、背景がボケにくかったり、シートっぽい質感が写ってしまったりします。
結論:背景シートを使うと簡単にプロっぽい写真が撮れる
ピノスタジオの背景シートを使えば、写真の知識があまりない方でも簡単にプロっぽい写真(※)が撮れます。
※ここでいうプロっぽいとは、見やすい写真や映える写真、統一感がある写真のことを指します。
気を付けるポイントは、撮り方や環境によってはシートの生地の質感が写ってしまうことがある点。
背景をぼかして撮ったり、背景から離して撮るようにしたりするといいですね。
総じてクオリティが高く、周りの方にもおすすめできる背景シートといえます。
サイズは、予算とスペースに余裕があるならLサイズがおすすめ。コンパクトにしたいならMサイズを。いずれの場合も専用ボードと合わせて使うと便利です。
横スクロール➤ | Sサイズ | Mサイズ | Lサイズ | XLサイズ |
---|---|---|---|---|
サイズ | 65×65cm | 120×65cm | 120×90cm | 350×155cm |
被写体 | アクセサリー、雑貨 | ~雑貨、料理 | ~バッグ、花、ワイン | モデル撮影など |
専用ボード | ✕ | 〇 | 〇 | ✕ |
価格(税込み) | 2,900円 | 4,900円 | 6,900円 | 32,000円 |
この記事は以上です。長文お読みいただきありがとうございました。
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