革職人になり、レザークラフトに最適な作業着を考え続けて早10年。
自分なりに結論が出たのでお話しします。
ずばり、私が考える革職人向きな作業着の条件はこれ☟
- 革の粉から服を守ってくれる
- 膝までカバー
- 肩がこらない
- 脱ぎ着しやすい
レザークラフトにベストな作業着|革職人の結論
- アウター:ショップコート
- インナー:インナーダウン
- パンツ:特になし
- ルームシューズ:ビルケンシュトックのチューリッヒ
ショップコート推しの理由
ショップコートは、最初に書いたサイコーな作業着の条件を全て満たす服です。
- 革の粉から服を守ってくれる
- 膝までカバー
- 肩がこらない
- 脱ぎ着しやすい
革の粉から服を守ってくれる服
革を扱っていると、裏面の粉が落ちて服が汚れるのが気になります。
大きな革を何枚も広げる作業をする場合、コバにやすりをかける場合などは特に。
膝までカバー
座った時に膝近くまで覆ってくれる丈の長さもポイント。
なぜなら、座った時に一番汚れる場所が太ももと膝の間の部分だから。
ショップコートはよく考えられた服です。
肩がこらない
地味に大きなポイント。
エプロンやオーバーオールは紐やベルトを首や肩にかけて使う為、集中的に重さがかかります。
そして使う生地が多く重いので、一日使っていると肩にくるんです。
その点、コートは肩全体で支えます。そしてショップコートは薄くて軽い。
健康的です。
脱ぎ着しやすい
一日の始まりと終わり、休憩時など、サラッと着れて脱げるのがうれしい。
薄い生地だからインナーを変えてあらゆる季節に対応します。
インナーダウン推しの理由
冬に着るインナーは暖かければ何でもいいと考えてしまいそうなところですが、それは違います。
理由は、フリースやセーターなど、けば立った服には革の粉が絡みやすいから。
ビルケンシュトックのチューリッヒ推しの理由
歩きやすく、長時間立っていても疲れにくくノーストレスだから。
詳しくはこちらで書いています。
パンツのこだわりは特にない
パンツは動きやすくて革の粉が絡みにくければ何でもいいです。
レザークラフトにおすすめなのはこんなショップコート
私が使っているのは無印良品のショップコート(2018年?購入)。
なお、私は立ち作業用の作業台(高さ90cm)を使い、立ってするかハイスツールに腰かけて作業しており、そのような環境でのレビューです。
話を戻します。
- 愛せる野暮ったさ
- 無駄がないデザイン
- コスパ高
愛せる野暮ったさ
スモックを思わせる袖のギャザーや幅広の身頃など、ちょっとダサくて野暮ったいところがヴィンテージっぽくて◎。
飾り気がなくて不器用そうなところも何だか愛せる。
無駄がないデザイン
本当に必要最低限のデザインでいかにも作業着っぽい。
サイズもS-MとL-XLの2サイズ展開で、本当に作業着向けに販売しているかのようです。
どういうコンセプトの商品なんだろう?
最低限とは言ってもポイントは押さえていて、ボタンはしっかり比翼仕様。
コスパ高
ショップコートは薄手とは言ってもコートです。
それが税込み5000円で買える。
コスパ高いです。
少し残念なところ➡袖が短い
少し袖が短いです。
袖をまくって使うならいいのですが、冬のインナーの袖が汚れそう。
無印良品のショップコートについてのまとめ
普段着用としてもアリですが、本当にシンプルなので何を合わせるかで印象が大きく変わりそう。インパクトの強い靴やインナーと合わせてちょうどいいくらいではないでしょうか。
在庫はほとんどなくなっている模様。
近い商品をお探しの方、ヴィンテージに抵抗がなければこちら☟のショップがおすすめ。
革職人の私が着た作業着遍歴(過去10年分)
過去に着た作業着一覧(アウター)と遍歴を書いておきます。
- 古着のハンティングジャケット(★☆☆☆☆ )
- 古着のショップコート(★★★★☆ )
- ジャストサイズのオーバーオール(★★☆☆☆ )
- ポインターのデニムのつなぎ(★★★★☆ )
- オーバーサイズのオーバーオール(★★★★☆ )
- プエブコのテント生地エプロン(★★★★☆ )
- ペラペラ生地のワークジャケット(★★★☆☆ )
- 無印良品のショップコート(★★★★★ )
※星:五段階評価
- 2010年古着のハンティングジャケット(★☆☆☆☆ )
古着で買った分厚いダック生地のハンティングジャケットを着ていました。
なぜ室内でハンティングジャケット?と思うかもしれませんが、ただ寒かったのと、汚れたら汚れたで良い感じになるかなと思ったからです。まさしくこんな感じの。
動きにくい上にさほど暖かくないので次第にフェードアウト。 - 2010~2015古着のショップコート (★★★★☆ )
ペラペラのショップコートを藍染作家の方に染めてもらいました。
非常に使いやすく、数年間使っていました。
- 2011
- 2011~2017ポインターのデニムのつなぎ (★★★★☆ )
つなぎは、秋冬は最高です。全身カバーしてくれる上に肩も凝らない。
ただ、私は全然似合わなかった。
写真はポインターではありませんが、楽天で見つけた近いもの。
- 2015~オーバーサイズのオーバーオール(★★★★☆ )
カーハートのオーバーオール。
過去の失敗を活かし、4インチほど大きなオーバーサイズを購入。結果正解。
普段のズボンの上に重ねて履くズボラスタイルが◎。今でも現役です。
ただ、やはり肩は少しこります。
- 2017~プエブコのテント生地エプロン(★★★★☆ )
見た目は断トツに良いです。そしてコスパ最強。
リサイクル生地なので全てが一点物というところも惹かれます。
でも、生地が分厚い上に首ひもが細くて首がこる。
今でも現役です。
https://zozo.jp/shop/puebco/goods/37118095/ついに完売してしまったようですね。
- 2017~2018ペラペラ生地のワークジャケット(★★★☆☆ )
ショップコートと同様に、軽く羽織れるジャケットは使いやすくていいです。
ただ、腰が隠れるくらいの長さが中途半端であまり使いませんでした。
座った時に足を覆ってくれる丈の長さがあれば使いやすかったと思います。 - 2020~無印良品のショップコート (★★★★★👑)
先に書いた通りにとてもいい。
ちょうどいい生地の厚み、比翼ボタンのしっかりした造りのショップコート。
スモックを思わせる袖のプリーツや幅広の身頃など、ちょっとダサくて野暮ったいところがヴィンテージっぽくて◎。しかもコスパ高し。
ショップコートに原点回帰したら最高の結果でした。
まとめ
- アウター:無印のショップコート
- インナー:インナーダウン
- パンツ:特になし
- ルームシューズ:ビルケンシュトックのチューリッヒ
使いやすさと健康面に重視して選びました。
人に見せるものでもないし作業着は気にしないという方もいるかもしれませんが、こだわって選べばメリットもあります。
- 気に入った服を着ればモチベーションが上がる
- 作業効率が上がる
- 中の服が汚れない
などなど。
いろいろ書きましたが、本当に言いたいことは・・・
おしまい。
コメント