革職人、レザークラフトに興味がある方向きの記事です。
セラフィーニテープという革用の補強テープを知っていますか?
これです。
とても便利な道具なのですが、貼り方や使い方にはちょっとしたコツがあります。
ムズカシイことは無いのでご安心を。
早速次の見出しから貼り方と使い方を説明していきます。
ざっくりポイントだけ書くとこんな感じです。
- セラフィーニテープと革に接着剤を塗る
- 貼るだけじゃダメ!縫って固定
- テープむき出しはNG。裏地をつけよう
それでは始めましょう。
革用補強セラフィーニテープの貼り方と使い方

まずは貼り方です。
テープと革に接着剤を塗る

革とテープを用意できても、いきなり貼り始めてはいけません。
セラフィーニテープの接着面は、時間がたつと接着が弱くなり、革からはがれてしまうから。
革の裏面とテープに接着剤を塗ってから貼り合わせましょう。
貼った後は、ローラーやハンマーでしっかり圧着します。
貼るだけじゃダメ!縫って固定
セラフィーニテープは貼るだけで丈夫にできるから便利ですよね。

ちょっと待ってください!貼るだけだと効果は長続きしないかも。
どうして効果が長続きしないのでしょうか?
貼るだけだと剥がれてしまう。剥がれないように対策を。
しっかり接着剤を塗ってから貼ることをお伝えしましたが、実はそれだけではまだ不十分なのです。
革の種類や使用する接着剤の種類にもよりますが、貼っただけだと、時間が経つとテープは革から剥がれてしまいます。
もし、テープの役割が型崩れの防止や硬さを出す為の物だったなら、剥がれてしまっても大きな問題ではありません。
なぜなら、革と裏地の間に挟んでいるだけでも効果があるからです。
剥がれてしまうと、効果はほぼゼロと言っていい状態に。

これだけで効果がグッと長続きします。
基本的に縫ったり金具を付けたりする部分に使う物ですが、ただ貼るだけで大きな効果があると思ってしまうと失敗するので、注意喚起の意味で書いておきました。
テープむき出しはNG。裏地をつけよう

セラフィーニテープは、あくまでも補強専用。見えてしまったらかなり恥ずかしいです😅
テープの上に裏地を付けて美しく仕上げましょう。

裏地の選び方や貼り方の種類についてはこちらで書いています。
製品によっては、テープの上にさらに別の芯材を挟み、その上に裏地を貼ります。
例えば・・・
- もっと丈夫にしたい場合
- 折れないように強くしたい場合
- クッション性を付けたい場合
などなど・・・。
裏地を付けたら完了です!
お疲れ様でした!!
次の見出しからは、貼ることでどんな効果があるのか?についてお話ししていきます。
セラフィーニテープとは?どんな効果が?
セラフィーニテープは革の伸び止めに効果がある!
セラフィーニテープを力がかかる部分の裏に貼ることで、革が伸びるのを防ぐことができます。
革のハリを強くしたり、硬さを出したりする効果はありません。
伸び止め以外には効果がない。硬くしたい、風合いを良くしたいなどには別の選択肢が。
セラフィーニ テープは伸び止めはできても、革にハリを持たせたり、クッション性を持たせたりといった風合いを良くする効果はありません。
その場合は芯材を使いましょう。
芯材についてはこちらで書いています。
セラフィーニテープが買える通販サイトは?
やはりレザークラフト関連は楽天強し。2019年12月現在ではAmazonでは取り扱いが無さそう。
他にはフェニックスやレザークラフトドットJPなど定番のレザークラフトショップでも取り扱いがあります。
セラフィーニテープは別素材で代用できる?
別素材で代用可能です。
例えばこちら。
財布の裏地などに使われるシャンタンです。こういった布を革の裏に貼ってあげるだけでも効果があります。
この場合も、しっかりと両方に接着剤を塗り、縫製をかけることが大切。
その他伸び止めに効果がある芯材
- 薄いナイロン生地
- 羊革
- 厚みが出ても問題ないならコットンの帆布(エルメスの手帳で使用)
- などなど
つまり、適材適所ということ。
関連記事

伸び止め用芯材の選び方
厚みをできるだけ抑えたいならセラフィ―ニテープ。少しハリを出したいなら薄い革、ガッチリ強くしたいなら、厚手のナイロン布や帆布など。
セラフィーニテープについてのまとめ
接着剤を塗ってから使いましょう。そうしないと効果が長持ちしません。
また、貼るだけではなく、その上から縫製をかけましょう。
代用は可能。もっといえば、必ずしもセラフィーニテープを使うのが正解とも限らないので、柔軟に考えて最適な材料を探しましょう。
伸び止めについてまとめたこちらの記事☟もどうぞ。

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