真上から自分の手元を写したい。いい方法ない?
ミラーレスを使って俯瞰で撮影したいです。
ハンドメイド作業を動画にするのに使える道具を探してます。
こんな方に向けた内容です。
ずっと前から、手元の作業風景をきれいに撮れる環境を目指していました。
- わかりやすく撮るにはやっぱり俯瞰(真上から)
- 普通の三脚で俯瞰撮影すると三脚の脚がジャマで捗らない
- 汚れた手でも撮影したい
どうしたものかなと思っていた矢先に、縁あって手伝ったとあるアーティストのPV撮影現場を見て「これは!」と思い立ちました。
それが今回紹介するSLIKのスライディングアーム 2です!
スマホでも使えるので安心してください。
私と同じように、手元(両手)を真上から撮りたい方(ちゃんとしたカメラで、しかも時には汚れた手で)や、それを動画にしたい方、物撮りの俯瞰撮影でお困りの方にお役立ていただける内容です。
俯瞰撮影の最強ツールSLIKのスライディングアーム2
この商品の名前はスライディングアーム 2。三脚の上から真横に伸びてカメラを支えるパーツです。
物撮りする方とか、手元を撮りたい方とか、テーブルフォトを撮る方とか、重宝する方は多いと思いますよ!
ユーチューバーでも使っている方けっこういるのではないでしょうか?
スライディングアーム 2はこんな方におすすめです
- 自社製品を撮影している非プロカメラマン
- フィギュアやプラモデルなど趣味の製作物を撮る方
- ハンドメイドやクラフトをする手元を撮りたい方
- ハンドメイド系ユーチューバー
スライディングアーム 2を使うことで得られるメリット
- 自分の手元を楽に俯瞰(真上から)で撮影できる環境が作れる
- とにかく作業記録が捗る
- 物撮りの幅が広がる
何が便利って、三脚の脚から離れた位置を真上から写せるんです。
普通の三脚で真上から撮ろうとすると、三脚の脚が近くにあってすごくジャマになります。そもそも、カメラを真下に向けられない三脚もあります。
このスライディングアーム2を使えばそれが無い。
さらに、このアームできることは水平撮影だけではありません。
斜め下に向けてグイっと下げれば、ローアングルで遠近感を強調した撮り方もできます。アイディア次第で撮影のバリエーションを増やすことができます。
カメラの背面液晶を自分側に立てて、レリーズを垂らしておけば、カメラ本体に触れることなく、撮影ができます。手が汚れる作業でも安心。
手が汚れる系クラフトだったらカメラに触れずに撮影できるのはデカい。
そのうえでカメラのタイマーを設定すれば両手での作業を写すことだって可能。めちゃめちゃ便利です。
寄れるズームレンズをつけておけば、それだけでもう何もいらない。
カメラとの取り付け方法
雲台というパーツを使ってカメラと接合させます。
雲台はカメラを載せる台であり、カメラの角度を微調整しやすくするツールです。
たとえばこれ。
私が使っているこの雲台は廃盤ですが、近い価格帯のモデルは下のSH-704です。
雲台は三脚などにつけっぱなしで使うもので、普段は外しません。
カメラの取り付け方法はとても簡単。
付属のクイックシューというアタッチメントを予めカメラにセットしておき、この雲台にガチャっと入れこむだけ。はずす時もワンタッチの便利さです。
スライディングアーム2はスマホにも使える
もちろんスマホを取り付けることも可能。
スマホを付けるには、雲台の他にスマホ用のホルダーが必要です。ホルダーはそれほど高級なものを選ばなくても問題ないかなと思います。
私が買ったのはこちらのEoogere アタッチメントホルダー スマートフォン iphone用。
安いですがスマホの重さならこれで十分。
スマホ専用にするには明らかにオーバースペック。
安定感ありすぎるといういい意味です。
でもスマホにしか使わないならスマホ用ホルダーで十分です。
こんな感じで、スライディングアーム2なら安価なスマホ用のアームとはちがって安定感ある撮影環境が手に入ります。一台でカメラとスマホ兼用にできるところが便利です。
スライディングアーム 2にデメリットはある?
スライディングアームの唯一の欠点は、重いカメラを取り付けられないこと。
最初の写真に写っているカメラは、ニコンのフルサイズ一眼レフD750とタムロンのマクロ単焦点の組み合わせ。
この重さだと、バーを伸ばしすぎないように気を付けて使う必要があります。
構造を見てもらえればわかるのですが、この商品は棒一本のシンプルな構造。固定する位置が端になればなるほど(長くするほど)、アームに負荷がかかりぶれやすくなる。
支えるカメラ&レンズの重さも、重ければ重いほどグラつきやすくなる。
なので、フルサイズの一眼レフや望遠ズームのような、プロが使うような大きなカメラやレンズを付ける時は注意が必要です。
伸ばし過ぎないで使う以外に、バーのカメラと反対側に重りを垂らしてバランスを取って転倒を防ぐ方法もあります。
スライディングアーム 2はミラーレスに最適
一般的なミラーレス一眼なら耐荷重はまったく問題ありません。
普段手元撮影に使っているモデルはオリンパスのe-m10Ⅱ(放出済み)。他にはソニーのrx100m5 m5aやスマホをつけて使うこともあります。
三脚は耐荷重3kgくらいあれば
3脚は耐荷重3kgくらいあればいいかなといった感じです。
うちで使っているのはSLIK の中型4段三脚504 dx。耐荷重は3kg。オリンパスのe-m10Ⅱなら揺れもほぼ感じずにディスプレイタップで撮影できます。
スライディングアーム2を使って撮った俯瞰写真
お?
おお!?
これです!
作業最優先の照明環境なので、かっこいい写真とかではないんですが、これを求めてた方って結構いると思うんです。
商品撮影にももちろん大活躍。
今までの苦労が何だったのかと思うくらいの満足感
です。
三脚代わりのクランプで卓上の撮影がもっと便利に
こちらのCLAMP KIT IIもセットで使うともっと便利。特に手元を写したいなら強くおすすめします。
このようにクランプが付いており、机の天板などに挟んで使えば手元撮影やブツ撮りがもっとはかどります。
三脚がなくなってスペースに余裕が生まれました。スマホ用アームとはまるでちがう安心感があります。
そして、2020年12月、スライディングアーム2と同じメーカーのスリックからも同様の商品が販売されました。
動画撮影需要を鑑みて追随してきたのでしょうか。いいですね。
VelbonのCLAMP KIT IIもいい商品ですが、同じメーカーを使うことに安心感を感じるならスリックのクリエイターズクランプの方がいいでしょう。
まとめ
スライディングアーム2の良さについて語りました。
実は私は2本使っています。
一本はクランプキット2と一緒にデスクに設置して作業記録用、もう一本はアンブレラを付けた外付けフラッシュ用です。
テーブルフォトや物撮りが多いカメラマンとか、料理研究家、自分のような工芸関係の職人、ハンドメイド作家などなどにはすごく便利に活用していただけるはずです。
他のメーカーの安い互換品で信頼できそうなのが無いので、このスライディングアーム2はかなり有力な選択肢だと思います。
手頃な雲台をセットで使ってください。たとえばこれ。
手元撮影やブツ撮りなら、三脚よりもCLAMP KIT IIもしくはクリエイターズクランプを併用するとさらに自由度が高ります。
ぜひ試してみてください。
長文お読みいただきありがとうございました。
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