EMSが届かない!スウェーデンに送った荷物の行方は? (2)

前回のブログで書いたEMS騒動の事の顛末(後編)を記したいと思います。

前回の記事

EMSが届かない!スウェーデンに送った荷物の行方は?
グローバルの波はそこかしこに押し寄せているようで、当工房にもしばしば海外の方からの問い合わせやご注文があります。 スウェーデンからのご注文 昨年2018年の暮れ、スウェーデンの方からシザーケースのご注文がありました。 奥様・・・ read more.

前回のあらすじ

11月下旬にスウェーデンあてにEMSを出荷

年明け、お客様から未着の連絡が

郵便局に調査依頼

報告が得られない為催促

スウェーデン内で荷物が紛失したとの報告を受ける

商品を再送することに

ここまでが前回書いた通り。

国際宅急便でスウェーデンに荷物を送る


お客様のご厚意からもう一度送るチャンスをいただき、改めて送ることに。

さすがに前回と同じEMSで送るわけにはいかないので、今回はヤマト運輸の国際宅急便を利用しました。

ヤマト運輸の国際宅急便は集荷で受け付けてくれるので便利です。

一度事故っているので今回こそはと不安な面持ちで、仕事の手が空くたびにチラチラと荷物の配達状況を確認していました。

国際宅急便の配達状況はとても事細かに記されていて、目的の国に行くまでの経由地の通過状況まで表示されます。

今回の場合、韓国や台湾などを通り、ヨーロッパではイタリア、フランス、デンマークと、段々と目的地に近づいていく状況が見てとれるのがおもしろい。

私は目的地まで直行便で届くものと思っていましたが、皆様はご存知でしたか?

ついに荷物が届けられる

スウェーデン内に着いてから、何度かの持ち戻しを経て、ついにお客様のもとにおとどけができました。

苦節、最初の荷物を送ってから5ヶ月の日数(新しい商品の確保期間を含めて)を要しました。

辛抱強く待ってくださったお客様に感謝しきりです。

ところが、ここで話が終わらない…

今更届く!?

国際宅急便の到着を確認して数日後、お客様からのお礼のメールが。

内容を要約するとこうです。

シザーケースが届きました。とても美しい品をありがとうございます。

さて、ここにきて、一つ困ったことが起こっています。

昨年末に送ってもらったEMSが見つかり、届けることができることになったと郵便局から知らせを受けました。

受け取ってあなたに送り返すのが一番いい方法だと思うのですが、その為には所定の手数料と、それとは別に1300クローナが必要です。

私は受け取らない方がいいと考えているのですが、何かいいアドバイスはありますか?

二度目の荷物が届いた矢先にこれですか?

もちろん、郵便局の方が一生懸命探してくださった結果で喜ばしいことなのですが、正直複雑です!

日本の郵便局からはすでに損害賠償を受けており、形の上では解決ということになっています。

ここから先の対処を頼むのは気が引ける。

受け取らないでください…(泣)

私からのメール

無事届いて安心しました。

さて、最初に送った荷物が見つかったのですね。

これはうれしいことであり、また新たな問題を起こすものでもあります。

もし、あなたがそれを無料で受け取ることができるなら、是非あなたの奥様の同僚の方とシェアして使っていただきたいと思います。しかし、あなたがそれを受け取る為には関税を負担していかなくてはならないので、受け取るか、受け取りを拒否するのか、その判断はお任せいたします。

ゴールデンウィーク序盤のこともあって、すぐには郵便局に相談もできないこと、こちらからスウェーデンの郵便局に直接連絡を取ることも難しいということについてもつらつらと。

受け取りを拒否するということは、郵便局側が荷物を処分することになるのだと思います。

自分の手掛けた商品を処分するのは本当に辛い…。身を切られる想いです。

しかし、これ以上お客様に手数をかけるわけにはいかず、また、かかる送料や先の1300クローナなどの費用を返金する手間なども考慮すると、これがベターかなと。

優しいお客様

そしてそのメールに対するお客様の返事は、

私が関税を払って受け取ることはOKです。しかし、そうなると私は2つの料金で4つの製品を受け取ってしまうことになりますが、問題ありませんか?

なんとお優しいお言葉!

ここまで迷惑をこうむっていながら、常にこちらのことを気遣ってくださるお客様。

本当にありがたいです。

“使っていただけるならこちらとしてはありがたいことなので、是非受け取ってください”と返事をしました。

まとめ

お客様は喜んで受け取ってくださるようで、ここで一件落着と相成りました。

本当に長らくお待たせをしてしまった点については申し訳ない気持ちです。

今回のスウェーデンのお客様は、元々EMSをご存じなくて、国際的に有名な郵送サービスであるDHLを希望されていました。しかし、DHLは法人のみの対応となってしまう為断念。日本で定評のあるサービスのEMSを提案し、受け入れてもらったという経緯があります。

EMS自体は素晴らしいサービスなのですが、海外についてから先はEMSが委託した業者のサービスに依存する形(恐らくヤマトの国際宅急便も同様)になります。そういった意味で、海外にお届けするのは、国内配送には無いリスクがあるものだなと改めて実感しました。

いろいろあった今回のEMS騒動ですが、結果として、それぞれの立場から見て受け取ったものと支払ったものは以下の通り。

・私・・・2回分の送料を払って4つの商品を送って、4つ分の商品代金(うち半分は損害賠償)を受け取る

・日本の郵便局・・・1回分の送料を受け取って、2つ分の商品代金の損害賠償を支払う

・お客様・・・2つ分の商品代金と4つ分の関税を支払って、4つの商品を受け取る

手間を含めて考えたら何とも難しいところですが、額面上は損はしていません。

それと、いろいろ勉強になりました。

お客様にどう伝えれば安心してもらえるか考えたり、郵便局できちんと対応してもらうには?もしかり。

それと、スウェーデンの通貨がユーロじゃなくてクローナという独自の通貨だなんて知りませんでしたしね。一つ賢くなりました。

これから国際宅配便を送る方へのアドバイス

・賠償保障をきちんと確認しましょう。

EMSは賠償金額に限度があり、それを超える分の補償については任意の有料保険金を支払う必要があります。今回は払っていたからよかった。(限度額は失念しました)

国際宅急便の場合は、元々の補償限度額が高く設定されているようです。

・出荷票、インボイスその他書類の控えやコピーは必ず残しましょう

これがなかったらもっと手続きに手間取っていたと思います。

郵便局内で書いて提出する場合は、コピーをお願いしましょう。

納期は長めに見積もりましょう

もっと早く届くものと早合点してお客様に伝えてしまい、ご迷惑をおかけしてしまいました。

EMSが届かないときは・・・

まずは発送したときの窓口に相談に行きましょう。

この時に一つ注意点。EMSに慣れていないスタッフだと手間取ることがあることと、当事者意識を持って対応してもらえないことがあることは理解しておいた方がいいかもしれません。

これがゆうパックで送った問題だったら、事態の深刻さをすぐに理解してもらえると思うのですが、EMSのトラブルだと、自社の問題とは別の事と考えてしまうスタッフもいるのかな?と感じた今回の出来事でした。

最終的に、お客様への迷惑を最小限に抑えることができたのは、郵便局の局長やその他担当者の協力の甲斐あってのことと思い、ここで感謝の意を伝えたいと思います。


追記

後日、別件でNY宛に荷物を送りましたが、今回は出荷してから47時間後(現地時間)にお届けができました。

時差を考慮しても3日足らずで届いたことになります。

本当に早いですね。

これが東京から離れたところからの発送であったり、宛先がアメリカ郊外や新興国の場合はもっとかかるものと思っておいた方がいいと思います。

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