革の色見本 来客用2 ~deteの定番革について語る四方山話~ 

イタリアンレザー 1. 2.

革の名前を、赤や黄色といったいわゆる色名で管理するタンナー(革のメーカー)もあれば、品番で管理するタンナーもあります。ほとんどのタンナーは、左記のように分類している革業界において、この2種類の革を作るタンナーは少し異色。

多くの色に、その色から連想される物質や生物の名前を付けています。例えば、上段右はlattuga(レタス)、左に一つ飛ばしてambra(琥珀)、下段右から3番目はprugna(プラム)、その左隣はpiombo(鉛)、さらに左はagave(アガベ ※中米などに生えるサボテンの仲間)などなど。

イタリアらしい遊び心を感じませんか?

昔の日本にも、本当にたくさんの色名文化がありました。

萌黄、甕覗(かめのぞき)、茄子紺、蘇芳(すおう)・・・

当時の市民にどれだけこれらの色名が普及していたのかはわかりませんが、現代とはまた違った洒落心に、奥深いロマンを感じずにはいられません。

イタリアンレザー 3.

ありそうでなかった迷彩レザー。

顔料吹き付けの革ならよくありますが、オイルたっぷりのしっとりとした質感で、なおかつここまできれいに染料だけで仕上げた革は他に見た事がありません。

私のプレゼンが下手ゆえ当店ではうまく活かせていませんが(あまり人気が無い)、うまく使えばかなりおしゃれになる素材だと思っています。

そのように作る自信はあります。笑

ご注文お待ちしております。

イタリアンレザー 4.

 しなやかなシボ革ですが、何を隠そう、実はこの革はあの“ピット槽鞣し”で作られています。

革マニアを除くほとんどの方は、「?」でしょうが、要は、

“昔は定番だったが、あまりに非効率ゆえ、今では幻となりつつあるクラシックな製法”を貫く頑固者集団が作る革

ということです。

ちなみに、この製法を今に伝えるタンナーは、日本の栃木レザー社に昭南皮革工業所、イギリスのJ.Baker社、そしてこの革のイタリアのタンナー。他にも世界にちらほらあるようです。

うちにわずかに残るインドのバッファローレザーも、革屋に製法を聞く限りでは、どうやらピット槽なめしっぽい気もするのですが、詳細はわかりません。

和歌山にもあるなんて聞きましたが・・・私は詳しくありません。知っている方いたらコメントください。

型押しカーフ

きれいな革。

始めて出会ったとき、シンプルにそう感じました。触ってみると、手ざわりは少し硬質なのに、しなやかで弾力がある。

正直、この手の種類の、味わい(色変化・光沢)が増さない革は売りにくい。でも、本当に良い革。

革製品=味が出る→味が出ないと価値が無いという風潮が広がり過ぎているように思うのです(愚痴)。革製品の楽しみ方ってそんなに浅くないです。

これは少し高い素材です。コストを無視できる財力があれば、自分用はこういう素材で固めたいところ。

フレンチゴート

フランスやイタリアの高級ブランドでよく使われる山羊革です。

山羊独特のシボが光を乱反射してキレイ。性質は、先述の型押しカーフに近く、汚れや傷に強い。高級=繊細のイメージを覆してくれる”デキる子”です。

この写真の色は、実はラインナップの中の一部。色数豊富な商品なのです。

全体的に、原色っぽいはっきりとした色が多いです。もっと微妙な色の方がおしゃれ感が出るんじゃないかなと最初思いましたが、不思議と、この革は原色でも野暮ったさを全く感じさせない。

財布や文具などの小物には最強の素材だと思っています。

山羊革の供給源について

普通、流通する革の原料となる原皮は、食用として消費される家畜を解体した際に出る廃棄物です。その為、消費量が少ない動物や野生動物の革は、安定して仕入れることができなかったり、非常に高価になったりします。

山羊は、日本では沖縄以外ではほとんど消費されることがありませんが、インドやパキスタンなどの南アジアから中東、北アフリカ地域などでは多く食べられているようで、多くの山羊原皮の輸出元がこのエリアです。

豚肉食が禁忌のイスラム教徒の多い地域ですね。

ちなみに、インドのお隣のイスラム国バングラディッシュはたくさんのコブ牛の原皮を輸出していますが、インド産の牛原皮というのは聞いたことがありません。

宗教の影響が革の流通事情にも垣間見えて興味深いです。

その他の革小話としては、牛原皮の最上級品質は北欧産、次点が南欧産、逆にダメなのは中国やオーストラリア、輸出量はアメリカがダントツ一位、牛一頭の原皮の卸値は肉の卸値の〇〇分の1、2010年代初頭の栃木レザーの値上げはあの国のせい?・・・etc.

この辺の革と牛雑学の話もいつか記事にしてみたい。需要があれば 笑

以上、革のよもやま話でした。

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