革漉きの話から革業界の未来予測へとイリュージョンしていく話。

S10-5a 2WAYベルト&フック兼用SPモデルを制作中

マチのパーツ。

漉き機で厚みを加工して、思い通りの厚みと形状を目指します。

厚みを減らす理由は、できるだけ薄くして野暮ったさをなくすことと、パーツの自然な丸まりを手助けする為。

きれいに漉く為には、刃がよく砥げていることが不可欠。砥ぐといっても、手で砥ぐわけではありません。回転する刃に砥石をあて、散る火花の具合や音や手に伝わってくる感覚を元に砥ぎ加減を調節します。

漉きは、地味な作業に見えますが、仕上がりの良しあしを大きく作用します。

砥ぎ方がうまくいっても、革の扱いや漉き機の押さえの調節がうまくいっていないといい結果にはなりません。

こんな感じに仕上がりました。

この製品の場合、多いところで、革6枚+硬い芯材が重なり合っています。元々の革の厚みは約3.5mm。×6+芯で、3cm近い厚みになってしまいます。考えただけでも野暮ったくなるのがわかります。

「製品のフォルムを左右するのは厚みのコントロール」と言っても過言ではありません。

内側に入り込む自然な丸みを、漉きの正確さで追及しています。

今回使った漉き機のように、人の手で操作する機械って、正確性を求めるとなかなか難しいものがあるように思うんです。

それよりは、人の手で人が行った方が正確だったりすることもあります。

人の手で行う作業とは?人が機械を使う作業とは?革製品における人の手と機械の関係性には、どのような形があるでしょうか。

革製品制作時の機械の使い方と人の関係性

  1. 人の手だけで道具を使って作業する
  2. 人の手で機械を操作して作業する
  3. 機械で機械をコントロールして作業する

1、人の手で道具を使って作業する

オーダーメイドの革製品作りでは、この工程がほとんどを占めています。

量産品の現場でも、多くの工程で昔からの道具や製法そのままだったりして驚きます。

革を裁ち包丁で裁断したり、貼り合わせる部分の革表を荒らしたり、折りクセを付けたりボンドを塗ったり。丁寧にやれば正確性も高く、少量生産にも対応。でも効率が悪い。

2、人の手で機械を操作して作業する

ミシンを踏んだり、漉き機を使ったり。仕上がりの良し悪しは、機械の品質や状態だけでなく、意外と職人の腕によるところがかなり大きい。その為、使用者や状況によっては、正確性には欠ける一面もあります。制作数量の多数を問わず効率化が期待できる。

3、機械で機械をコントロールして作業する

コンピューターでレーザーを制御して革を裁断するとか、型紙を写したりとか。コンピューターミシンの刺繍とかもそうですね。あれってついつい見入っちゃう。他にはあんまり思い浮かびませんが、大手ブランドの工場ではたくさん導入されているはずです。

一番正確で効率的なのはこれですね。そのかわり、大掛かりな設備が必要になりますし、サンプル作りやオーダーメイドにこの方法を採用しようとすると、逆に非効率です。また、今の機械技術では、細かい仕事を行うことはできないので、高級品の制作現場では任せられる工程が限られます。

番外編、禁断のあれ

番外編は機械が人を管理するやり方。これは今のところこの業界には浸透していませんが、いずれ入り込んでくると思います。例えば・・・

ビッグデータからトレンドを予測して、それに沿ったデザインをコンピューターが考案

機械が型紙を起こし、革を裁断

(高級品の場合それでも人の手は必要になると思うので)それぞれの工程に見合った職人をコンピューターが配置

仕上がった製品をスキャンしてコンピューターが検品

・・・。

ブルっときたので今日はこの辺で。

お疲れ様でした。

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