シザーケースS10-5  改良版制作中

新しいパソコンを注文した途端、今使っているパソコンが機嫌を損ねました。

早く届いて安心させて欲しいのですが、人気機種で生産が追い付いていないそうで、納期未定とのこ。どうなることやら。

※受注管理やメールはタブレットで出来るので業務に支障はありません。

S10-5

5丁をコンパクトに収めることができ、体のラインに沿った形状で安定感のある使い心地を提供することができるシザーケースです。

最初に作った時は、このマチの部分が縫えなくて泣いた。

反対側のマチを縫っていると、シザーズホルダーがぶつかって、縫製前の接着が剥がれてしまうのです。

いかにきれいに効率よく縫えるかを考え、何度も試作を作り、今では一番自信をもって送り出せるシザーケースになりました。

自信がつくと、次は、もっともっと良い製品にすることはできないかと考えます。

今回制作分から、口元のコバ処理を磨きからへり返しに変更。
磨きというのは、革の断面が見える処理方法。ノリや蝋、塗料などを塗ったり磨いたり削ったりして仕上げます。

へり返しは、表側の革をあらかじめ長めに残しておき、その部分を薄く漉いて、裏地を包むように貼り込む方法。

ここはどうやってもへり返しの方がキレイ。

これからはこの方法でいきます。

毎回改良ができるのは一つ一つ私が作っているから。
一人で作る工房からすれば当然のことですが、これは実はすごいことです。

普通の製品は、いろんな人や企業が絡んで一つの物を作り上げます。多くの人の力で、一人ではできないアイディアを生み出し、各々の短所を補いながら作ることができる。その反面、一度進みだしたら方向転換は難しい。
抜型が出来て材料が職人の手に渡ったところで、「ここをこうすればもっと良くなるぞ!」と気が付いたところで遅すぎる。
「メーカーはそうならないように最初から煮詰めて製品化してるんだよ。」なんて思った方、個人の工房だってそうです。
品質を追求することに終わりはないのです。

ただ、追求すればするほどコストは上がりますし、納期も長くなりがち。その点、量産する製品は安価で安定供給しやすい利点もあります。

それぞれのやり方の利点をうまく取り入れながら、製品ごとに制作プロセスの棲み分けをしていこうと目論み中・・・。

明日のブログでは、シザーケースS10-5の制作過程をちょっとだけご紹介予定。

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