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革と皮のちがいは?「革とは何か?」をプロが解説

革って何? 皮とのちがい革の種類と専門知識
この記事の内容は2022年10月09日に更新されました。

革と皮ってどうちがうの?

こんな質問に対して、

なんとなくわかるんだけどうまく言葉にできない!

なんて方もいらっしゃるんじゃないでしょうか?

よどみなく返せるようになるよう、革業界に11年いる職人がわかりやすく解説します。

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お知らせ

「革」ついての電子書籍を出版しました。

デテログ
デテログ

革に興味があるけど詳しくない方に向けて書きました。革って何?に応える入門書です。

革に対する興味を一層深められるはず。

革と皮のちがいは鞣(なめ)しているかどうか

皮と革
アザラシの毛皮

革って何でしょうか?皮とのちがいからお話ししてみましょう。

皮を腐らないようになめし加工したものが革

なめしに使うピット槽

皮になめし加工をほどこしたものが革です。

鞣しとは?

なめしは、皮を腐らないように加工したり、扱いやすいように風合いを整えること。木から取り出したタンニン(渋)や金属のクロムやアルミニウムなどを使います。

デテログ
デテログ

皮と革は別物です。

毛皮はどうして革じゃないの?

デテログ
デテログ

なめしていても毛が残っている物は革じゃなくて皮と書くのが通例なんだ。

まぎらわしいポイントや例外があるので、具体的な例をあげて分類してみましょう。

革と皮の例

「皮」の例
  • 焼き鳥の皮
  • 和太鼓の皮
  • なめす前の牛の原皮
  • 鹿の毛皮のラグ
  • ミンクのコート
デテログ
デテログ

太鼓には生皮(きがわ)という皮が使われています。この生皮はなめしの定義にはない鞣し方法が使われているため、革とは書かれません。

「革」の例
  • 財布用の牛革
  • バッグに使われるワニ革
  • メガ拭きに使われるセーム革
  • ジャケットに使われるスエード

革と皮のちがいのまとめ

  • “皮”はなめしていない状態のもの。皮をなめすと”革”になる
  • なめし』というのは、皮を腐らなくして、扱いやすい状態に変えること
  • 毛が残っているものは革ではなく皮
デテログ
デテログ

財布やバッグに使う”かわ”は、毛皮を除いてほぼ全て”革”と思って間違いないです。

では、革にはどんな種類があるのでしょうか? ここからは革の分類について話します。

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革のなめし(製法)の種類

革を皮に変えることを「なめし」というのは前の章で話した通りです。この章では、なめしの代表的な種類(製法)を紹介します。

革のなめし方の種類|タンニンなめし

ミモザ、ケブラチョ、ウォルナットなどの木から抽出したタンニンを使ってなめす製法です。

≪タンニンなめし革の性質≫
・使ううちに色が変わる
・使ううちにツヤが増す
・水を吸いやすい
・革にクセが付きやすい
・硬い革が多い

出典 クロムなめし革とは?タンニンなめし革&ヌメ革との違い

タンニンなめし革は、一言でいうと、ナチュラルで味の出る昔ながらの革です。 ヌメ革やサドルレザー、ブライドルレザーなどが該当します。

革のなめし方の種類|クロム鞣し

 クロムなめしは、金属の三価クロムを使ってなめす製法です。

≪クロムなめし革の性質≫
・タンニンなめしよりキメ細かい
・タンニンなめしのような色変化が無い
・水を吸いにくい
・柔らかい革が多い
・鮮やかな色の革を作りやすい
・世の中の革の80~90%がクロム鞣し
・安い革~最高級革まで様々な価格帯

出典 クロムなめし革とは?タンニンなめし革&ヌメ革との違い

世の中には本当にいろいろなクロムなめし革が出回っていて、一言でどんな革とまとめるのは難しい。

ざっくりいえばタンニンなめし革と対照的な性質と覚えておいてください。
その中で代表的な特徴として、クロムなめし革は、いわゆるアメ色に変化したりといった経年による色変化しない革です。

クロムなめしとタンニンなめしについては、クロムなめし革とは?タンニンなめし革&ヌメ革との違いでくわしくお話ししています。

革のなめし方の種類|その他のなめし方

その他、特殊な用途や過去に使われていたメジャーでない鞣し製法もあります。

  • 白鞣し・・・なたね油と塩だけでなめす日本伝統のなめし方法
  • 油鞣し・・・セーム皮の製法

その他、ホルマリンなめしやアルミニウムなめし、脳漿なめしなどいろいろな方法が行われてきた歴史があります。

革の染めの種類|顔料と染料

革質を決める要素は鞣しの種類だけではありません。

求める色を出すために染料を使うのか、顔料も併用するのかで、見た目も性質も大きく異なります。

 顔料染料
色移りリスク◎低い△高い
変色リスク〇低い×高い
発色の良さ◎良い〇くすみが出やすい
経年変化の味わい
(タンニン鞣し革)
△顔料の厚みによる◎色つやの変化アリ
仕上がり傷を隠せるが平面的自然の風合いが楽しめるが、
傷やシミが残る

上の表は横スクロールできます。

詳しくは、顔料を使っている革は悪い革?染料と顔料のメリットとデメリットでくわしく解説しています。

革に使う動物の種類

どんな動物が革に使われるの?

デテログ
デテログ

家畜の革とエキゾチックレザーの2種類があって、一般的なのが次にあげる家畜の革だよ。

主な家畜の革
  • 牛革
  • 豚革
  • 山羊革
  • 羊革
  • 馬革

これら家畜の革は一般的に多く出回っています。
これに対して、野生の動物や、革を採る目的で養殖されている生き物の革がエキゾチックレザーと呼ばれています。

関連記事 革になる動物とその革20種紹介|革質、大きさ、特徴など

家畜以外の革がエキゾチックレザー

エキゾチックレザーは手に入りにくいものが多く、家畜の革に比べて高価な場合が多いです。

主なエキゾチックレザー
  • クロコダイル
  • リザード
  • ペッカリー
  • 象革
  • アザラシ革

などなど。

関連記事 エキゾチックレザーってどんな革?|本物と偽物の見わけ方

人気が高まりつつあるジビエレザーもエキゾチックレザーの一種と言えます。

ジビエレザーとは?…捕獲された野生動物の革。「増えすぎた害獣の皮が原料」、「廃棄されていた原皮のリサイクル」などを理由に、エシカル消費できる原料として注目を集めています。
関連記事 ジビエレザーって何?

ここからは、流通する革の多くを占める家畜の革それぞれの特徴についてサラッと解説します。

牛革とはこんな革

牛革は、供給量がもっとも多く、国内の革のほとんどが牛革だと言っても過言ではありません。このサイトデテログでも最もよく登場する革です。

厚みがあり丈夫で、いろいろな用途で使われています

なめしや加工により様々な表情に仕上がります。

原皮の産地によって品質に差があり、欧州産が最高品質と言われています。

ヨーロッパの中では、北欧産が最高という意見があれば、フランス産はもっと良いという声もあり、中にはスペイン産がベストという業者もいます。

牛革についてもっと詳しく知りたい方は、牛革はどんな革?特徴、種類、手入れ方法《写真多数》をご覧ください。

牛革はどんな革?特徴、種類、手入れ方法《写真多数》
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豚革ってこんな革

3つならんだ毛穴が特徴。

丈夫で軽いく、薄く加工しても耐久性が保たれるので、裏地には最適です。

比較的薄く柔らかくなめされている豚革が多いですが、実は硬くも分厚く(2mm超)もできます。

安価な商品が多いですが、有名ブランドでメインの素材に使われていたりも。 他の革と違い、国内で消費された残りの皮が国内で革に加工される地産地消素材でもあります。

豚革についてもっと詳しく知りたい方は、豚革(ピッグスキン)はどんな革?特徴、構造、種類をわかりやすく解説をご覧ください。

豚革(ピッグスキン)はどんな革?特徴、構造、種類をわかりやすく解説
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山羊革とはこんな革

豚革と同じく丈夫で軽い。薄く加工しても耐久性が保たれるので、裏地には最適です。

豚革よりも繊細な仕上がりにすることができます。 安価なものから高級品まで、財布から靴まで様々な使い方ができます。

山羊革についてもっと詳しく知りたい方は、山羊革(ゴート)ってどんな革?羊革とのちがいをご覧ください。

山羊革(ゴート)ってどんな革?羊革とのちがい
山羊革を仕事で使っている革職人が 「山羊革ってどんな革?」について解説する内容です。この記事のテーマ山羊革・...

羊革とはこんな革

山羊に似た表情の革。柔らかく繊細な素材です。キメは細かいですが、強度は山羊より劣ると言われます。

手袋やバッグ、裏地用として多く使われています。山羊革同様、安価なものから高級品まで使われます。

もっと詳しく知りたい方は、山羊革(ゴート)ってどんな革?羊革とのちがいをご覧ください。

馬革とはこんな革

主にヨーロッパから輸入した原皮が使われます。衣料用、バッグなどに。

馬革のお尻部分深層部を削り出すとコードバンという高級素材になります。

革の加工の種類

革は、製法や動物の種類以外に、加工の仕方でも見た目や性質が大きく変わります。

ここでは、代表的な物をいくつかあげて簡単に紹介します。

これがヌメ革
素上げに近いイタリアの牛ヌメ革
アニリン染めのカーフ(右)と、同じ革に手もみでシボを入れたもの(左)
グレージング加工のキッド(子山羊革)
アニリン染めのゴートレザー
いろいろな革の加工
  • スムースレザー…表面がつるっとした革
  • グレージングレザー…石で擦ってまさつをかけたツヤのあるスムースレザー
  • シボ革…革を振ったり回したりして自然なシボを出した革
  • シュリンクレザー…薬品で縮めてつくるシボ革
  • 型押し(エンボス)…熱とプレスで型を付けた革
  • スエード…裏面を毛羽立たせた革
  • カゼイン仕上げ…卵白や乳製品のたんぱく質を使い、光沢のある保護膜を付ける加工
  • アニリン仕上げ…主に靴に使われる、独特の透明感ある染め技法
  • プリント加工…革表面に柄を転写する染色方法
  • ガラスレザー…ガラスなどに貼って乾かすことで鏡面仕上げに加工した革
  • エナメルレザー…表面を塗装して鏡面仕上げに加工した革
  • ニベ革…通常の革よりも内側の肉面を残し、あえて荒々しさ出したたリバースレザー

他にもいろいろな加工や染色の方法があります。くわしくは、牛革はどんな革?特徴、種類、手入れ方法《写真多数》の後半で写真付きで解説しています。

革製品は手入れが必要?

結論からいうと、革製品はお手入れしながら使う必要があります

革の種類によってはすぐにお手入れしない方がいい場合もありますが、どんな革製品であってもいずれは劣化します。そうなる前にお手入れしてあげることが、キレイに長く使う秘訣になります。

お手入れが必要な理由をもっと深掘りした内容を、革製品はどうして手入れ(革用クリームとブラッシング)が必要?その理由に載せています。

では、どんなお手入れをしてあげればいいのでしょうか?

革製品のお手入れの基本

基本的なお手入れ要素は二つです。

  • 汚れを防ぐ
  • 油分を足してひび割れを防ぐ

汚れを防ぐ

汚れを防ぐには、普段からホコリや汚れが載らないようにすることが第一。その為にはマメなブラッシングが効果的です。

ホコリを寄せ付けないようにすることで革の乾燥を防いだりカビの発生を防ぐなど、二重三重の良い効果もあります。

ブラシのおすすめは、革職人が選んだベストな革用ブラシに検証写真を添えて。をご覧ください。

さらに防水スプレーを使うことで、汚れを寄せ付けくくできる他、水分による革へのダメージを防ぐこともできます

防水スプレーの必要性については、防水スプレーはヌメ革に悪影響?使った方がいい理由でくわしくお話ししています。

油分を足してひび割れを防ぐ

ひび割れを防ぐためには、クリームなどを使って適切な油分を足してあげる必要があります。

おすすめのクリームは、厳密にいえば革の種類や製品によって変わりますが、コロンブスのシュプリームクリームデラックスを持っていればほぼほぼ満足いく結果が得られるはずです。

クリームの選び方についてくわしくは、ヌメ革財布用クリーム|おススメ3選と選び方&実験結果をご覧ください。

雨に濡れた場合のお手入れ

濡れた状態の革は色落ちや変形のリスクがあります。この時の扱い方を間違えると、乾いたあとでとてもがっかりすることになってしまいます

そうならないように、速やかに乾かしてしっかりとクリームを塗ってあげましょう。このとき、ドライヤーなどの熱を使って急速に乾かしてはいけません。

濡れた場合のお手入れ方法は、濡れた革財布の手入れ方法|保存版をご覧ください。

その他お手入れ方法については、革製品のメンテナンス記事まとめ 〈職人直伝〉でシチュエーションごとに手順や注意点をまとめています。

革の呼び方と人造皮革とヴィーガンレザー

「革」「レザー」などと名前が付く素材はいろいろありますが、これらの中には「生き物革を使ったもの」と「そうでない物」が混じっています。

一般的に、「革」「本革」と書かれているものは生き物の革が使われたものです。

問題は、「レザー」という言葉。「Leather、レザー」自体はもともと本物の革を指す言葉です。

ですが現状では、フェイクレザー、シンセティックレザー、ケミカルレザー、ヴィーガンレザーなど、革でない素材にレザーという名称を付ける業者が存在し、さらにそれらの革でない素材を「レザー」単体で呼ぶ業者までいます。

これらは消費者を混乱させる要因になります。

なお、衣類の品質表示では以下のように法律(家庭用品品質表示法)で定められていて、革を使っているものは革、合皮を使っているものは合成皮革、人工皮革を使ったものは人工皮革と品質表示に記載しなくてはいけません。

材料(裏地がついている革又は合成皮革を製品の全部又は一部に使用して製造した衣料にあっては、裏地に使用したものを除く。以下同じ)の種類の表示は、革又は合成皮革製衣料の主な部分について主として使用される材料の名称を適正に表示する。

出典 革又は合成皮革を製品の全部又は一部に使用して製造したコート、セーター、ズボン、ドレス、スカート、上衣 | 消費者庁

ちなみに、合成皮革と人工皮革はどちらも石油由来の原料で作られたものですが、それぞれ構造がちがいます。
くわしくは、革と合皮のちがい〔性質と構造〕メリットとデメリットをご覧ください。

最近耳にすることが増えたヴィーガンレザーは、合皮や人工皮革に変わる名前として使われることが多い他、植物原料を使用して革に質感を似せた素材を指すこともあります。

革に変わる天然由来素材の開発には期待していますが、2022年3月時点では、革の代わりとして使える素材はまた登場していないとデテログは判断しています。

ヴィーガンレザーについてくわしくは、ヴィーガンレザーとは?合皮との違いは?をご覧ください。

人工皮革においては、使用用途によりけりではありますが、東レの人工スエード「ウルトラスエード®」はピッグスエードに替わる選択肢になり得ると考えています。

デテログ
デテログ

ウルトラスエード®はメイン素材としては革よりアピールが弱いですが、それでも質感は優秀。

deteでは一部製品の内装に採用しています。

革(グレインレザー)と床革(スプリットレザー)

革と合皮のように、名前は似ているけれど実際はまったく違うものに、「革と床革」があります。

革は、原皮の毛を除去し、表皮を取りのぞいた真皮層になめし加工をほどこしたものです。

国によってはグレインレザーと呼ばれています。
安価に作るために表面をけずって傷を見えなくする革がある一方で、全く削らず自然のままに仕上げた革をフルグレインレザーと呼びます。

床革は、銀面(革の表面)をとりのぞいた革のことです。英語ではスプリットレザー(split leather)と表記されます。

床革の作られ方

床革は、革を漉いたときにできます。
漉くというのは厚み調整作業のことで、任意の厚みの革表面を残し、裏面をそぎ落とします。
その時にそぎ落とした裏面の革が床革です。

そのままでは利用価値が低く多くの場合廃棄されるため、タダ同然で仕入れることができます。

銀付きの革に比べると脆く、革と同じ使い方をしてしまうと販売後にトラブルになることがあります。それを避ける為、家庭用品品質表示法という法律にもとづき、床革を使った製品は「革」ではなく「床革」と表記することが求められています。

より詳しい床革の性質、利用用途、トラブルの実態などについて、革と床革のちがい|床革の可能性と注意喚起でお話ししています。

革製品を買うことはエシカル消費?それとも?

革製品を買うことはエシカル消費と言えるでしょうか?それとも、後ろめたい行動なのでしょうか?

「倫理的消費(エシカル消費)」とは?
消費者それぞれが各自にとっての社会的課題の解決を考慮したり、そうした課題に取り組む事業者を応援しながら消費活動を行うこと。2015年9月に国連で採択された持続可能な開発目標(SDGs)の17のゴールのうち、特にゴール12に関連する取組です。

出典 エシカル消費とは | 消費者庁

ゴール12というのは、「つくる責任 つかう責任」の項目です。

私の結論は、現時点ではエシカル消費だと断言はできないですが、環境のために必要であり、そして持続可能性が高い産業だと言えるということです。
まず、革のでき方からお話しさせていただきます。

革は動物の皮から作られます。
ではその動物の皮はどうやって調達しているのでしょうか?

答えは革の種類によってちがいます。

それぞれの革の原料
  • 家畜の革…肉を採った残りの皮(廃棄される)
  • ジビエレザー…駆除目的で捕獲された動物の皮(廃棄される)
  • 爬虫類などの革…皮を採る目的で養殖された個体の皮

家畜の皮や個体数調整のために捕獲された野生動物の皮は、革やその他の利用方法に生かせなければ捨てられてしまう運命にあります。

デテログ
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いただいた命なのですから、皮もできるだけ余さず使ってあげたいです。

製革産業は昔から続くとても自然な循環の中にあります。

「畜産や害獣の捕獲が続く限りは」という前置き付きですが、革を利用することは理にかなっているしサスティナブルであると言えるのではないでしょうか。

ただ、発展途上国のタンナー(製革)においては環境への影響が問題視されていたり、従事者のはたらく環境や賃金の低さの問題は残されており、SDGsの実現には課題も残されています

先進国を中心に、排水の基準が設けられたり、なめし方法の見直しも始まっています。
革にたずさわる人間の一人として、改善しながらいつまでも続けていく可能性を探っていきたいです。

もっとくわしくは、本革こそサステナブル|断言できる1つの理由をご覧ください。

まとめ

皮をなめして腐らない状態にしたのが革で、革と皮は全くの別物です。
革にも製法や素材に違いがあって、それぞれ性質や雰囲気も違います。

日本で一般的なのは牛革ですが、豚革、山羊革、馬革など、世界では多くの革が使われています。

メジャーな牛革の中でも、製法や加工によって全く別の革になり、それぞれ特徴や見た目の雰囲気が変わります。

革の世界は深いですよ。ようこそこっち側へ笑

違いを感じながら革製品を楽しんでいただけたら幸いです。

この記事内で紹介できなかった記事もふくめ、革素材関連の記事を以下にまとめました。合わせて読んでいただけたら幸いです。

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今後も随時追加していきます。

コメント

  1. K より:

    こんにちは
    私も革と皮の違いについて考えていたことがあるので、興味深く読ませていただきました。

    ずっと疑問に思っていたのが
    太鼓や三味線など、和楽器の素材には”皮”が多く用いられています。
    太鼓の一種である皷(つづみ)にも皮という字が入っています。
    英語のWikipediaで”Taiko”と検索しても、LeatherでなくSkinが使用されています。
    鞣しているはずなので革が適切だと思うのですが、製造方法の違い?それとも歴史や文化的な面?とっても不思議です。

    また、一般的に「革=Leather」「皮=Skin」とされていますが、探せば異なる使用方法してるところもあるのかな?と考えています。

    疑問が尽きないばかりです。

    • dete より:

      コメントありがとうございます。
      私も太鼓用の皮については詳しくないのですが、知っている範囲でお答えします。

      太鼓の皮が『革』ではなく『皮』である理由は生皮だからです。つまり“なめしていないから”が回答になるかと思います。

      元来の太鼓は、脱毛処理だけをした生(き)の状態の皮を使っていました。これは日本の太鼓だけでなく、アフリカや中東などの太鼓でも同じようですね。
      こちらのページhttp://www.info-niigata.or.jp/~junjun/djembe/skin/skin3.htmlで販売されている太鼓用の素材は、革ではなく、脱毛処理だけをした皮です。

      最近では、安価なことを理由になめした革を日本の太鼓に使うケースもあるようです(ソース http://soka-saiho.jp/craftsmen/kawatoikiru/vol04.html)

      https://www.fujitou.jp/shopdetail/001001000022/
      こちらで太鼓用の生皮が売られています。生皮であるにも関わらず丸革と書いてある理由は、『丸革』という記載が一般的な為『丸皮』と書くと意味(一頭丸ごとサイズ)が伝わりにくいからだと思います。

      なお、leatherなのかskinなのかは、革の厚みの違いです。その為、同じ牛でも子牛はカーフスキン、成牛はカウレザーやカウハイドとなります。

      • K より:

        引用も添えた丁寧な回答ありがとうございます。
        なるほど、鞣さなくても乾燥させるだけであれだけの耐久力を持つのですね。知りませんでした。
        てっきり、塩漬けでない皮はすぐに腐敗するものとばかり思ってました。

        厚みによってSkinとLeatherが分かれるのであれば、成牛の場合は鞣していなくてもレザーと呼ぶのでしょうか。
        私の中では、
        革=Leatherという大枠の中で、薄いものはSkinとも呼ばれる、という認識でした。

        • dete より:

          >革=Leatherという大枠の中で、薄いものはSkinとも呼ばれる、という認識でした。
          私も同様の認識でした。

          英語についてはもっと門外漢なので、はっきりとしたことは言えませんが・・・

          なめしていない皮のskinは、皮は皮でも、剥いでいない状態や生きている状態の皮膚などを指すのかもしれません。
          塩漬けの原皮はRaw leather(生の革)でしょうか?
          これを最初のなめしだけを行った白い革(クロム鞣しの場合)はウェットブルー(Wet blue)ですね。

          まだまだわからないことがたくさんあるので、本を漁って勉強していこうと思います!

          • 匿名 より:

            お忙しいところ何度もご回答ありがとうございます。

            皮革関連の英語を学ぶのは楽しいですね!
            欲を言えば、イタリア、フランス語あたりが分かればもっと色々調べられるのになぁと悶々としています。

    • dete より:

      追記 
      この業界は雑な部分が多いので、革製品を販売しているメーカーが革を皮と書いていたりもします。特に古い情報を引きずっている会社は。

      もう一つ革と皮が混同している例をあげると、セーム皮があります。
      セーム皮は油でなめしているので、本来は『セーム革』です。しかし、『セーム皮』の表記の方が一般的になっているので、これについては私も倣って『セーム皮』と表記しています。

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