レザークラフトはメリットの多い趣味です。
作った後は使う楽しみがあり、うまくいけば副業になる可能性もあります。
そんなレザークラフトの素晴らしいところをもう一つ。
どんなところが最高なのか?革で何が作れるの?どうやって始めたらいいの?
そんな内容でお話していきます。

老後の話はいいからレザークラフトの始め方を教えて欲しいです。
という方は、☟のリンクから読んでください。
老後の趣味にレザークラフトが最適な理由

- 体力がいらない
- 時間をかければ誰でもできる
- 友達ができる
- 作った作品を使う楽しみがある
体力がいらない
レザークラフトに体力はいりません。

硬い革を切るのは力がないとできないのでは?

砥いだ刃物を使うか、カッターの刃をマメに折れば大丈夫。
非力な方でも大丈夫です。
手縫いする時は革に穴を開けてから縫うので、やはり力は要りません。
時間をかければ誰でもできる
作業のスピードは人それぞれです。
器用な方は早いですが、慣れない方は戸惑うこともあるでしょう。
でも、人と比べたり競ったりする必要はありません。
ゆっくりと時間をかけて作ればいいのです。
その方が仕上がった時の達成感があり、より愛着も湧くでしょう。
友達ができる
レザークラフトは家の中でする趣味ですが、人とつながって仲間を増やすこともできます。
- TwitterやInstagramにアップして同じ趣味の方と意見交換をする
- レザークラフトの教室に参加して、同じクラスの方々と交流を深める
過去の私のケースで恐縮ですが、 SNS に作ったものをアップすることで、古い友達と久しぶりに連絡を取るきっかけにすることができました。
作った作品を使う楽しみがある
これがレザークラフトの一番の楽しみと言えるかもしれません。
手塩にかけて作ったお財布やバッグが手に馴染んでいく喜びは、 他のことでは代え難い魅力があります。
さらに、革には、経年変化の楽しみがあります。
まっさらなヌメ革は、日を追うごとに飴色へと近づき、自分だけの革製品の味わいを一層引き立ててくれることでしょう。
レザークラフトと寄る年波の悩み
歳を取ると細かい作業ができなくなると考える方が多いですが、実際はどうなのでしょうか?
不安視されそうなポイントをピックアップしてみます。
- 老眼で手元が見えなくても大丈夫?
- 手、指の自由が利かなくても大丈夫?
- 座り仕事で腰が痛くなるけど対処法はある?
老眼で手元が見えなくても大丈夫?
まず視力ですが、知り合いの先輩職人さんによると、老眼鏡でなんとかなるそうです。
70代でバリバリ現役の革職人もいます。
あとは、ライト選びが非常に重要です。
見え方は明るさやライトの当て方で大きく変わるので、目が悪いと思っていたけど実は照明が悪かっただけ何てこともあると思います。
こちらで私が実際に使っている照明をレビューしています。
小さい物が見えにくい場合はハズキルーペなどを使うのもいいですね。
ハズキルーペは老眼鏡ではなく大きく映すメガネですので、老眼でない方にもおすすめ。私も使っています。
手、指の自由が利かなくても大丈夫?
お年と共に手や指の自由が利かなくなってくることに不安を覚える方も多いと思いますが、よほど細かくて精巧な物を作るのでなければ問題は無さそう。
ただ、物を握れないとかつまめないとか、日常的な動作に支障が出ている状況となると難しいかもしれません。
座り仕事で腰が痛くなるけど対処法はある?
腰や膝などに不安を抱えている方は多いと思います。
レザークラフトは、それらにさほど大きな負担はかけないものと思います。
何なら、地べたに座ってでも可能。
環境を選びません。
ちなみに、私は立ち作業(スタンディングワーク)派です。
スタンディングワークなら、足の体操をしながら作業することも可能です笑
レザークラフトを趣味にすると何が作れるの?


何が作れるの?

財布、ベルト、スマホカバー、メガネケースなど、身の回りの革製品を自分の手で作ることが可能です!
最初に作るべき作品は?
人によって諸説言い分はあると思いますが、私は、自分が使う頻度が高いものから手を出した方がいいと思います。
例えば以下のようなもの。
- スマホケース
- 財布
- カードケース
- ベルト
- トートバッグ
もちろん最初からクオリティの高いものは作れないでしょう。
それでも、2回3回と繰り返し作っていくうちに自分のレベルが上がっていくのを感じることができると思います。
本やネットの情報を参考に、改善していきましょう。
今あなたが読んでいるこのDeteLogでも、レザークラフトハウツー記事を多数掲載しています。
レザークラフトは副業になる?
楽に結構もうかるようなことを書いているネット記事を読んだことがあります。
実際どうなのかというと、「その方はレザークラフトで実際に稼いだことは無いんだろうな。」という感想が答えです。
革製品を作ることが絶対的に儲からないということではなく、その記事にあるように“何のリスクも無く利益率が高くて作ったら作っただけ売れる ” ものではないということです。
副業で稼ぐことが目的だとしたら、革製品の販売よりもっと効率の良い方法があると思います。
とはいえ、数字を目標にがんばるのは楽しいと思うので、ビジネスとして考えず、売上高を上達の目安として励んでみてはどうでしょうか。

趣味レベルでも買ってもらえると純粋にうれしいです。

趣味のレザークラフトってどうやって始めたらいいの?

さて、ここからは、レザークラフトの具体的な始め方についてお話ししていきます。
- 教室に通う
- 本で学ぶ
- 動画で学ぶ
教室に通う
確実に技術を身につけたいなら教室に通うのが一番です。
教室は各地に数多くありますが、大別すると以下のように3パターンに分けることができます。
- 一回限りのカンタンなワークショップ
- 気軽に作って使えるカジュアルなレザークラフトの教室
- 高級品のようなクオリティの高い製品づくりを目指すハイレベルな教室
ワークショップ型 (単発、不定期)
手ぶらで参加できる教室。
Good 道具をそろえる必要が無く、お茶をしながら作業して完成した作品を持ち帰ることができる。
Bad 技術を学ぶというよりも楽しんで作業することに重きを置いているので、うまくなりたい方、勉強したい方には不向き。
カジュアルな教室 (隔週、毎週等)
比較的融通が利くケースが多い印象。
Good 初心者でも参加しやすく、作りたい製品にたどり着けるまでの期間が短い。
Bad あくまでも初心者向け、趣味用として教えている場合が多く、本格的な作品づくりをしたい方には物足りない場合もあります。
ハイレベルな教室 (隔週、毎週等)
こだわりの趣味人からプロを目指す若い職人まで。
Good プロ顔負けのレベルの高い技術を身に付けることができます。
Bad 一つ一つの作品を作るのに膨大な時間がかかります。また、カリキュラムが決まっていることが多く、作りたい製品に取り掛かれるまでに数年かかるケースも。
本で学ぶ
レザークラフトに関する本を使った独学も可能です。
はじめてのレザークラフトレベルから上級者向けまで幅広く出版されているので、きっとお気に入りの一冊を見つけることができると思います。
かつて私が読んだ本をいくつか紹介しておきます。
日本のレザークラフトの草分け的な一冊。
作る作品は少し古いですが、読んでおいて損はない誠実な内容。
実践的な技術が学べる構成です。
☝の続編。こちらも同様に初心者~中級者に有益な内容です。
他には、レザークラフトの型紙専門店もあります。
経験ゼロだから正解がわからないという方は試してみるといいかもしれませんね。
動画で学ぶ
YouTube などで勉強する方法もあります。
私どもdeteでも YouTube チャンネルを開設しているのですが、現時点では本格的な参入はできていません・・・。
が、今後に期待してくださる方はチャンネル登録もよろしくお願いいたします。
趣味のレザークラフトに必要な道具は?

最初から良い道具をすすめる方もいると思いますが、私は最初は初心者向けの道具で十分だと思います。
理由は、2つ。
- 最初のハードルは低い方がいいから
- 使いこなせないから
できるだけ身軽な状態で始めましょう。安い道具を最低限揃えればいいです。
少しずつ道具の意味や価値が分かってくるので、そうなった時にハイエンドな道具を検討してみてください。
私が使っている道具類もこちらで紹介しているので、一応載せておきます。
道具の買い方
ユザワヤやハンズなどで店員さんに揃えてもらってもいいですし、面倒ならAmazonでセットになっているものを買ってみてもいいです。
パッと見た感じで良さげなのはこの辺でしょうか。
よろしければ参考にしてみてください。
なお、レザークラフトにはまると所有欲を満たすかっこいい道具が欲しくなるところまでテンプレなので覚悟しておいてください笑
革の買い方
最初は、東急ハンズやユザワヤなどが近くにあるなら足を運んでみるといいでしょう。
革に詳しい店員がいるなら、その方に聞いて選ぶといいです。
ネットで買ってもいいですね。店舗より選択肢が多く、何よりラクです。
見ての通り、Amazonよりは楽天の方が種類が豊富です。
革に少し慣れてきたら、以下の記事も参考になるかもしれません。
まとめ
レザークラフトは体力が必要なく、友達作りもできて、老後の趣味にも最適です。
教室に通う、本で学ぶ、動画で学ぶなど、自分に合った学び方ができ、生涯学習として取り組むこともできます。
ここで紹介した本や道具を使って、まずはトライしてみてください。
始めるのに遅すぎることは決してありません。今日からレザークラフトの世界に最初の一歩を踏み出しましょう。
コメント
こんばんは。ミコガイ様。以前に輸入革の購入についてご丁寧なメールありがとう御座いました。いつも楽しく読ませて頂いております。毎回、有益な情報を読む人に与えて下さって有り難う御座います。昨日はIKEAに早速ワークライトを2つ買いに行きました。価格もデザインも最高でした。レザークラフトの教室は色々探しましたが、入門的な講座は多いものの、既に楽しさは十分に分かっているので本格的な物に行ってみたいのですが、いざ探すとなかなか無いですね。いつかDETEさんで開催して下さい!きっと生徒になる人は幸せな事でしょう。。‼︎でもこれだけの素晴らしい作品を作られているのできっと通常の業務で手一杯ですよね。
この様にネットで技術を公開して下さる事、大変有難いです。プロの本当の技術のレベルも良くわかり、その技術の高さに大きな価値がある事もよく理解できます。これからも楽しみに読ませて頂きます。
ミストラル様
コメントありがとうございます。
いつも読んでいただきありがとうございます。
レザークラフトを始めようとしている方や上達を目指している方に役立てていただけたら何よりです。
IKEAの照明の記事は多方面から反響があり、書いた甲斐がありました。
https://dete-diary.com/11202/
これからもDeteLogをよろしくお願いいたします