この記事では、THOMAS WARE&SONSブライドルレザーはどんな革?どんな製品に向いている?扱い方は?
そんな疑問にお答えします。
THOMAS WARE&SONSブライドルレザーは屈強なのにクールな革
ブライドルレザーは、“強い”と“美しい”という、一見相反する要素を兼ね備えた不思議な革です。
とても硬いのに、しなやかでもある。
革製品好きな方からしたら説明の必要もない革ですが、知らない方は、手にした最初は戸惑うかもしれません。
この革は、ロウがたっぷりとしみ込ませてあり、表面にも浮いています。
このロウ成分により、多少の水ははじいてくれます。それも結構な持続力で。
ロウは、使い始めは触ると手にも付きます。
でも、これは最初だけ。心配はいりません。
このロウが落ちついてから現れる重厚な光沢をお楽しみください。
deteではイングリッシュブライドルとも呼んでいます。
王室にも愛され、昔々から、イギリスで作られ続けてきた伝統の素材です。
ブライドルレザーのカラーバリエーション
- ワイン
- グリーン
- ネイビー
- ダークブラウン
- ブラック
5色をご用意。深い色が合う革です。
THOMAS WARE&SONSのブライドルレザーで作る革製品
まず、この革が合う製品とそうでない製品をご紹介。
ブライドルレザーに向いた製品は?
- シザーケース
- ブックカバー
- 手帳
- 財布 他革小物
- ベルト
- などなど
革のコシの強さを活かせる製品ならオールマイティです。
中でも、シザーケースには最高の相性を発揮してくれます。
高い耐久性と撥水能力は、過酷なサロンでの使用にも耐え、あなたの良き相棒となってくれることでしょう。
ブライドルレザーに向かない製品は?
- 内縫い(縫い目が中に来る縫い方)の製品全般
- ショルダーバッグ
- ハンドバッグ
- などなど
素材の柔らかさが試される商品には全くといっていいほど向きません。
ブライドルレザーはこんな方におすすめ
- 雰囲気のある革素材が好きな方
- 硬い革が好きな方
- いかつい雰囲気が好きな方
- クールな雰囲気が好きな方
- マニッシュな雰囲気が好きな方
私にとっては英国紳士の革というイメージですが、女性が持ってもかっこいいです。
かわいい雰囲気ではないので、優しいイメージが好きな方にはなじまないかもしれません。
THOMAS WARE&SONSの革で作る製品ギャラリー
ダークブラウンとグリーンのS02b-5
こちらはネイビーのS02b-5
ダークブラウンのサスペンダー
ダークブラウンのS02c-5
ワインのS02c-5
ネイビーの特注スマートキーケース
ネイビーの6連キーケース
エイ革とブライドルレザーブラックの手縫いスペシャル文庫本カバー
ブライドルレザーのメンテナンス
ブラッシングをマメに行ってください。
ロウや革が含むワックスが抜けていくので、近い成分を補ってあげる必要があります。
こちらは余分な成分が入っておらずおすすめ。
保湿成分の高いホホバオイルが革の柔軟性を補い、蜜蝋が表面保護をして革が乾くのを防いでくれます。
THOMAS WARE&SONSってどんなタンナー?
1840年、イギリスのブリストルで生まれたタンナー。
馬具用から始まり、現在では靴用、産業用など様々な革素材を国内外に送り出しています。
1年以上の時間をかけて、栃木レザーと同じ伝統のピット槽なめし製法で作られています。
革の表面に浮いている白い物体は、この革を作り上げる重要な成分で、ブルームと呼ばれるロウでできています。
なめしを終えた後、10週以上かけて革内部まで染み込ませています。
このロウが革の繊維を引き締めて耐久性を上げると共に、コーティングの役割を担い、水に強い性質を保ちます。
使いこむうちに艶が増し、色も深まって美しい経年変化を楽しませてくれます。
栃木レザーやイタリアンレザーに比べると少し高価ですが、その価値は十分にある素材です。
はっきりいっておすすめ。
この革についてご不明な点などございましたら、お気軽にコメント欄からお問い合わせくださいませ。
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