メールで質問をいただきました。内容を要約すると以下の通り。
とのこと。
まず始めに申し上げておく必要があるのは、私はこのクリームを使ったことが無いということ。
じゃあ何もわからないんだね。
と言われてしまうと正直何も言えません。とはいえ、市販されているクリームの多くを試してきた私です。
ブリオのつかい心地については今後の宿題としますが、成分表記を見ればクリームの傾向は大体わかりますので、その範囲内でお答えさせていただきます。
なお、「ヌメ革って何?」という方は、こちら☟も合わせてご覧ください。
皮革用クリーム Brillo(ブリオ)はヌメ革に使える?
ただし、成分について一部意見が分かれる(好みによる)部分があるので、アリかナシか一緒に考えていきましょう。
Brillo(ブリオ)とはどんなクリーム?
ご質問の中でテーマとなっているのは、ナチュラルカラーのヌメ革と件の革用クリーム。クリームは、株式会社コロンブスのBrillo(ブリオ)という製品です。
ブリオのメーカー説明文
プルプルとしたジェル状クリームで皮革をケア。
シトラスグリーンの香りが心地よい、べたつかない皮革用クリームです。
革製品の保護、ツヤ出し(防カビ剤配合)無色タイプなのでどんな色にも使用でき、靴だけでなくお財布やハンドバッグ、レザーウェアにもお使い頂けます。主成分:ろう、油脂、シリコーン、水
引用元 ブリオレザーコンディショニングクリーム | コロンブス オンラインショップ
ブリオの性質
ブリオはゲル状のクリームのようです。
こういった形状は、革の保湿を目的としたケア剤に多いです。
他社の製品でいうと、Mモウブレイのデリケートクリームや、サフィールのデリケートクリームなどが近い。この二つにはそれぞれロウや小麦由来のたんぱく質が配合されており、これらは人のお肌に使う基礎化粧品にも使われている成分です。
革のひび割れについてはこちら☟で詳しく書いています。
ブリオは水分量が多く延ばしやすい為、塗りムラができにくく使いやすいケア剤といえるでしょう。
ブリオのその他の成分について
ビーズワックス、ひまわりワックス、ホホバオイルなど天然の蝋や油脂成分が使われており、ナチュラルな成分にこだわってブレンドしているようです。
ブリオは有機溶剤も含んでいないので安心です。
関連記事 『有機溶剤不使用』の革用クリームまとめ
一点気になるのが、シリコンが含まれていること。
シリコンって革に付けていいの?
以下、デテログの見解です。
ヌメ革ならシリコンを塗布しても大丈夫と考える理由
注意点として、シリコン独特の光沢は出ますので、あまりツヤツヤした質感が好きではないという方にはおすすめはしません。
Brillo(ブリオ)を使ったヌメ革のお手入れの方法
- ブラッシングで汚れ落とし
- フッ素系防水スプレーをムラなく念入りに
- クリーム塗布
- 影干し
- 乾いたらブラッシング
使い方によりますが、数週間から1,2か月に一回くらいのお手入れから始め、様子を見ながら続けてください。
なお、革製品のメーカーによってもおすすめのケア方法は違うので、メーカー推奨の方法がある場合はそちらを優先してください。
皮革用クリーム Brillo(ブリオ)はヌメ革に使える?のまとめ
ヌメ革にブリオを使ってはいけないという理由は見つかりません。
手元にあるブリオを使って栃木レザーのヌメ革の手入れをしても大きな問題になるようなことは無いと思います。
ただ、他にも良いクリームがありますので、次に違うクリームを買う機会があるのなら、よりヌメ革に適したクリームを使うことをお勧めします。
例えばこちら。
くわしくはこちら☟の記事を参考にしてください。
より汚れを付きにくくするためには、ワックスやオイルを塗る前にフッ素系の防水スプレーをかけましょう。
栃木レザーの種類ごとの手入れ方法の違いはこちら☟
防水スプレーについて詳しくはこちら☟。
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