アルラン社の山羊革”シュリー”を使った手縫いのキー&カードケース
このように仕上がりました。良質な素材を生かしたかったので、デザインはあえて装飾を排除しシンプルに。使用素材はフランス製のゴート(山羊革)です。薄く漉いても伸びが無いので、厚みを抑えてエレガントに、それでいて軽く丈夫に作ることができます。
カラーは、denim(デニム)。爽やかなブルーに、真っ白ではないナチュラルな白のステッチが映えます。
縫製は手縫いにこだわりました。手縫いはピッチの細かさによって縫い穴を開ける工具(菱目打ち)を使い分けるのですが、今回は3cmに11目のほどほどの細かさのものを採用しました。ほどよくカジュアルに仕上がったのではないでしょうか?
右上がりの引き締まった縫い目が手縫いの証拠です。手縫いに似せて右上がりになるようにミシンをかけるブランドもありますが、糸の閉まり具合を見たら一目瞭然です。私は手縫いが全てだとは思いませんが、使い方によってはミシン縫いよりエレガントに仕上げることができるのも事実。
グレージュとブルーの組み合わせ
内装はお任せいただいたので、悩みましたー。ほんと悩みました。
グレージュにワンポイントでデニム。いかがですか?女性らしさがあっていい雰囲気に仕上がったと思います。
外装と内装の差は、ケースを開けた時にちらっと見えるのがいいですよね。個性とセンスをさりげなくアピールできる。普段見えないところって大事ですよ。何事も。
グレージュベースの方は、先にサンプルとして作った物。改良点は、芯を強くして強度を高め、型崩れしにくくしたところ。ぱっと見では2つに違いはほとんど見られませんが、手にした時の安心感と高級感はまるで違います。
グレージュ×デニムとデニム×グレージュ
うーん。どっちもいい笑
コバのカラーは調合してぴったりの色を作りました。この色は白と青の2色だけでぴったりと合いました。
この作業は得意な方で、いつも結構楽しみながらやってます。
ご注文承ります。
手縫いでなくミシン縫いで製作することも可能です。
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