ものづくり職人・作家の為の物撮りテクと撮影機材

雑記
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制作物は、既成の製品以外はほとんどの場合写真に残しています。

HPやブログで紹介させていただくのに利用させていただくこともできるし、将来近いデザインで制作する際の備忘録にもなります。

手塩にかけて制作したものであればあるほど、撮影も丁寧にしてあげたいと考えます。

 

DSC_9198

cam:NIKON D750

lens:AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G

f/3.5、ISO 320、1/80

 

私と同じように作り手として活動されている方の中には、一目見ただけで、「いいレンズ使っているな。」とわかる綺麗な写真を撮る方がたくさんいます。

ネットで販売や集客を行っている方の場合、写真の出来が売り上げに直結しるので当然のことです。

何気なくブログに載せている写真から、作り手のセンスを評価するお客様もいるでしょう。

こうなるとたかが写真とは言い切れなくなってきますね。

 

今回のブログでは、私なりの商品撮影虎の巻を記録してみようと思います。プロが教える技術ではありません。革製品を撮影する技術だけを追求し、量販店の店員にしつこく訪ね、ネットで質問して、ひたすら物撮りをして素人なりに腕を磨きました。どこかの誰かに役に立って、私自身の考えの整理にもなれば何より。

 

DSC_3627

cam:NIKON D750

lens:TAMRON SP 90mm F2.8 Di VC USD Macro 1:1 F004N

f/6.3、ISO 320、1/20

 

量販店とネットが先生と先に書きましたが、物撮りに関する本もいくつか読みました。すぐに試したくなるような撮り方の情報やテクニックなどもありましたが、これが全くの初心者の方だったら・・・例え本一冊を丸々暗記したとて、それだけで物撮りをマスターすることはありえないと断言できます。その理由は大きく分けて二つ。

ひとつは、自分が撮りたい対象についての記事が少ないこと。物撮りと一口に言っても、本の中で紹介されている対象物は多岐(ピアス、財布、料理、家具、自転車・・・)にわたります。被写体のサイズや質感が違えば撮り方や機材の選び方も違ってくるので、ピンポイントで有益な情報を得ることは簡単なことではありません。一冊熟読しても興味のある項目はほんの一部だったなんてことも(私の経験談)。

もうひとつは、本は、各々の技術レベルに合わせて教えてはくれないということです。多くの読者を確保する為に初心者から中級車まで取り込んだ作りになっている本もありますし、読者がある程度の写真知識を持っている前提で書かれているにも関わらず初心者向けとして売り出している本もあります。

これでは挫折してしまいますよね。

 

 

この記事では、超ニッチになるのは覚悟の上で、「革製品、革小物を撮りたい初心者さん」にスポットを当てた内容に絞ってみようと思います。

100人中90人に斜め読みしてもらえる記事ではなく、100人中1人でもいいから何度も読み返してもらえる記事が当ブログの裏テーマなので。

 

 

物撮りに必要な道具

  1. カメラ(必須)
  2. レンズ(レンズ交換式カメラの場合必須)
  3. 三脚(買うべきです。)
  4. 撮影ボックス(白背景の写真を撮るなら買いです。大きなボックスを置ける環境にあるなら大は小を兼ねます。)

 

ダメな機材

消去法で書きます。これで撮るのはやめましょう。

1 iphone、スマホ

iphoneや一部のスマホは、風景やスナップでは非常に質の高い画をはじき出してくれることがあります。でも物撮りに使うのはやめましょう。

理由は、これらのカメラの画角が広角だから。広角がダメな理由は次の欄で。

2 広角レンズ

一眼レフの広角レンズはもちろん、広角単焦点レンズを搭載したカメラ(iphone、スマホ、単焦点コンデジなど)は物撮りには向きません。

広角の画角で近距離の対象物を撮るとパースペクティブ(遠近感)が強調され、近くの物は大きく、遠くのものが小さく写ります。物撮りでこれをやると、手前から奥にゆくにつれて先細りに写ってしまいます。また、レンズの性能により、水平線が湾曲するなど画に歪みが出ます。これでは正確な情報を伝えることはできません。

 

この機材を使おう!

1 一眼(一眼レフorミラーレス)

最初の一台としては一眼レフかミラーレス一眼の標準ズームキットが理想です。C社かN社の一眼レフなら間違いないです。次点として、O社のミラーレスも個人的におすすめ。新しくて価格の低い機種(エントリーモデル)を選びましょう。高性能な機種が欲しくなったら、前の機種を売ればいいのです。特にレンズは資産として扱われますので、箱や付属品も捨てないように。

普段使いにも使いやすいコンパクトなカメラがいいなら、ズームタイプの高級コンデジ(パナLUMIX DMC-LX100とかキャノンPowerShot G7 Xとかソニーサイバーショット DSC-RX100とか)もいい選択。一眼に比べると多少制約はありますが、性能の高さは馬鹿にできません。

 

2 標準ズームレンズ

多くの方が最初に買う一眼のレンズ付きキットには、標準ズームと呼ばれるレンズが付いてきます。このレンズは一般的によく使われる画角をカバーしたものなので、物撮りに必要な範囲の画角もこのレンズでまかなうことができます。

画角を示す数値は、35mm換算の焦点距離が何ミリという書き方で表されることが多いです。35mm換算で50~100mmくらいが革製品に使いやすい画角になるので、単焦点を買うならこの範囲内のものを、ズームレンズを使うならならこの範囲内にズームして使うと間違いないです。

 

一眼もコンデジも、少し前に出た最新モデルか、一つ前の十分高機能なモデルが4~7万くらいで手に入ります。信頼できるお店で中古を買うのも手です。

 

 

 

私が使っているカメラは、NIKONの一眼レフD750とOLYMPUSのミラーレス一眼E-M10です。

スペックも方向性も異なるカメラなので、それぞれに使いどころがあって手放せません。私の場合は半分、いや8割方趣味なので普通1台あれば十分です・・・。

レンズは単焦点という選択もありますが、カメラを使ったことのない方はまずズームレンズを使いましょう。慣れたら画質重視の単焦点。単焦点は利便性ではズームに劣りますが、安価なものでも画質は最高級ズームレンズを超えるものもあります。

 

 

R0000122-2

 基本の撮り方

 

・いろいろな角度から撮りましょう。通販の場合、お客様が商品を手に取ることができない分、じっくりと細部まで確認していただくのが理想です。

・三脚を使うか、安定した台にカメラを置いて撮りましょう。手ぶれを防ぐだけでなく、シャッタースピードを遅くできるのでISO感度を下げることができ、精細でノイズの少ない写真を撮ることができます。ハイエンドなカメラはISO感度を上げてもきれいな写真が撮れますが価格が高いです。カメラのスペックが低ければ低いほど大切なことなので、入門機を使うなら特に気を使いたいところです。

・絞り(f値。2.8とか11とかっていう数値です)を絞る(数値を大きくすると)ピントの合う範囲が広がります。説明的な写真を撮るなら絞った方がいい場合が多いです。主題を際立たせたい場合、雰囲気を重視したい場合は絞りを開いて(数値を開いて)撮るのもいいです。

・実は、カメラよりレンズより光の環境の方が大事です。自然光で撮るなら、逆光でも順光でもない横か斜めからの光が入る角度を意識して。直射日光が当たらない明るいところで撮りましょう。季節や時間帯によって光の角度が異なるので、いろんな場所で試してみてください。照明を使うなら、撮影ボックスを使うのが初期投資を抑えて間違いのない選択。5000円~10000円も用意すれば質のいいものが手に入ります。

 

 

 

 

いかがでしたか?難しいことや細かいことは端折って、費用対効果が高いことと、すぐに効果が出るテクニックに絞って紹介させていただきました。

テクニックはあくまでも基本の内容ですので、ある程度理解できたら基本を踏み越えてあなただけの表現技法を見つけてください。

 

 

商品撮影の仕方を紹介している本やHPを見ると、安いデジカメでもいいと紹介しているページが多くあります。

間口を広げる為にそう書いているのでしょう。でも、本当にそれでいいですか?自分で作ったものならかっこよく綺麗に撮ってあげたいと思いませんか?WEBで売るなら、できる限り忠実に色や形を消費者に伝えるのが売り手の義務ではありませんか?

 

最低限の投資はしましょう。

 

 

 

 


2016 9/9

iPhone7とiPhone7 plusが発表されて、このブログで書いた広角だからという理由が薄れてしまいましたね笑

今後の進化が期待される新作iPhoneの発表でした。追従する他社製品を含め、3年後、5年後にはスマホはどこまで進化しているのか・・・とても楽しみです。

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