〈NG〉革をアルコール消毒するのはおすすめしない|唯一の理由

革をアルコール消毒|おすすめしない唯一の理由革製品のお手入れ

革をアルコール消毒したらどうなりますか?

財布の除菌にアルコールを使ってもいいですか?

そんな疑問に答えます。

先に結論を言ってしますと、革の除菌や消毒にアルコールを使うのは非常にキケン

どういうことなのか?

革製品の消毒や除菌には何が使えるのか?

くわしく解説します。

この記事を書いた人
dete

・月間PV10万の革メディア『デテログ』の編集長
・レザーブランド"dete"の人
・職人歴10年/元・美容師

【デテログはこんな方向け】
・レザクラの腕を上げたい
・革のケアの腕を上げたい
・「革」に詳しくなりたい

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革にアルコール消毒|おすすめしない理由は一つ

〈NG〉革にアルコール|おすすめしない唯一の理由
おすすめしない理由

アルコールは革を傷めるから。

傷めるって具体的にどうなるのか?

具体的なリスク
  • 色落ち
  • コーティングのはがれ
  • ブツブツができる
  • 油分が抜ける

色落ちのリスク

アルコールを使うと、塗装を溶かしたり、染料を変質させてしまう可能性があります。

これにより、色がうすくなったり、シミやマダラになるなど見た目が崩れてしまうおそれがありますう。

コーティングのはがれ

アルコールの作用で革表面のコーティングを溶かしたりはがしたりしてしまう恐れがあります。

これにより革の防水性が落ちたり、ツヤがなくなったり、色落ちしやすくなってしまいます。

ブツブツができる

革をなめす段階でアイロンなどを使ってツルツルに仕上げている革の場合、水分を含むと革がふくらんでアイロンの効果がなくなり、ブツブツになってしまうことがあります

通常、アイロンを使った革の多くは表面にコーティングがしてあるため、多少の水濡れでは大きな問題にはなりません。

しかし、アルコールはコーティングを通り抜けて革に浸透してしまうため、すぐにブツブツになってしまいます

油分が抜ける

アルコールは油分を除去する作用があります。

革に必要な油分がなくなると、乾燥が早まり、ひび割れしやすくなってしまいます

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革にアルコールと水滴を垂らすとどうなるかの実験結果

革にアルコールと水をかけるとそれぞれどうなるのか?写真と動画で見てみましょう。

水も垂らしてみましたが、アルコールのようにすぐにはしみこみません。

意外にも、水をかけたところはどの革もまったく変化がありません。

革に水をかけても問題ない?

革の種類にもよりますが、きちんとアフターケアができれば、多くの場合問題ないです。

今回は、少量だったのと、濡れている間革を動かしたり触ったりしていない状況なので、まったく問題はありません。

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映像で見たのがこちら↓

わかったこと
  • アルコールで濡れている間は色落ちしやすい
  • 革によってはアルコールがかかったところがシミになる
  • アイロンでツルツルに仕上げられた革は塗れるとブツブツになり、水より浸透が速いアルコールはそのリスクが大きい

革にアルコールを使った方がいい場面も

じゃあ革にアルコールを使うことはあるのか?ですが、革に生えた白カビを取りのぞくのには有効です。

カビが生えたとき

一般の方が手に入れられるカビに効く薬品としてアルコールをおすすめすることがあります。

内部にまでしみこんだカビ胞子には効かないかもしれませんが、表面に巣くったカビを除去する際に使うのには有効です。

この場合も、色落ちや変質のリスクは同様にあることを忘れないでください。

カビにはアルコールよりも別の薬品がおすすめ

カビが生えた時は、アルコールよりもモールドクリーナーやカビ革命などのカビ専用の薬品の方がおすすめです。

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商品サイズ (幅×奥行×高さ) :225mm×85mm×85mm

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カビが生えた革製品を元通りにする方法はただ一つ!

革の消毒がどうしても必要な時

やむを得ず使用する必要がある場合は、以下に気をつけてお使いください。

革の消毒時に気をつけること
  • 目立たない部分で試す
  • 強くこすらない
  • 布にしみ込ませ、表面をサッと拭くにとどめる

革のウイルス除去にアルコールは有効?

厚生労働省発表のデータによると、アルコールはモノのウイルス除去に有効とあります。

参考 新型コロナウイルスの消毒・除菌方法について|厚生労働省

ですが、そのデータによると、アルコール以外にも消毒に使える薬品があるようなので、そちらを使うことをおすすめします。

たとえば、石鹸や水による洗浄

石鹸や水なら、きちんとアフターケアをすれば大きなダメージは避けられます(革の種類にもよるので注意は必要)。

特に、革専用の石鹸なら、アルコールよりも安心して革製品の消毒やウイルス除去ができます

例えばこれら⇩

革の洗い方については、くわしくは↓の記事をご覧ください。

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コロニルのレザーソープを使ったクリーニング方法、アフターケア、クリーニングして気づいたことを話します。 動画(音声無し)と写真と文で解説します。

革製品の消毒とウイルス除去についてくわしくまとめた記事はこちら↓。

革製品の除菌&コロナウイルス消毒に使えるクリーナーと薬品
カビその他の除菌にはモールドクリーナーやモールドクリーナーシートが有効です。コロナウイルスに効果があって革にも使えそうなのは石鹸(界面活性剤)溶液です。厚生労働省のデータに基づいて書いています。

革をアルコール消毒がおすすめできない理由のまとめ

革をアルコール消毒してはいけない理由について解説しました。

理由は革に悪影響があるからですが、具体的にいうと下にまとめるとおりです。

✔色落ちのリスクがある
✔シミができるリスクがある
✔その他さまざな変質リスクがある
✔革に必要な油分が抜けてしまう

大切な革製品を一発でダメにしてしまう可能性があります

カビが生えてしまった時など、やむを得ない場合以外は手を出さないようにしましょう。

この記事は以上です。長文お読みいただきありがとうございました。

他にも革のお手入れやあつかいの注意について書いています。

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