使ってる財布にウイルスが付いていないか不安を感じています。
靴の除菌にいい道具はありませんか?
そんな不安や疑問を解消する内容です。
※この記事で紹介している商品及び薬品は、すべての菌やウィルスに効果があるものではありません。詳細は製造元にお尋ねください。
- 革製品の除菌に使えるアイテム紹介
- 革製品の消毒&除菌方法
- 革製品に不向きな消毒&除菌方法
革製品の除菌に使えるクリーナー
まず一覧です。
- モールドクリーナーシート
- モールドクリーナー
- レザーキュア カビ用ミスト プラチナ
- 足元と玄関まわりの除菌 足元の除菌スプレー
- コロニルブルー サニタイザー
- レザーキュア 保革・抗菌クリーム
モールドクリーナーシート
モールドクリーナーシートは手軽にカビ除去&除菌ができる商品
革製品についたカビの拭き取りや、ふだんの除菌に使えます。
使いかた
- 除菌したいところをシートで拭く
- 乾いたらクリームを塗る
以上。
靴底にも。お手入れ前は靴底をキレイにすることから始めましょう。
靴の内部にも。ニオイ予防や雑菌の繁殖を防ぎます。
上面も忘れずに。
コバは意外とカビやすいのでしっかりと。
仕上げにクリームを塗って保湿してブラッシングして完成です。
クリームとブラシのおすすめはこちら。
使い終わったらしっかり封をして乾燥を防ぎましょう。
モールドクリーナー
モールドクリーナーは本格的なカビ除去&除菌ができる商品
モールドクリーナーシートと同様にカビの除去と予防、その他の菌の除菌ができるクリーナー。
こちらはスプレータイプで、布に吹き付けて使います。
使いかた
- やわらかい布にスプレー
- 革表面を拭く
- 乾いたらクリームを塗る
以上
基本的な使い方はシートタイプと同様。中身は同じです。
こちらは布にとって使います。
スプレーした布で拭きます。
ふき取るだけのシートタイプに比べ、こちらは直接スプレーできるのがちがいであり、メリット。
カビが生えていた部分や、靴内部、靴底にはスプレーしてからふき取るとより効果的です。
乾いたらクリームを塗るお手入れをしてください。
(靴の中には塗りません)。
モールドクリーナーの注意点
- カビを落とすだけあって強力です
- 通常のお手入れでは、靴底、靴内部のみに使ってください
- 色落ちのリスクがあります
エムモゥブレィ以外のメーカーも同様の使い方ができる商品を販売しています。
カビ革命については、過去記事のカビが生えた革製品を元通りにする方法はただ一つ!で紹介しています。
足元と玄関まわりの除菌 足元の除菌スプレー
日本のシューケアブランドコロンブスが販売する除菌スプレー。
アルコールにプラチナナノ粒子と塩化ベンザルコニウムをプラスした成分です。
靴の中、外、玄関周り全部を除菌する為のスプレーのようです。
※革靴には使えません。
※人体には使えません。
コロニルブルー サニタイザー
高濃度アルコールをスプレーで噴射するアイテム。靴裏の除菌が手軽にできる商品のようです。
コロンブス レザーキュア 保革・抗菌クリーム
コロンブスの新商品です。
抗菌剤を配合した保革クリーム。革に抗菌効果を与えながら栄養を補うことができます。
革製品のコロナウィルス消毒・除菌には何が使える?
厚生労働省が発表しているコロナウィルス消毒・除菌に使える方法一覧です。
新型コロナウイルス消毒・除菌方法一覧(それぞれ所定の濃度があります)
方法 モノ 手指 現在の市販品の薬機法上の整理 水及び石鹸よる洗浄 ○ ○ ― 熱水 ○ × ― アルコール消毒液 〇 〇 医薬品・医薬部外品(モノへの適用は「雑品」) 次亜塩素酸ナトリウム水溶液
(塩素系漂白剤)〇 × 「雑品」(一部、医薬品) 手指用以外の界面活性剤
(洗剤)〇 -
(未評価)「雑品」(一部、医薬品・医薬部外品) 次亜塩素酸水
(一定条件を満たすもの)○ -
(未評価)「雑品」(一部、医薬品) ※薬機法上の承認を有する製品が一部あり、そのような製品は手指消毒も可能。
引用元 新型コロナウイルスの消毒・除菌方法について|厚生労働省
これらの薬品がコロナウイルスに効果があるということはわかりました。
では、革製品に使っても問題はないでしょうか?
先に結論を言ってしまうと、上記の中では石鹸による洗浄(界面活性剤)一択です。
石鹸水で拭き取るのは効果的
あくまでも除菌ですが、薄めた石鹸水や界面活性剤で革表面をふき取るのは効果的です。
必ず、中性か弱酸性の肌にやさしい石鹸をつかいましょう。
アルカリ性はダメです。
革製品専用の商品を使うとなお安心です。
参考記事 革はアルカリ性に弱い?そもそも革のpHは?重曹水に浸した結果
レザーソープの使い方は コロニルのレザーソープを使ったヌメ革クリーニング方法|使い方 をご覧ください。
シャンプーダイレクトの使い方は コロニルシャンプーダイレクトの効果(革張りチェア)と使い方 をご覧ください。
コロニルブルー ハイジーンフォームはウィルス除去効果があるそうです。
どの商品もそうですが、革によっては洗うと色落ちや変質のリスクがあります。また、洗うと油分が抜けるので、クリームによる保湿も忘れずに。
この辺りのクリーム☟が保湿におすすめです。
熱湯は絶対使っちゃダメ
高温により、革が収縮・硬化してしまいます。
絶対に熱湯消毒はしないでください。
アルコールはおすすめしない
アルコール除菌はおすすめしません。
アルコールは手に入りやすく、革の消毒・除菌にもっとも効果が高い薬剤の一つ。
ですが、革に与える影響も大きく、変色やシミ、接着剤のはがれなどを引き起こします。
カビが生えてしまった時にはアルコールがおすすめです。先に上げたリスクを承知の上で行う必要がありますが、カビの除去や再発の予防に一定の効果があります。
次亜塩素酸水
適切な濃度の次亜塩素酸水は、革に使えると推奨している方も多いです。
ですが、革に使って変質したという報告も目にするので、私としては少し不安があります。
次亜塩素酸ナトリウムは?
おすすめしません。理由は次亜塩素酸ナトリウムが強いアルカリ性だから。
アルカリは革のたんぱく質を膨潤させ、ダメージを与えてしまいます。
参考記事 革はアルカリ性に弱い?そもそも革のpHは?重曹水に浸した結果
オゾンは?
オゾンはコロナウイルスに効果があるという実験データもあります。
湿度80%では、日本の作業環境基準であるオゾンガス0.1ppm処理でもCT60(10時間後)で4.6%までウイルスの感染性が低減しました。より厳しいアメリカ食品医薬品局の基準であるオゾンガス0.05ppm処理で5.7%までウイルスの感染性が減少しました。
人体に無害とされる濃度のオゾンガスであっても、新型コロナウイルスの感染性を抑制する効果があることが、実験によって証明されました。
引用元 本学の村田貴之教授が人体に安全な低濃度オゾンガスで新型コロナウイルスを不活性化できる事実を世界で初めて発見 | 藤田医科大学 – Fujita Health University
このデータ通りなら、オゾンはウィルス除去に効果的なようです。
私はその道の専門家ではないので、コロナウィルスに効果があるかどうかの判断をすることはできません。
ですが、雑菌をやっつけてニオイを元から断ってくれることは事実で、私自身も以前から靴のニオイ取りやカビの除去に使っています。
ビニール袋にオゾン発生器と革製品を入れ、短い時間に設定して稼働させるといいでしょう。
※ゴムやプラスチックなどを劣化させるという報告もあります。長時間使わない、効果を調節するなど気を付けましょう。
革製品の除菌に使えるクリーナーと除菌方法まとめ
革製品の除菌と、ウイルス消毒・除菌に使える薬品について書きました。
カビその他の除菌にはモールドクリーナーやモールドクリーナーシートが有効です。
この商品の使い方はふき取るだけなので簡単なのがいいところ。ニオイ対策にもなるので、ふだんのお手入れに取り入れるのもおすすめです。
コロナウイルスに効果があって革にも使えそうなのは石鹸(界面活性剤)溶液ですね。
革専用の商品を使うと安心です。
他の薬品や方法は、使えなかったり影響があったりして不安が残る。
オゾンは効果があるというデータもありますが、まだ情報が少ないので判断を待った方がいいかもしれません。
コロナウイルスについては、私自身は実験するための知識も環境もなく、判断もできません。情報元の厚生労働省のページをよく読んで正しく判断してください。
私にできることは、それらの薬品が革にどんな影響があるのかを判断して伝えること。
コロナウイルス関連であやしい商品も多く出回っています。
正しい情報にそって行動し、安心できる日々が一日も早くもどってくることを祈りましょう。
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