あまり情報が多くない革のサスペンダーのお手入れ方法について書きます。
手入れって何をしたらいいの?
手入れしなかったらどうなる?
そんな疑問を持っている方にお役に立てていただけます。むずかしいテクニックなどは不要なのでぜひ試してみてください。ベルトのお手入れにも使える方法です。
- 革のサスペンダーの手入れ方法
- 手入れに必要な道具
- 手入れしないと何が起こるのか?
革のサスペンダーの手入れ方法
- ブラッシング
- クリーニング
- 防水防汚処理
- ブラッシング
具体的に解説します。
1.ブラッシング
ブラッシングは全ての革製品のお手入れの基本です。
ブラッシングしてあげると、ほこりが落ちてカビ予防になり、小キズが目立たなくなります。
おすすめはこちらのプロブラシです。毛が抜けにくく、弾力の強さがちょうどいい。
選び方の詳細は革職人が選んだベストな革用ブラシに検証写真を添えて。をご覧ください。
2.クリーニング
革表面をクリーニングします。裏面は行いません。
使うのは、クリーニングと保湿が一度にできるデリケートクリーム。
布に少し(アズキ大くらい)取り、伸ばしながら軽い力で拭きます。金具にはなるべく付けないようにし、ついたら乾いた布で拭き取りましょう。
曲がる部分や動く部分には多めに塗りましょう。
塗った左の方は、しっとりと落ち着いて小じわが目立たなくなっています。
クリーニングしながら保湿できるのがこのデリケートクリームのいいところです。
このデリケートクリーム(汚れ落としクリーム)についてくわしくは、[正直レビュー]コロニル汚れ落としクリームってぶっちゃけどう?をごらんください。
3.防水防汚処理
よごれと雨シミから守るために必要です。
革に一番いいのはスプレータイプですが、問題なのはサスペンダーの形がスプレーと相性最悪なこと。防水スプレーは円形に噴射されるので、サスペンダーに使うとほとんど命中せず、多くが無駄になってしまいます。
なので、経済面を考えるなら、ジェルタイプの方が使いやすいでしょう。
全体にまんべんなく塗りのばし、布の乾いた部分で拭き取ります。
べたつかないようにしっかり拭き取ります。
4.ブラッシング
乾いたら、最初のブラッシングと同様に行います。
これで完成です。
お手入れの注意点とQ&A
過去にいただいたご質問、私が過去に思った疑問をQ&A形式で紹介します。
靴用のクリーナーを使ってもいい?
ボトルに入った靴用のクリーナーは使える?
液体などの靴用クリーナーはおすすめしません。
理由
サスペンダーに使われるタンニンなめし革は水分を吸いやすく水に弱い為、液状のクリーナーは不向きだからです。
また、靴用のクリーナーはワックスを剥がせるように効果が強いものが多いのですが、サスペンダーの手入れにそのようなワックスは使わない為、強力なクリーナーは不要です。
お手入れしないとどうなるの?
手入れしないとどうなるの?
革が割れる原因になります。
理由
保湿しないと革の乾燥が進んでしまうから。
革が長持ちしないだけでなく、乾燥した革は見栄えもわるく、安っぽく見えてしまうので、ぜひお手入れすることをおすすめします。
革のサスペンダーを洗濯してもいい?
洗濯してもいい?
洗濯機はゼッタイに使わないでください
理由
革が傷みます。
金具がついているので、洗濯槽も傷つけてしまうでしょう。
手洗いについてですが、大量に汗をかいたりしたときは選択肢の一つとしてもいいです。
リスクとして、風合いが変わり色落ちもします。
なめしに使った薬品が落ちる為、革の硬化の原因にもなりかねません。
たっぷりと保湿してあげないとひび割れの原因になる為、注意して行うようにしましょう。
サスペンダーの保管方法は?
背中の金具をフックなどに引っ掛けて吊るして保管することをおすすめします。
着用後はすぐにしまわず、日かげで干してからしまいましょう。
持っているクリームが使えるのかどうか知りたい
私が持っているクリームは使えるのかな?
使えるクリームとおすすめしないクリームをざっくり紹介します。
使えるクリーム
ざっと羅列しましたが、これらは使えます。その他、デリケートな革に使えると書いてあるクリームなら使える可能性が高いです。
おすすめしないクリーム
こってりとしたクリーム(ロウが含まれている)や、ワックス(水分をふくまず油分とロウが主成分)はべたつきがあり不向き。
靴用は有機溶剤の含有量が多いのか、タンニンなめし革に使うと色落ちしやすいケースがあり、やはり不向きです。
以上です。
ご不明な点はお問い合わせください。
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