
レザークラフトをやってみたいけど、続けるかわからないから安く工具を揃えたい

レザークラフトってどんな道具が必要なの?
という方に向けて、最低限そろえるなら?というお話をします。
本題に入る前に、”海外製の安価なレザークラフト用工具セットはアリかナシか?”についてお話ししておきます。
結論を言ってしまうと、

選ぶのが面倒ならセットもアリ。でも私なら買わない。
です。
メリットは、選ぶ時間が節約でき、届いたらすぐに始められるところ。
デメリットは、品質が不安なのと、必要ないものも入っていて割高なところ。
ハマったらいずれセットの内容はほとんど買い替えることになりそうですが、ハマらなければセットの出費だけで済む・・・
どうしましょうね。
とりあえず、この先を読んでから判断してみましょうか?w
初めてのレザークラフトに〔最低限〕必要な工具

いきなり結論から。初めてのレザークラフトはこれを買おう
- 楽天の工具セット18点
- カッターマット
- カッター
- 穴あけポンチ
- 金具打ち具

海外製のセットはあやしいものが多いですが、このセットの中身は日本のブランドの商品。この内容なら安心して使えると思います。
ただ、これだけだと少し足りない。追加で以下の商品を購入すれば最初は十分です。

☝のハトメ抜きと打ち具は品質が不安ですが、お試しで買って必要なサイズのみ買い替えるのはアリ。
この買い方がいいとすすめる根拠は、楽天のセットには、私が必要だと考える道具のほとんどがそろっているから。
必要な道具の詳細についてこれからお話しします。
必要な道具の詳細

私が考える最低限必要な道具の詳細がこちら。
- カッターマット
- カッター
- 木工用ボンド
- 菱目打ち
- ハンマー
- 手ぬい針
- ハトメ抜き(ポンチ)
- ホック用打ち具
これだけあれば、カードケースや小銭入れなど作ることができます。
何に使う物なのかわからないものもあると思うので、それぞれをざっくりとご説明します。
カッターマット
革を切る時の下敷きの他、机が汚れないように保護する意味もあります。
机に合ったサイズを選びましょう。
カッター

市販のカッターです。
刃の幅が広い大型のカッターが使いやすいです。
薄い革を切るならもっと使いやすいカッターもあります。
余裕があれば両方そろえておくと最高です。
カッターを使った革の切り方についてはこちら☟
木工用ボンド
革専用の接着剤もありますが、最初は木工用ボンドで問題ありません。
革専用のボンドを買うならこちらなど☟
塗るのにはヘラなどが必要です。
菱目打ち
革を手縫いする為の穴を開けるフォーク型の工具。
開ける位置に立てて押さえ、菱目打ちの柄のあたまをハンマーで叩いて使います。
複数刃がついているものと2本刃がついているものがあり、セットで使います。2本刃はカーブの部分の穴あけ用です。
手縫い針
革の手縫いは穴を開けた革を縫うので、針自体がとがっている必要はありません。
尖り過ぎていると革を傷つけてしまうことがあるので、その場合はやすりで削ってから使います。
ハンマー
ハンマーは、菱目打ちを打ったり、ハトメ抜きを打って革に穴を開けたりするのに使います。
金づちを使うと工具を傷めてしまうので良くないです。
ハトメ抜き(ポンチ)
複数サイズ揃える必要がありますが、どれが必要なのかはどんな金具を使うかによるにで、まずはセットを買ってみるといいです。
☝品質は保証できないので、使ってみて必要なサイズがわかったら、日本のブランドなどの信頼できるものに買い替えるのもいいと思います。
すごく切れるというわけではないですが、普通に使えます。
ホック用打ち具
ホックも種類が多く、実際にやってみないとどれが必要なのかわかりません。セットを買ってから、必要な物を買い替えるのがやはりGoodでしょう。
打ち具の台はこちら☝のSEIWAのものが信頼できます。
同じくSEIWAの打ち棒はこのようなもの。
最低限の工具で何が作れる?
ここまで紹介してきた道具だけで、ほとんどの革製品を作ることができます。
コインケース、簡単な財布、ベルト、バッグ、スマホケースなど。
レザークラフトに使える型紙も売られているので、最初はキット、次に型紙通りに作ることを目標に始めると良いと思います。
型紙が付いた教本もあります。
動画なら無料で学べるのにと思ってしまうかもしれませんが、本は開いたまま置いておけるし、好きな時に好きな部分を読めるという動画にないメリットがあります。
動画は音がないとわかりにくいですからね。
☟はこれからレザークラフトを学びたい初心者、中級者におすすめの教本。
他のおすすめ本はこちら☟で。
あると便利なレザークラフト工具

ここからは、あると便利な工具、使うとクオリティが上がる(かもしれない)工具の一部を紹介します。
私が使っている道具全部(更新中)はレザークラフト道具全部まとめ〈革のプロが使うおすすめ〉で紹介しています。
- 手縫いに使う工具
- コバ処理に使う工具
- カシメ、ホックを付けるのに使う工具
手縫いに使う工具
- レーシングポニー
- ネジネン(二重ネン)
レーシングポニー
手縫いする際に、この木でできたポニーで革をはさむと格段に縫いやすくなります。
ネジネン
菱目打ちで穴を開ける為のガイドを引く道具。
コバ処理の際にネンという線を刻むのに使うこともあります。
コバ処理に使う工具
- 玉ネン(電気玉ネン)
- ヘリ落とし
玉ネン(電気玉ネン)
コバの角を丸めつつ、ネンという線を刻む為の工具。
ヒーターを仕込むか、ランプの火で熱を加えながら使います。
捻入れ(ネンイレ)という作業をしています。
革製品の縁に溝を刻み、熱でツヤを出しながら丸みを付けます。捻を入れるか入れないかは大違い!全体の雰囲気を引き締めてシュッとした仕上がりになります😆 pic.twitter.com/qIuEICdql5
— dete (@mkgx81) February 29, 2020
ヘリ落とし
革の角をけずってコバを丸めるのに使います。
安い工具と高い工具では品質に差が出ます。
カシメ、ホックを付けるのに使う工具
- ハンドプレス

プロの職人は、金具を付ける時はハンドプレスという機械を使うことが多いです。
ハンドプレスについて詳しくは☟で書いています。
道具が買えるお店
Amazonや楽天を紹介してきましたが、実際に見て買いたい方に向けて店舗も紹介しておきます。
コロナウイルスが落ち着いたら是非行ってみてください。
- ユザワヤ
- 東急ハンズ
- ジョイフル本田
- その他ホームセンター
- 全国のレザークラフトショップ
- 金具問屋(浅草周辺)


DeteLog更新~
— dete® (@mkgx81) March 5, 2020
浅草蔵前周辺の金具問屋まとめ記事書きました。
載ってない店あるよという方、教えてください😊
革職人が通う金具店と道具店その他|浅草・蔵前【小売りする店】 https://t.co/2lvSxxZoif @mkgx81さんから
まとめ

これからレザークラフトを始める方に向けて工具紹介をしてきました。
必要な工具は☟これ。切って縫って、留め具を付ける為の最低限の工具です。
- カッターマット
- カッター
- 木工用ボンド
- 菱目打ち
- ハンマー
- 手ぬい針
- ハトメ抜き(ポンチ)
- ホック用打ち具
☟のセットでまとめてそろいます。
一部足りていないものもあるので、セットに以下の商品を追加すればOK。
レザークラフターでも職人でも、人によって選ぶ工具は違います。
どれが自分に合っているかはやってみないとわからないので、最初は最低限で十分。

道具で悩むよりも、まずは始めてみましょう!
ハトメ抜きや金具の打ち具など、バリエーションが多いものは特にそうなので、まずはセットになっているものを買い、少しずつ良い物をそろえていくのもアリかもしれません。

その他道具一覧は☟こちらで紹介しています。
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