接着剤の容器が汚い人はコバをキレイに磨けない?《レザークラフト》

ル パルフェ ダブルキャップジャーと革の接着剤レザークラフト講座

悲報です。

接着剤の容器を汚く使う人はきれいにコバを磨くことができません。

なお、これは接着剤だけでなく、コバ用の塗料についても同じです。

その理由と、改善策について話します。

この記事を書いた人
dete

・月間PV10万の革メディア『デテログ』の編集長
・レザーブランド"dete"の人
・職人歴10年/元・美容師

【デテログはこんな方向け】
・レザクラの腕を上げたい
・革のケアの腕を上げたい
・「革」に詳しくなりたい

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接着剤の容器が汚い人はコバをキレイに磨けない理由

栃木レザーのコバ

理由は、古い接着剤(塗料)が容器内側に付いていると、新しい接着剤を足してもすぐに固まってダメになってしまうから。
固まった接着剤を使うと、塗った接着剤の層が厚くなって、コバが汚くなってしまいます。
ミコガイ
ミコガイ

古い接着剤が新しい接着剤の溶剤を吸い込んでしまうのです!

≪ダメになった接着剤を使うと他にもデメリットが≫

  1. 固まって塗りにくい(塗れない)
  2. 革の繊維に接着剤が入り込んでくれない為効きが悪い
ミコガイ
ミコガイ

コバをキレイに仕上げたいと思っているなら接着剤容器はきれいに使わないとだめ!

具体的なダメな使い方例

✖ 取り過ぎた接着剤を容器のへりに擦り付ける

✖ 古い接着剤を掃除せずに新しい接着剤をつぎ足す

✖ フタを開けっ放しで使う

これらはダメな例。

毎回容器を掃除してから新しい接着剤を入れましょう。
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接着剤の容器をキレイに使うコツ(改善策)

接着剤をヘラですくうと当然垂れるのですが、ここで容器になすりつけてはいけません。

じゃあどうすればいいかというと、ひらひらとヘラを返して垂れる接着剤を切ります。

容器を一切汚すことなく、ヘラできれいに接着剤をすくえているのがわかりますね。

このすくい方で容器が汚れなくなります。

それにより得られるメリットは以下の3つ

  1. 接着剤が長持ち
  2. 容器の掃除がラク
  3. フタが貼りつかなくなる

要約すると、ストレスが減るということです。

ル パルフェ ダブルキャップジャーと革の接着剤

キレイに使っていても少しずつ汚れていくので、たまにはしっかりと掃除しましょう。☝はそろそろきれいにしたい感じです。

接着剤に使うビンの最適解はこのダブルキャップジャー

ベストコ ル・パルフェ ダブルキャップキーパー。

ダブルキャップで中のフタは簡単に外せるので非常に使いやすいです。

〈使い方〉

ダブルキャップジャー

外のフタは回して開けるタイプ。

ダブルキャップジャー 外フタを開けたところ

接着剤使用時は外のフタを外しておきます。

ダブルキャップジャー 接着剤容器に

左手で中のフタを持って、その間に右手のヘラで接着剤を取ってすぐにフタを閉める。

このビンの何が素晴らしいかというと、中のフタのフィット感が絶妙なところ。
ただ載っているだけでもなく、かといって開ける時はサッと開けられる。

コバのインクの扱い方も同じ!容器を汚さないのがポイント

インクを取り過ぎてしまったら、棒の先のしずくをインクの表面に付けて戻します。

容器のふちにインクがこびりついたままにしておくと、固まったインクが次回のコバに影響してきれいに仕上がりません。

コバインクの容器もやっぱりきれいに使わないと仕上がりに影響する!

インクビンに詰め替えて使うのが便利です。いろいろ試しましたが、プラスチックは使いにくい。これはガラス製でサイズ(50ml)もちょうど良く使いやすいです。

塗るのに使っているのはただの真鍮の丸い棒です。

ホームセンターでも買えますが、切るのが面倒。

私は楽天のお店で買ってます。

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

快削真鍮丸棒 C3604 外径3mm 長さ300mm
価格:100円(税込、送料別) (2019/10/14時点)

楽天で購入

カットもしてくれるのでありがたい。

こちらのお店で真鍮の角棒も一緒に注文しています。

角棒の使い方はこちらで立クリップと一緒に紹介しています。超絶便利です。

コバをキレイに仕上げる為の接着剤の選び方

コバが外に出る部分にはサイビノールや木工用ボンドはおススメしません。

理由は水性なので水濡れに湿気に弱くはがれやすい為です。

ゴムのりも接着力が弱いので不向き。

完全に接着できるボンドの方が仕上がりは良くなると思います。

deteで使っているのはこれ。

サイカプレン NP103 1.8リットル-清水商事ONLINE SHOP
 1.8リットルクロロプレーン系接着剤粘度 17,000〜19,000cps適度な浸透性があり、皮革の接着、布同士の接着に適した接着剤です。

残念ながら小さいサイズは無いようです。2019年10月現在Amazonや楽天も取り扱い無し。

※サイカプレン NP103にはトルエン等毒性の強い成分が含まれています。慢性的に吸い込むことで健康被害が出る可能性があります。換気を行いなるべく吸い込まないようにするなど適切な使い方を心がけてください。

革の接着に使う道具(ハンマー等)についてはこちら☟をどうぞ。

コバをキレイに仕上げる為の考え方についてはこちら☟をご覧ください。

キレイで丈夫なふのりと蜜蝋のコバの磨き方についてはこちら☟をご覧ください。

まとめ

コバをキレイに仕上げる為には接着剤以外にもいろいろ気を付けたいことがありますが、接着剤がきれいに塗れているかどうかはかなり重要!その為に容器をキレイに使うことが大切です。

私が見てきた範囲での話ですが、腕の良い革職人やレザークラフターは皆さん几帳面です。

細かい部分を大雑把にする方や、ガサツな方は、製品にもその一面が表れてしまっているように感じます。

これは精神論ではなく、そういうところが所作に出てしまっているのだと思います。

僕は細かいことは好きじゃないです。

ミコガイ
ミコガイ

それもOK。ラフな仕上がりを求めるならざっくりでも大丈夫ですよ!

ただ、腕が上がるにつれて、「もっときれいに仕上げたい!」「もっと繊細に作りたい!」と求める方が多い傾向にあるように思います。

もしそういう一段上の作品を目指したいのであれば、今回紹介したような細かい部分にも気を使うとより良いのではないかと思います。

私は性格上細かい部分まできちんとしたいと思ってしまうので、どうしてもみみっちい内容が多くなってしまいますが、それも含めてレザークラフトは自由な趣味です

それぞれに合ったやり方で楽しみましょう!!

コメント

  1. 小俣 悠 より:

    サイカプレンの他に、ステッチなしの切り目仕上げに使える強力接着剤でおすすめはありますか?
    業務用だと量が多すぎて…少量販売しているものを探しています。

    • detedete より:

      ノーテープ9820はどうでしょうか?
      接着力はサイカプレンより強く、仕上がりは硬めです。
      サイカプレンに比べると若干ボンドの層が残りやすい傾向があります。
      臭いがきついので私は使うのをやめましたが、選択肢の一つに入れてもいいかもしれません。

      • 小俣 悠 より:

        お返事遅れました、すみません…!
        ありがとうございます。
        検討してみます!

  2. トリア より:

    dateさんのブログはとても参考になります。
    この中蓋式はいいですね口が広いのでヘラも使いやすそうですし。

    縫わない部分はオーダーRのM13が強力で性能的には大満足だったんですが、とうとう匂いで苦情がでてしまいました。
    9820を代替に考えてたんですが、上のコメントを見てしまい不安に笑
    M13と比べて匂いはどうでしょうか?

    • detedete より:

      コメントありがとうございます。
      M13はそれなりに匂いがあるのですね。9820もそれなりに・・・です。
      いずれM13を試してみたいと考えていますがまだ予定はないです。

      両方試した方がいないかどうかTwitterで聞いてみます。

    • detedete より:

      ちなみに、うちはdateではなくdeteです。間違いやすいですがこれを機に覚えていただけたらうれしいです!

      • トリア より:

        ごめんなさい、お名前失礼しましたm(__)m

        わざわざ聞いてくださってありがとうございます!
        twitter見ますね。

        • detedete より:

          M13を作っているオーダーR様からTwitterでリプライがありました。

          お題に上げて頂いてありがとうございます。
          大元のオーダーRです。
          使い方、ノーテープの件で返信させて下さい。

          まずM-13に関しては、オイル革のポイント使いとしての用途が1番の役割です。
          確かに揮発性が高く、臭いも強いのは強度と引き換えにマイナス点かも知れません。

          (続)9820はクロロプレン系で、もし強度を上げたい場合はP51等のプライマーを使用して、下処理を行います。
          主に「履き物の底材用」として販売していますが、臭いの点に関してはどうしても避けられない部分だそうです。
          トルエン・ノントルエンタイプがあり、

          (続)ノントルタイプの方が、臭いは気になるという意見が多いです。トルエンタイプは少し甘ったるい臭いという印象ですね。
          臭いの解釈に関しては個人差もありますので、いずれにせよ しっかり揮発させるのが大事かと思います。

          (続)その分、強度に関しては特に強いので、全面で使うと製品がイメージより硬く仕上げる等あるかと思います。
          ポイント使い・すぐ梱包せずに、少し置いて飛ばしてからというのがオススメしている方法です。

          当方、靴も作っているのでノーテープも使うことがあります。

          https://twitter.com/orderR/status/1316627506745622528
          https://twitter.com/orderR/status/1316629173998239744
          https://twitter.com/orderR/status/1316629994861326337
          https://twitter.com/orderR/status/1316628311221530624

          • トリア より:

            回答いただきありがとうございます。
            匂いの件は作業中のみで、完全に揮発し乾燥した後は匂いは気になった事がないですし、完成したものも匂いが気になるとは一切言われかなかったです。
            家族が匂いにうるさいのでこっそり使用してましたが、先日バレてしまいました・・・

            どうしても縫えない部分や、縫う部分でも剥がれてほしくない部分にM-13を使ってました。
            接着力は強力で、完成まじかの(貼って1か月後)に貼り間違いに気づき糸を解き床面同士を剥がそうとしたら、M-13は剥離せずに床面の繊維が革から引きちぎれて剥がれるほど強いボンドです。

            オーダーRの方には、M-13に誤解を与えるような質問を私がしたのに、ノーテープの事まで詳しく教えていただき感謝しかないです。

            部位や特性に合わせて色んな接着剤を使い分けれるようになりたいと思います。
            どうもありがとうございました!

          • detedete より:

            こちらこそ勉強になりました!

            お礼のメッセージをTwitterに転載させていただきました。
            どうもありがとうございました。

  3. トリア より:

    ツイッターをしていないので、deteさんに聞いていただいて私も勉強になりました。
    ありがとうございました。
    ツイッター見てきますね。

  4. 豊田 洋介 より:

    こんにちは。
    とても参考になった記事だったので、おすすめされていたサイカプレンを購入しました。
    自分も、ゴムのりで接着していて、最初は綺麗だったコバがすぐに線が目立つようになってしまい困っていました。

    そこで、質問なのですが、コバを仕上げる箇所だと、接着剤は端まで塗られてますか?それとも数ミリ空けてますでしょうか?

    • detedete より:

      端まで塗ります。
      そうしないとコバが開いてしまいきれいに仕上がりません。

      塗り方に気を配らないとどうしても端が厚くなったりコバにはみ出したりしていしまいます。
      記事で紹介しているやり方を参考に、どこがうまくいっていないのか考えながら練習してみてください。

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