映画「ハイヒール」と私

観ました。

革製品の職人としては、チェックせずにはいられない映画。

あらすじは、滅びかけた未来の世界で、人々は欲望を捨てる為に進んでアンドロイドになる。しかし、一部のアンドロイドは再び欲望に目覚めてしまい、美しいものやこだわりを求め始める。菊地凛子演じる主人公のアンドロイドもその一人で、日々美しい靴を作りあげることを追求している。そんな主人公のもとに、ある日訪れたお客さんのオーダー靴が・・・

といったお話。

観終わった後、江戸川乱歩の人間椅子を思い出しました。

話の筋は全然違いますが、こだわりを追求しすぎることの怖さとか冷たさとかが。もっとも、その先にたどり着く欲望の対象が、人間椅子では異性の人間だったけど、こっちではあくまでも靴の美しさを貫くところが違う。そのあたりは、アンドロイドという設定だからこその説得力がある。

変わった映画ですよ。なかなか、お金払って観ようっていう人いないんじゃないかな。ガラガラだったし。そして極端に短い。観に行く当日になって初めて、上映時間が30分程度だということを知りました。正直、もう少し観たかった。

登場する靴や衣装は美しいですよ。シャネルやミハラヤスヒロが提供しているそうです。

おすすめはしませんが、ものづくりをしている人、デザインをしている人なら、共感したり、「こういうやついるかも」とか思ったり、何かしら思うところがあるかもしれません。

私自身はどう思ったかというと、自分自身への教訓として観ることができました。

美の追求も、いき過ぎると独りよがりになってしまう。自分に求められていることは何なのか。自分はアーティストではない。お客様あっての商売。

アンドロイドになっていませんか?

私の仕事は、革を通した接客業なのだと、改めて思い直しました。

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