「机高くない?」
言われます。
私は、ほとんどの場合立って作業をしています。
自分では特殊な環境なのだろうと思っていましたが、うちと同じように立って作業するメーカーもあるとか。会社全体でそういう方針もあるんだな。思い切ってますね。
まあ、あぐらかいて鞄作る工場もありますし様々ですね。
立って作業することの利点は、椅子がいらないので狭い工房を広く使えること。
あと、腰に負担が無いです。
立ち仕事は辛いとよく言われますが、それは同じ姿勢で立ち続ける仕事や、無理な姿勢で作業したりする肉体労働寄りの仕事がそれに該当するのではないかと思います。美容師なんかそうですね。
うちの場合は手を動かしている間は足は自由ですから。なんならスクワットしてても足踏みしてても平気です。
逆に、座って作業してたらずっと同じ姿勢を取らなければいけないので、その方が辛い。
最近は手縫いも立ってする。
「疲れない?」
全然。
長時間座ってるより断然楽です。
疲れたらハイスツールに座りますが、最近はこのハイスツールももっぱら商品撮影用の小道具になってる。
最近、コバの面取りに使う道具を買い足しました。
一番手前のキャメルの柄のへり落とし。フランス製だったか?ハイス鋼という素材を使っています。
右のへり落としと奥のカンナ2つは日本製。
日本の刃物はほとんどが引いて使うものですが、海外の場合多くは押して使います。カンナもそう。
海外の古いカンナは大阪の民博で実物を見ることができます。
少し前に流れてた家庭教師のトライのCMで、おじいさんがラップしながら使っていましたね。
あのCMのカンナは細部のディテールがわりと正しく描かれていますね。
そういう部分に手を抜かないクリエイターの姿勢が好きです。